2014年11月12日に放送されたニコ生で、二次元規制反対派の山田太郎議員が、『仮にTPPが結ばれたとしても、同人文化に悪影響を与える可能性がある著作権侵害の非親告罪化については留保するように求める質問主意書を提出する』という趣旨の発言をしました。質問主意書に対して、内閣は1週間以内に回答する義務があります(国会法第75条)。

山田議員の実際の発言を表現規制クラスタ有志一同の手で文字起こししましたので公開します。文字起こしははるさん他1名が担当し、文字起こしの最終チェック及び記事の作成を虹乃ユウキが担当しました。

【2014/11/19追記】
『環太平洋パートナーシップ(TPP)協定における著作権の取扱いに関する質問主意書』の提出が山田太郎議員の公式HP上で発表されました。
http://taroyamada.jp/?p=6073



文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
http://live.nicovideo.jp/watch/lv199631643
(上の動画の25分6秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、近いうちに同じ動画が山田議員の公式HPで公開されるはずなのでそちらをごらんください。



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党副幹事長。みんなの党政策調査会副会長、政策調査会経済財政部門長。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。

遊佐めぐみさん:声優。AFEEナビゲーター。 



以下、文字起こし。



山田議員
TPPの参加国の中でも、この著作権の非親告罪に関して、問題だと言ってるのは日本とベトナムしかいないと」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「そういうことで、このままでいくとTPPが結ばれるとですね、えー、著作権が非親告罪化するかもしれないと。ま、こういう議論なわけですね。で、漫画とアニメはですね、これかなり厳しいし、ゲームも、まぁ実は相当色んなものをこう参考にしながら作ったり使ったりしているから

遊佐さん
「はい」

山田議員
「ま、実際にはですね、あのー、この、し、著作権の非親告罪っていうことに、まぁ欧米並みになると日本のそういった文化がまずいんじゃないかということで、ま、かなり私自身は反対にしてきたんですね」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「で、えー、まぁ、予算委員会とかで、えー、これ担当がですね、いわゆる著作権に関しては文科大臣ということなので

遊佐さん
「はい」

山田議員
「えー、色々今までも色んな文科大臣に聞いたりだとか、そういうことをしてきたんですが、一応内閣に対してまだ突きつけた事がないので

(注:少なくとも国会の場でTPPによる著作権侵害の非親告罪化について山田議員が大臣に対して質問したのは、 下村文部科学大臣と甘利TPP担当大臣に対してだけなので、『いろいろな文科大臣に聞いた』という山田議員の発言は言い間違いかもしれません。もしくは、非公式に他の文科大臣に聞いたという可能性もあります)

坂井秘書&遊佐さん
「はい」

山田議員
この問題をやりたいなと。で、まぁ、細かい話は詳しい話は親告罪、あ、著作権の非親告罪に関しては別の機会にやりましたので、そこに譲るとして、えー、今回ですね、えーと、これを質問主意書として何したいかって言うと

遊佐さん
「はい」

山田議員
「あの、著作権の中でもし、えーと、著作権の非親告罪だけは、えー、もしTPPを結んだとしても外してくれと

遊佐さん
「はい」

山田議員
外す…せないか。で、それを特別に外すのを留保っていうんですね

遊佐さん
「はい」

山田議員
「あの、国際条約ってのは、これも皆さん知らない人居るんですけども、国内法と国際条約とどっちが偉いと思う? 強いと思う?

遊佐さん
「国内法と国際・・・」

山田議員
「海外が結んだ条約と国内の法律が違っちゃったとするじゃない」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「そうすっと、どっちを優先するか」

遊佐さん
「国内!」

山田議員
「・・・の法律?」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「違うんだよ」

遊佐さん
「え、ふふふ、違うんですか」

山田議員
国際条約の方が上なんですよ」

遊佐さん
「ほぉ」

山田議員
「これは憲法の中で国際的な取り決めに関してはそれを尊重しなければいけないって書いてあるのを条文として」

遊佐さん
「はい」

山田議員
条約の方が上なんですよ。例えば、変な話ですよ?

