2016年1月19日の参議院予算委員会で、山田太郎議員が、3月に出る国連勧告がマンガ規制を求めるものにならないよう、岸田外務大臣に質問を行いました。山田太郎議員は、当日、外務大臣から引き出した答弁をもとに政府を動かすべく、さっそく外務省と掛け合ってくれています。

※記事の題名が「国連報国者」となっていましたが、「国連報告者」の間違いです。変換ミスを訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。

文字起こしをする動画:
2016年1月19日の参議院予算委員会(参議院インターネット審議中継)
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?ssp=23985&type=recorded
(この動画の2:07:05付近から文字起こし)

以下、文字起こし。

山田太郎議員
「昨年の10月26日、記者会見で、えー、この国連報告者の来日、最終取りまとめ資料というのがボーア=ブキッキオ氏から配布されましたが、えー、『極端なマンガを禁止すべき』というまあ、勧告が、実は、ありました

えー、しかし、一方ですね、一昨年、法務委員会の内閣府副大臣の答弁でもありましたように、えー、日本政府はですね、『漫画やアニメ・ゲームと実際の性犯罪との関係は確認していない』という答弁をいただいてます。

えー、昨日の議論でもですね、外務大臣が、国連に対して、客観的データに基づくべきものであることという答弁もしてますし、総理も、事実ではないことは対応できないと。まあこういうことで、しっかりとですね、えー、まあ、あのー、いわれがないものについてはですね、えー、放置しておくべきじゃない、まあ、こういう答弁もいただいてますが。

では、3月の勧告に備えてですね、政府は『マンガ・アニメやゲームと実際の性犯罪との関係はない』と、私は反論するべきだというふうに思っております。そうでないと、この文書、出ておりますので、確実に(国連から)指摘がされると思いますが。えー、この事、政府は、今後ですね、どのようにされていくのか、ご答弁いただけないでしょうか? 担当大臣、よろしくお願いします」

岸田外務大臣
「はい、あのー、まず、私の立場からの、まあ対応としましては、あのー、昨日も説明させていただきましたが、この特別報告者の13%発言については、昨日、えー、対応についてご説明させていただきました。まあ、それ以外にもですね、あのー、この特別報告者の発言、この『有罪判決を受ける件数が少ない』とか、『量刑がかなり軽い』とか、『沖縄では極度の貧困が見られ、それにより多くの女児が児童買春の被害者となっている』、えー、こういった趣旨の発言もありますので、えー、こういった一つ一つの発言について文書にて、この特別報告者、そして国連に対してですね、えーと、この統計資料を示すべきである、論拠を示すべきである、えー、さらには、どの国との間で何を比較した結果なのか、論拠を示すべきである、えー、こういった申し入れを行っております。

まあ、しっかり申し入れを行いたいと思いますが、今、委員のご指摘の点につきましても、政府として、しっかり考え方を整理したならばですね、私の立場からもしっかり国連に対して、えー、この日本の現状ついて、伝えることによって、3月のこの特別報告者の報告が、あのー、客観的なデータに基づいたものになるよう、まあ努力をしていきたいと考えます

山田太郎議員
「ぜひですね、これ実は、あのー、記者会見だけじゃなく、残してった資料でですね、取りまとめ資料であります。これ、外務省、しっかり研究して見ていただいて、えー、一昨年の法務委員会でも、内閣としてそういう、いわゆるマンガ・アニメ・ゲームと実際の性犯罪との関連は確認してない、という答弁をされてるわけですから、きちっと反論するべきところはしていただきたいと思っております


文字起こしは以上です。

山田太郎議員は、岸田大臣の答弁を受けて、3月の国連勧告がマンガ規制を促すものにならないよう、さっそく動いてくれています


山田太郎議員は、今回の質疑の中で、表現規制をテーマにした創作物である『図書館戦争』や『有害都市』、『下セカ』を取り上げるなど、文字起こしできなかった部分の質疑も興味深い内容でした。当日の質疑の議事録が山田議員の公式HPで公開されたので、紹介させていただきます。

山田太郎議員
ただ、この表現の萎縮に関しては、私は大変な問題が、今、日本の中にもあると。特に若者のいわゆる心理を反映してなのか、最近、漫画の中でも政府が表現規制を強化するのではないかというストーリーの漫画も多いんですね。

 ちょっと具体的に披露させていただきますと、これは有名でありますし、映画にもなりました有川浩さんの「図書館戦争」、これはメディア良化法というのを作って、政府が焚書のようなことをどんどんやっていくと。それから、筒井哲也氏が最近出しました本では「有害都市」という、まさに有害図書法みたいなものを、健全図書法というものを作ってやっていくんだと。それから、一方、これも若者の間では人気がありますが、赤城大空さんの「下セカ」というのがありまして、これは公序良俗健全育成法と、こういうものを作って、次々と政府はいわゆる有害図書とそれから表現の自由を奪っていくというようなことが実は漫画で描かれて、最近顕著でございます。

 せっかく、TPPにおいても著作権の非親告罪化の問題で二次創作は守っていくんだということを総理も力強く委員会で答弁いただきました。漫画やアニメ、ゲームを規制することなく、児童の性的虐待の実態を把握して実在の児童を守るということが本当のあるべき姿だと思います。この点に関して、文化振興の観点からMANGA議連も幹事長をやられている馳文科大臣、それからしっかり二次創作は守るというところで議論させていただきました総理から、それぞれ御答弁いただきたいと思います。

○国務大臣(馳浩君) MANGA議連の幹事長であります。ちなみに、最高顧問は麻生財務大臣であります。

 基本的には、実質的な規制を、規制というかルールといったものに基づいて公序良俗に反しないように活動していただくことが重要だと思っています。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 表現の自由は、これは憲法によって保障されているわけでございますし、また検閲は行わない、これは既に答弁をしていることでございます。

 漫画等で、まるでそういう法律ができるかもしれないと、そういう、フィクションでありますから、そうなったらどうなのかという世界を描いているんだろうと思うわけでありますが、現実には起こり得ないということではないかと思います。

○山田太郎君 是非、児童の虐待と人権は当然グローバルスタンダードですから国連等が強く言ってくるんでしょうし、我々もそれに対処しなきゃいけないと思います。ただ、漫画やアニメというのはやっぱりその国特有の文化であります。それは私はローカルな問題だと思いますから、世界で同じ価値観ということでもないだろうと。いわれないことを国連に対して私は弱腰である必要はないと思っていますので、今日の力強い各大臣の答弁いただきましたので、しっかり言うべきことは言うということでやっていただきたいと思います



当日の質疑の内容について、山田太郎議員がツイートしていたので最後に紹介します。





【参考リンク】 
山田太郎議員が参議院予算委員会で『書籍・雑誌に対する消費税軽減税率が有害図書規制に繋がる懸念』について質問してくれたので文字化しました - 二次元規制問題の備忘録 http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/46597203.html
(これが1月18日の山田太郎議員の質疑の記事です)
 
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