2015年8月7日、衆議院の内閣委員会で、民主党の緒方林太郎議員が『TPPによる著作権侵害の非親告罪化』の問題について質問し、甘利TPP担当大臣が答弁を行いました。『TPPによる著作権侵害の非親告罪化』は、同人・コスプレ文化等に打撃を与える懸念があると報道されている問題ですね。緒方議員の質問と甘利大臣の答弁を文字起こししたので公開します。


文字起こしをする動画:
衆議院インターネット審議中継
2015年8月7日 (金) 内閣委員会 (3時間11分) 
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=45197&media_type=fp
(この動画の1:50:00付近から文字起こししています。著作権保護期間の延長の問題にも興味がある方は、1:40:00付近から見てください)


以下、文字起こし


緒方林太郎議員
「それではもう1個著作権について、もうそれほど時間もないのでおうかがいいたしますが。えー、最近、あの、安保法制で、えー、ユーチューブ見ていると、あの、ヒゲの隊長が教えます、みたいな、あのー、安保法制について、えー、佐藤正久議員の、が、なんか、えーと、マンガみたいなのが出てきて説明するのがあって。それを、それを、パロディにした、パロディにした、今度、映像が、ユーチューブの中でかなり流行っておりまして。

あのー、まあ、私あのー、それぞれの、そのー、映像に出てくる見解について何か言うつもりはありませんけども、えー、これ、あの、質問通告しているので申し上げたいと思います。あのー、ヒゲの隊長の、あの映像をパロディで修正してるものについては、それは著作権を害しているというふうにお考えになりますか? 文部科学省」

文化庁有松次長
「申し訳ありません。その判断はですね、個別の、その事案をよくまあ検討しないと、一概には申し上げられないと思います」

緒方議員
「はい、えーと、まあ、おそらく私が思うに、あのー、そういうユーチューブで、おそらくあれ作られたの自由民主党さんだと思いますので、自由民主党が作ったものを勝手に改変して、そして、それをパロディにしてるというのは、えー、あのー、著作権を害してるんだというふうに思いますが、現在あのー、現在はこれ親告罪なんですね。親告罪だから、まあ、仮にあの、自由民主党さんがそれで告訴すれば、あー、捜査が始まるんだと思いますけど。

これからは、これから仮にこれが非親告罪になる時というのは、仮に告訴がなかったとしても、告訴がなかったとしても、それを、公権力が出てきて、もう一発目から公権力が出てきてそれを取り締まると、いうことになるわけですね。それから、少なくとも原理原則としては可能になるわけです。

で、今、あの、この著作権法、著作権の非親告罪化について、いろいろな、あの、懸念が、ネット上でも取り沙汰をされています。で、私はあの、著作権を害してることを良しとするわけではないですけども、現在の著作権法において、親告罪にしてるのは、仮に著作権を害していても、告訴がない限りは、それを、えー、公権力が動くことはないというふうにやってて。で、その間に少し幅があるわけです。

で、えー、これから仮に非親告罪になるときに、なると仮定するときに、そういった、やっぱりあの、社会の、成り立ちというのは、例えば、健全な民主主義というのは、健全な風刺とか、健全な批判とかがあることが前提で、その中にひとつにパロディみたいなものがあるんだと思います

で、これはあのー、では最後甘利大臣におうかがいをいたしたいと思いますけども、えー、著作権の非親告罪化が仮に実現するときに、そういう日本の言論社会とか、そういったものに、過度に抑圧的な効果をもたらすものには絶対しないと、いうふうにお約束いただければと思います。甘利大臣」

甘利TPP担当大臣
「まあこれはあの、そのままですね、あのー、非親告罪化をですね、えー、全く制約なしに認めるということはするつもりはありません。えー、当然その、ある種の制約、例えばですね、えー、その権利者の商業的な価値が損なわれないと、ことと。

えー、それはもう、あのー、権利者がいる場合には、『あなたにとって損なわれますか?』ということを確認しないと確定はしない、んだと思います。えー、そうするとですね、本当に、その、親告罪で訴えるという人は、その時にそういう、えー、『けしからん』とおっしゃるでしょうし、そういうつもりのない人はですね、『別に、自分としては、商業的価値が損なわれているとは思いませんよ』ということになるんじゃないかと思います。

いずれにしても、まあ、たとえばの例で申し上げましたけれども、その種のですね、ある種の制約を当然掛けないとですね、えー、いろいろな心配があろうかと思います。しっかり、えー、その、懸念を払拭するような、限定的なですね、制約を掛けたいというふうに思ってます