遊佐さん
「はい」

山田議員
今、日本では電気自動車はこういうものは走っちゃいけないってなってるけども、国際条約で電気自動車のこういう車は全部走っていいと

遊佐さん
「はい」

山田議員
「まぁ、こういうふうに決めたら国内法がそうなかったとしても走ってよくなるんですよ」

遊佐さん
「おぉ」

山田議員
「つまり、TPPだとかそういうものの恐ろしさっていうのは条約を結んじゃうと

遊佐さん
「はい」

山田議員
そっちが優先されて、で、それをもちろん国内では批准するっていうんだけど

遊佐さん
「はい」

山田議員
「えー、認めるかどうかって基本的に批准せざるを得ないんです」

遊佐さん
「はい」

山田議員
構造上、そういうふうになっちゃてるんです。なので、えー、じゃあ条約に書いてあることが沢山100項目ぐらいあったときに、どうしてもここだけは守れません

坂井秘書
「うん」

山田議員
守りたくないと言った場合にはどうするのかというと

遊佐さん
「はい」

山田議員
「えーと、実はあの留保しますと

坂井秘書
「留保」

遊佐さん
「はい」

山田議員
いうことを宣言するんですよ

遊佐さん
「はい」

山田議員
「で、えー、条約を結ぶ色んな国々同士がまぁ留保したら、あ、なるほどそこはじゃああの外してあげてもいいよ、こういうことになる訳ですね、はい」

遊佐さん
「おぉ、そうなんですね」

坂井秘書
「まぁ、留保ちゅうのがまぁここに書いてあるんですけど」

留保とは
 

遊佐さん
「はい」

坂井秘書
「どうしようかな、遊佐さん読みたいですか?」

遊佐さん
「へ!? またあの・・・」

山田議員
「どんどんやるよ」

遊佐さん
「どんどんと・・・んふふふ」

坂井秘書
「ま、まぁ、簡単に言うと」

山田議員
「いいよいいよ、もういいですよ、はい」

坂井秘書
簡単に言うと、今、山田さんが説明したとおりの話です。いっぱいある中の、1個だけ、これちょっとダメって言う。これ受け入れられないよってやるやつですね」

遊佐さん
「はい」

坂井秘書
のを留保っていうんですよ


(中略)


山田議員
実は表現の自由を巡っては、この知的財産の分野における、ま、著作権の非親告罪と、もう一つは法定損害賠償に関する条項は、かなりきび、ヤバいと。故に、何をしたいかというと、えー、一応私はですね、この問題を取り上げて、えーと、時の、あのー、文科大臣には、随分、えーと下村文科大臣に対しても迫りましたし、えー、総理には直接やってないのかな――」

坂井秘書
「甘利さんですね」

山田議員
甘利さん、ですね。甘利TPP担当大臣にも迫っ、直接迫って、(大臣は)慎重にやると言ってるんですが、慎重としか言わないのでだったら本件に関しては、えー留保して、仮にTPPが結ばれたとしても、えー、この問題に関しては留保を迫るかどうかということを質問で聞いちゃって、しっかり内閣の姿勢を問いたいなあと。ま、こういう風に思ってるわけですね」

遊佐さん
「はい」

山田議員
仮にもし内閣が、それに対していい加減な事言ってきたら多分、そのまま通すんだなと言う事がわかるし、しっかり留保する可能性があると言う事であれば、ま、そういう方向に行くんじゃないかっていう事で今から留保を迫んないとTPPを結んじゃってから直接批准をして国会で拒否したとしても出来ないんですよそれは。もう条約を――

坂井秘書
「もう全部拒否しちゃうことに――」

山田議員
全部拒否したことになっちゃうんですね。という事なので、今しかタイミングがありませんから、えーこれ今やろうと」

遊佐さん
「はい」

山田議員
「いうことで、えー、是非」

坂井秘書
「ぜひ」

山田議員
「解散前に」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「明日以降。直ちに。明日書いて出しましょう」

遊佐さん
「お願いします」


文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法や青少年健全育成基本法によるアニメ・マンガ・ゲームの規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に二次元規制問題について取り上げて下さっています。

 【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino