2015年2月3日、二次元規制反対派の山田太郎議員が、『児童ポルノ法違反容疑でAmazonが家宅捜索を受けた件で、アニメ・マンガ等が家宅捜索の対象にならないことを確認し、釘を刺す内容の質問主意書』を提出しました。そして、2月4日に放送されたニコ生の中で山田太郎議員は、提出した質問主意書について説明してくれました。山田議員のニコ生での発言を表現規制クラスタ有志一同の手で文字起こししましたので公開します。


文字起こしをする動画:
参議院議員・山田太郎のさんちゃんねる
Amazonに関する質問主意書提出!& 参議院予算委員会の裏側 山田太郎のさんちゃんねる
http://live.nicovideo.jp/watch/lv209117233
(上の動画の50分40秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、近いうちに同じ動画が山田議員の公式HPで公開されるはずなのでそちらをごらんください。



【発言者紹介】
山田太郎氏:新党「日本を元気にする会」政調会長。マンガ・アニメ・ゲーム議員連盟事務局長代行。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。

遊佐めぐみさん:声優。AFEEナビゲーター。 



以下、文字起こし。



山田議員
「アマゾンジャパンの話なんですけど、これは何かって言うとですね」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「また、前回もちょっとだけ言いましたけれども、アマゾンジャパンに家宅捜索が入りました。これは何かって言うと、児童ポルノにあたる書物がですねアマゾンの倉庫を経由して売られ…、まあ、簡単に言うと売られたと。それによってアマゾンも売った責任があると言う事で、今法人として罪を問われていると。まあ、こういうケースなんですね。で、問題は何かというと、この事が自主規制につながる危険が極めて今、高いというふうに思っていまして」

【注:Amazonへの家宅捜索とは、この事件のこと→https://twitter.com/KenAkamatsu/status/558826996336041984。ようはWeb上にあるAmazonのマーケットプレイスで児童ポルノが取引されたため、Amazonが警察に家宅捜索されたということです。マーケットプレイスでの取引においてAmazonは注文の取次と代金回収だけを担当。Amazonは売買の為の場を提供するだけであり、商品の取引はマーケットプレイスを借り受けた企業(or個人)と消費者の間で為されます。つまりAmazonにはマーケットプレイス上で児童ポルノが取引されているという認識はなく、マーケットプレイスを借り受けた企業(or個人)が消費者との間で勝手に児童ポルノの取引をしたということですね。マーケットプレイス上で借り手が勝手に行ったことについて、Amazonは刑事責任を問われるべきなのか、というのが今問題となっています。また、山田議員は『アマゾンの倉庫を経由して売られ』と発言していますが、Amazonのマーケットプレイスの解説ページによるとAmazonの倉庫を経由して売られているわけではないようです。ただ、法律的な話について管理人は素人なので、専門家による解説として、コチラコチラを参照することを強く推奨します】 

遊佐さん
「はい」

山田議員
「えーと、質問主意書の実態はこれなんですけれども。これがあの質問主意書で、アマゾンジャパンに対する家宅捜索に関する質問主意書という事で。で、内容はなにかっていうと、ちょっと画面の方をですね、映してもらいたいんですけど。簡単に言うとですね、まずは、えーと、『まさにマンガとかアニメはまさか(捜索の対象に)入らないだろうね?』と

【注:質問主意書とは、国会法第74条に基づき国会議員が内閣に直接質問できる質問文書内閣には7日間以内に回答義務がある。今回、山田太郎議員が提出した質問主意書は、山田議員の公式HPで公開されています】 


今回提出された質問主意書の項目一及び二
一 児童ポルノ禁止法は、実在の児童(十八歳未満)の写真などの製造・販売・所持などを規制しているものであり、アニメやマンガ・同人誌などのいわゆる疑似写真については同法の規制の対象外であると認識しているが、その理解でよいか
 
二 前記一で、アニメやマンガ・同人誌などが児童ポルノ禁止法の対象外であるならば、一般論として、アマゾンなどが提供するクラウドサービス(以下「AWS」という。)などを利用して、アニメやマンガ・同人誌などをダウンロード販売できる状態にしていた場合、あるいは、実際にそれらを購入しただけでは、同法による家宅捜索の対象にならないと思われるが、政府の見解を示されたい。】
 

遊佐さん
「はい」

山田議員
「いうこと。それからもう一つは、クラウドサービスについてもこれを適用させると。つまり、実物の倉庫による流通だけではなくてクラウドサービスを経由したものに関してもこの同法に対して家宅捜索の対象になるってなると、突然どういう事が起こるかというと、自主規制に入ります。つまり、デジタルの中までいちいち見れないじゃん」


今回提出された質問主意書の項目三
 三 本件捜索に関連し、アマゾンのサーバー(AWSを含む)の中にあるアニメやマンガ・同人誌などのデータは、今回の令状の範囲外であり捜索されることはないと思われるが、政府の見解を示されたい。答弁できない場合は一般論としての見解を示されたい。】


