2015年8月26日に放送された、二次元規制反対派の山田太郎議員のニコ生の中で、アニメ・マンガ・ゲーム等を含む、表現の自由の問題について多くの実績があるNPO「うぐいすリボン」の代表である荻野幸太郎氏が、国連の勧告が出る関係で、今は、次の5年間を二次元規制の波に対処し続けるツラい時期にしないために、二次元規制反対派の団体への支援を厚くするべきタイミングだ」という趣旨の発言をしました。実際の発言を文字起こししたので公開します。


文字起こしをする動画:
【第175回】メンバー来日「国連児童ポルノ委員会」って何!?【参議院議員山田太郎のさんちゃんねる】 
https://www.youtube.com/watch?v=rB35neUY48Y&feature=youtu.be&t=23m17s
(この動画の23分17秒付近から文字起こし)


以下、文字起こし。


山田太郎議員
「あともう一つはですね、内閣府の男女共同参画の中で、女子差別撤廃委員会っていう…」

坂井秘書
「これは国連のやつです」

山田議員
(女子差別撤廃委員会は)国連の機関ですね。で、えー、実は(内閣府の男女共同参画局のHP上に女子差別撤廃委員会の)最終見解っていうのが出てまして、まあ、これちょっと問題だなと思うわけです。ちょうどですね、まあ、国連関係はこういうので動いているので、非常に気になっているんですが。

あのー、この中でですね、報告の中で、女性に対する暴力、まあもちろん女性に対する暴力はダメなんですけれども、そのうちの35項のくだりの中で、『「児童買春・児童ポルノ禁止法」の改正によって』うんぬんくんぬん、と。で、その中のくだりの中でですね、えー、ようは、『ストーカー行為,性的暴行などを内容とするわいせつなテレビゲームや漫画の増加に表れている締約国における性暴力の常態化に懸念を有する』ということで、えー、日本はどうもこういうふうに見られている可能性があると。

いうことで、えーと、実は、この、女子差別撤廃委員会の中では、ゲーム、テレビ、漫画、日本のアニメをですね、狙い撃ちにされる可能性が出てきたということで、ちょっとですね、気にしています」


【管理人注:山田議員が発言の中で引用した、女子差別撤廃委員会の最終見解(仮訳)の第35項の内容は以下の通り

35.委員会は,「児童買春・児童ポルノ禁止法」の改正によって,この法に規定する犯罪の懲役刑の最長期間が延長されたことなど児童買春に対する法的措置が講じられたことを歓迎する一方,女性や女児への強姦,集団暴行,ストーカー行為,性的暴行などを内容とするわいせつなテレビゲームや漫画の増加に表れている締約国における性暴力の常態化に懸念を有する。委員会は,これらのテレビゲームや漫画が「児童買春・児童ポルノ禁止法」の児童ポルノの法的定義に該当しないことに懸念をもって留意する。 


山田議員
『委員会は,女性や女児に対する性暴力を常態化させ促進させるような,女性に対する強姦や性暴力を内容とするテレビゲームや漫画の販売を禁止することを締約国に強く要請する』ということがありますので、これも変な形で動かれるとですね、これに基づいてですね、法律の審議、条約と。で、条約作られたら一発で日本は…」


【管理人注:上の発言で山田議員が引用した、女子差別撤廃委員会の最終見解(仮訳)の第36項の内容は以下の通り。

36.委員会は,女性や女児に対する性暴力を常態化させ促進させるような,女性に対する強姦や性暴力を内容とするテレビゲームや漫画の販売を禁止することを締約国に強く要請する。建設的な対話の中での代表団による口頭の請け合いで示されたように,締約国が児童ポルノ法の改正にこの問題を取り入れることを勧告する。


坂井秘書
これは国連のあれですか?」

山田議員
「そうそうそう」

うぐいすリボン代表・荻野幸太郎氏
勧告ですね

坂井秘書
勧告ですね。たぶん荻野さんがすごい詳しい


【管理人注:荻野幸太郎氏は、表現の自由のためのNPO「うぐいすリボン」の代表。「うぐいすリボン」は表現の自由の問題に関して数々の実績がある信頼できる団体です。具体的な実績についてはこのあたりを参照して下さい→http://www.jfsribbon.org/p/blog-page.html


荻野氏
(この勧告は)6年前に出たので、これの次の審査が、また、あのー、来年の始めぐらいかな? にあるので、えー、またちょっと注目してく必要があると」

坂井秘書
これ(=この勧告)ベースで、なんか日本でもいろいろ規制とかって強化されたんですよね、確かね、荻野さんね」

荻野氏
これ(=この勧告)はあの、都条例とかの議論が始まるキッカケになって。あと、男女共同参画計画の中で、やっぱメディア規制みたいな話が出てきたのもこれから引いてきた、という経緯があったんですよね」

【管理人注:都条例問題とは、2010年に東京都で青少年健全育成条例改正によるマンガ規制強化が議論された問題のこと。条例案の中にあった「非実在青少年」という文言が注目された】

山田議員
「ただ、取り締まりたい人は何らかを手ぐすね引いて待っていて、ちょうど最終見解が出たということで、タイミング的にはですね、こういう国連の、ブキッチオさんもくるわ、こういうものがまとめられるわ、ということで、えー、動く可能性がある元になるので、ちょっとこういうところはですね、抑えておかないと一気に行ってしまうかな、と、いうことで、気になってます」


【管理人注:ブキッチオさんとは、マウド・デ・ボエル・ブキッチオさん。国連で『児童売買・児童買春および児童ポルノに関する特別報告者』に任命されている人で、9月に日本に来るそうです。山田議員や荻野氏もブキッチオさんとの接触を模索しているようです(ブキッチオさんが気になる方は、動画の16分6秒付近から視聴してください。詳しく解説されています)】


山田議員
「まあ、そのあたり一番詳しいのは荻野さんなんで、我々もまだまだ知恵が足りないんで、いろいろ、どうしていったらいいかをアドバイスいただきながらですね、ちょっと他党にも働きかけてですね、あのー、しっかり、えー、日本のですね、アニメとかマンガ、特に文化がですね、影響を受けて萎縮しないように、していきたいというふうに思ってます

(中略)

山田議員
「ちょっともうちょっとじゃあ、荻野さんに」

荻野氏
「あの、この5年間、皆さんすごく大変だったと思うんですよ。都条例から始まって、児童ポルノ禁止法の改正もそうですけど、なんでこんな動きが一度にこうガーッと来てですね、あの、ずーっと反対運動、みんな頑張らなきゃいけなくなったかと言ったら、やっぱこの、6年前にこれ(=この勧告)があって、日本は基本的に国連の勧告とかには、基本的にはやっぱりあのー、耳を傾けざるを得ない立場の国ですので、そこから始まった、というのがあるんですね。

で、必ずしもこの内容が全部間違ってるわけじゃないわけですよ。やっぱり女性の人権守ること大切ですし、子供が性的虐待されてるの止めなきゃいけないと。でも、そこに関係のない、山田先生のおっしゃったように、アニメやマンガやゲームの話がですね、間違って紛れ込んじゃってると。

そこのじゃあ、誤解やですね、偏見をどう解いてくのかと。日本人だけでやるんじゃなくて、世界中の理解ある人達いますので、そういう人とどう連携してくのかと。そういうところをですね、あのたぶん、今一番頑張らなきゃいけない時期だと思うんですね。で、児童ポルノ禁止法の改正、1年前に終わって、皆さんホッとして、たぶん油断してる

山田議員
「ホントだよね。油断してる」

荻野氏
「えー、コン研やうぐいすへの寄付もですね、まあ、ちょっと、たぶん、落ち込んでると」

【管理人注:「コン研」はコンテンツ文化研究会、「うぐいす」はうぐいすリボンのことを指しています。両団体とも二次元規制の問題について多くの実績を持つ信頼できる団体です】

山田議員
「なるほど、ちょっとじゃあ、その辺も宣伝。宣伝してくださいよ」

荻野氏
「あのー、で、まあ、ちょっとですね、警戒レベルをですね、ボンと上げて欲しいんですね。で、それはあの、寄付して欲しいということももちろんあるんですけど、それだけじゃなくて、たぶん次の5年間が、この5年間と同じぐらいツラい時期になってしまわないように、今、動けることがあるはずなんですよ。

で、それってね、結構実は、申し訳ないけどコストがかかる話。ジュネーブにお手紙出す、ニューヨークにお手紙出す。あるいはそういう現地に行く。誰かと連絡を取るということになってくるんで、結構、まあ大きな単位のお金を動かさざるをえない話と。

そういう中でですね、まあいろいろ反対団体、うちも含めてあるんですけれども、ぜひ資金的にもですね、うちだけじゃなく、いろんなところに協力してあげてもらえると大変ありがたいなというふうに思います」



文字起こしは以上です。荻野さんの言うとおり、この5年間は二次元規制問題的に大変な5年間でした。次の5年間を苦しい5年間にしないために、二次元規制反対派の団体への支援にご協力下さい。二次元規制の問題について実績があり、信頼のおける団体のページへのリンクを貼っておきます。


NPOうぐいすリボン
http://www.jfsribbon.org/p/blog-page_5.html
(文字起こしに出てきた荻野さんが代表を務める「うぐいすリボン」のページです)

コンテンツ文化研究会
http://icc-japan.blogspot.jp/2010/03/blog-post_28.html
(コンテンツ文化研究会はその活動を大手新聞にも取り上げられた事がある、二次元規制反対運動の中心的な団体です)






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