遊佐さん
「はい」

山田議員
だから、もう、ちょっとヤバいものは、全部アウトーってなっちゃう可能性が高いってことです、簡単に言っちゃうと。『まさかそういう事を触発する様な事は、君達しないだろうね?』と。政府は」

遊佐さん
「はい」

山田議員
という様な事、を、まあ、簡単に言うとですね、内閣に対してぶつけて、1週間以内に回答をもらうと言う事で求めていますが、どういう回答が来るかわからないですけれども。僕はまだちょっとまだ分かりませんが、厳しいと思います。少なくともアマゾンは自主規制をしなければ、えー、これに対する落とし前がアマゾン側から出来なくなっちゃうので、この話は」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「そう、あとはこれでサポートしてあげて、いわゆる、デジタルの方までこれを適用するというのは、まだ時期尚早というかたちでもって、慎重な対応をするって言う風に政府の発言をとらなければ、次はもしかしたらそっち側をやりたいんじゃないかっていう疑惑もあるんですよ、これは」

坂井秘書
「この4番とかもマズいんですよ、これ」


今回提出された質問主意書の項目四
四 電気通信事業法は、電気通信事業者に対して検閲を禁止し(第三条)、通信の秘密を保障している(第四条)。このことから、プロバイダがレンタルサーバーを運用している場合、プロバイダが自らのレンタルサーバーに記憶・配置されたコンテンツの中に児童ポルノ若しくはそれに類するものがないかを確認する義務はないと思われるが、政府の見解を示されたい


山田議員
「4番なに?」 

坂井秘書
「4番は、これあの、Yahoo!とかって、プロバイダーとサーバーやってる所ってあるんです。で、なんかその、プロバイダーにはその、えー、児童ポルノを監視する義務があるんで、それをまさかその、Yahoo!とかサーバーを見ないでいいよねっていう・・・」

山田議員
「ああ、そうだね」

坂井秘書
「Yahoo!のサーバーいっぱい運用してる人いっぱいいるじゃないですか」

山田議員
「うん」

坂井秘書
「でその、サーバーをプロバイダーに、こう確認させないでいいんじゃないか。あと、これもちょっと、これ今まで多分誰も聞いてなかったかもしれないですけど。関税法っていうのがあるんですよ。関税法の69条11の第1項7号っていうとこに「輸入禁制品」っていうのがあって、こういうのは輸入しちゃいけないよっていうのがあるんですけど、『公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品』って書いてあるんですけど、そこにもしかしたら

山田議員
デジタルが入るかもしれない

坂井秘書
「デジタルが入るかも知んないですよ」


今回提出された質問主意書の項目五 
五 関税法第六十九条の十一第一項第七号の輸入禁制品における「公安又は風俗を害すべき書籍、図画、彫刻物その他の物品」は有体物に限定されており、クラウド上のデータは無体物であり対象外であるという認識でよいか。そうであれば、日本にある会社又は個人が、海外にあるアマゾンのサーバー上で、アニメやマンガ・同人誌などをダウンロード販売できる状態にした場合、あるいは、ダウンロードして実際に購入した場合においても、同法の対象外であると思われるが、政府の見解を示されたい


山田議員
「あー」

坂井秘書
「これは、多分入んないとは思うんすよ。『有体物に限定されており』って。だけど、これもしかしたら入ることになったら、海外サーバーからダウンロードしただけで駄目っていう

山田議員&遊佐さん
「あー」

坂井秘書
「今度はそれが」

山田議員
「それで『ダウンロードするものについても、対象外だと思うからその通りだろうな?』と、いう。で、これで、一応、そうだと言うふうに1回、これで認めた回答が入ってくれば、一応、安心

坂井秘書
「安心」

山田議員
「ただ、『検討する』とか、えーと、『個別事案に関しては答えられない』とか、大体多分、あの政府の人が見てたら、そう書かないでください(笑)」

坂井秘書
「(笑)」

山田議員
「一つの逃げ道としてどう書いてくるかというと、『個別事案に対しては個別に対応してみないとわからん』って大体書いてくるんですこういうものは。そうすると怪しいです、やる気ですね

坂井秘書
「僕、これは、でも(今回提出した質問主意書に)入れましたね、『答弁できない場合は一般論としての見解を示されたい』。ま、多分、一般論は答えないでしょう」

山田議員
「はい、という事で、これはですね、大変だと思いますよ。という事で、質問主意書にしたので、これいつ回答が帰ってくる予定なんだっけ?

坂井秘書
これは、来週の、えと、水曜日には間に合いますね

山田議員
じゃあ来週の水曜日の番組の中で、どういう回答が帰ってきたかに関しては、ちょっと皆さんに対してですね、きちんと発表してもしひどい回答だったらば、どっかのタイミングで、あのちょうど予算委員会が始まって行きますので、政府に、大臣に対して直接質疑をする機会が多いので、一般質疑のなかで。

でー、まあ、小さな党でもあります私が政調会長ですから、あのー、この問題に関してはきちっとですね、大臣答弁をとって押さえていこうと、という風に思ってます




 文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法や青少年健全育成基本法によるアニメ・マンガ・ゲームの規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に二次元規制問題について取り上げて下さっています。

 【参考リンク】 
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

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