2014年6月18日に放送されたニコ生で、二次元規制反対派の山田太郎議員が、ついに国会で動き出した青少年健全育成基本法について解説してくれました。山田議員の発言を文字起こししたので公開します。

(2014年6月24日更新:今国会においては、
子ども・若者育成支援推進法改正案(青少年健全育成基本法)は審議未了で廃案になりました。しかし、この法律の動きを今後も注意深く見守っていく必要があります。



文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
(上の動画の43分48秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されましたのでそちらをごらんください。
http://www.youtube.com/watch?v=JDI_k_3rBZM&feature=youtu.be&t=38m25s



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党所属の参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。




山田議員
「で、実はじゃあ、時間が許す限り最後までやりますと、次の、もう、とはいえ我々の仕事はなくならないということでありまして。なんと前回もやりましたが、また、もうよせばいいのに、こういう法律が出てきたと。

子ども・若者育成支援推進法の改正案。というのがですね6月11日に参議院に提出されました。で、これは何かというと、実は、名称を変更して、青少年健全育成基本法っという風に書いてあるんです。いや、これはねぇ、結構、ごっつい。で、えーここに書いてあります。これが法律概要ということで映りますかねぇ。

えーもともとですね、子ども・若者育成支援推進法の一部を改正する法律案で出てたんですよ。で、我々も、子ども・若者育成支援推進法の一部を改正する法律案って書いてあるから、分かんなかったんですよ。これが青少年健全育成基本法を作るって書いてあれば」

坂井秘書
「やばいです」

山田議員
「おっ!出たな。とうとう出たという風に、思ったんですが、あのー分かんなかった。で、これはあのー、この視聴者の人たちから、山田さん、えーとんでもないものが出ていますよ!っていうことを、これが出た次の日に教えてもらったんですね。で、よく調べてみたら、なるほど、シラーっと静かに出していたと。

で、これがすごいんです。題名を、ここです、見てください。青少年健全育成基本法に改めることと新法で私は出してくるということで、新法だともめるんですよね、結構。なんでこんなもの作ったんだとか、立法事実がどうだとか。だけども、旧法の改正ってなると、この法律そのものはベースとして賛成してた、賛成してた人たちが沢山いるので、あんまり、その変更点しか議論にならない。なるほど、敵はすごいなと

坂井秘書
「うーん」

山田議員
「それでもうひとつ大事なとこは、こういう所なんです。もともとこういう法律、この法律は、何のために作られたかっていうと、これ現行法から改正案っていう風になって、縦で、そう縦で見るんですけども、ちょっと線分かりにくいかな?縦で見るんですけども、下が…ちょっと、ちょ…ちょっと、う、動かさないで。下がえーと、いわゆる現行法で、上が新法なんですけど。下にですね、いちにーさん、3、4行目ぐらいに書いてあると思いますけれども」

坂井秘書
「これかな」

山田議員
日本国憲法及び児童の権利に関する条約の理念にのっとり、まずこれが全部落ちています。つまりもともとこの法律は、子どもの権利に関する条約っていう国際条約があって、それをもとに作られたはずだった。なのに、それを全部落として、もともとの目的を

で、しかも、社会生活を円滑、円滑に営む上で困難を有する子ども若者の問題つまり、ふたつの問題を扱ってたんですよ。ひとつは子どもの貧困です。で、もうひとつは何かというと、若者の非行問題だったんですよ。非行と貧困。でも非行も貧困によって起こるという国際条約を元に、国内にも基本法が必要だということで、この法律を作ったのに、上見てください、そういうのが全部落ちました。貧困っていうのも非行っていうのも落ちて、上はなんて書いてあったかというと、1条の2行目です。

えー青少年の健全な育成に関し、と。こういう風に変わっちゃったんです。で、もうひとつ次のページの方にいってもらいたいんですけども。ちょっと線を、えー次の方の、えーと…方の、3の方に書いてあると思います。で、下はですね、下の方2なんですけども、2、えー漢字の2。子ども若者について個人としての、えー尊厳が重んじられ、不当な差別の扱いを受けることがないように…する、すると、ともに子どもの意見を十分に尊重しろっていう、子どもの意見尊重っていうのが入っているんですよ。これ国際的にそういう流れなんですよ。子どもの意見も聞けよと。

つまり子どもには、選挙権も、えーないけれども、政治参加させましょうっていうことが国際的な流れだったんだけども、これ全部消されました。それで上見てください。なんと、3番です、びっくりするのは、青少年の健全な育成については云々と始まっちゃって、『18歳未満の青少年に対しては、良好な社会環境の整備が図られる…配慮されなければならない!』。漫画アニメです

坂井秘書
「いきなり上から目線ですね」

山田議員
「いきなり来ちゃったんですよ。いきなり、えーいわゆる18歳未満、も児童です、に対する青少年について良好な社会環境の整備が図られる、白ポストみたいなもんですよ。という風に、秩序法」

坂井秘書
「知らないんじゃないですか…(笑)」

山田議員
「あ。白ポストって何かというと、昔エロ本があった時に、駅の近くに白いポストがあってこれにみんな入れてくださいってPTAが作ったようなポストがあって回収してた。こういうのを白ポストっていってたんですけど。こういうものが新たに設置されたと。

だからすごいよね。もともとは貧困とか非行っていうものを扱っていた法律を、それを全部、ちょっとした変更でもって、全部秩序系に様変わりさせてしまって、しかも児童の健全育成っていう形でもって、健全育成が図れない(※"が図れない"より、"を図る"の方が正しい文脈ですが音声を優先しています)社会的整備を、えーしなきゃいけないっていうことで、講ぜられなきゃいけないから、ここには漫画アニメとか書かなくても、これで実行していく可能性が高いと。で、おっかないのは、この法律、さすがの私でもこの法文だけでは反対ができない。

坂井秘書
これはちょっとできないですねぇ

山田議員
これはねぇ、これはすごいよ。この内容とこの法文で反対できないんですよ。どうやって戦うかというと、これに漫画とアニメはないだろうなと。まさかこれに漫画とアニメは入ってないでしょうね?と、いう風にじくじくやるしかこの法文法案見てると、確かに青少年の健全な育成っていう風にいわれちゃったら、なんで反対するんですか?と。あんたは青少年の健全な育成を阻害するのかーって言われちゃう。だから立法事実としてなんなんだ?っていうことをじくじくいって、まさか漫画とアニメとか、表現の自由に対して、ここが入ってこないようにしようねっていうことを

坂井秘書
関係ないよね?っていう…

山田議員
…やんなきゃいけないんですけども、この法文法案そのものは、かなり厳しいと思います。で、なんで厳しいかっていうと、青少年健全育成条例があるからです。つまり青少年健全育成条例っていうのは、法律上の建前がなかった各条令だったのに、これが親法になっちゃうんですよ」

坂井秘書
「根拠法っていわれるやつですね」

山田議員
「で、根拠法っていわれるものが出来てくると、実は条例は上書き、っていうのがされます。基本的に各県が条例を持っていたとしても、法律の方が上だという理由で、法律の根拠法なり基本法が出てくると、条例は無力化されて、こちらにあってくるんです、全部。

ということで、あっ条例があるじゃん!みたいな話になって、これとセットになってくる議論が、たぶんこれからされてくるんだと思います。しかもすごいのは、この6月11日という絶対に通らない段階で吊るしにする。吊るしっていうのは何かっていうとですね、通らないのが分かっていて委員会でかけっぱなし。

そうすると何が起こるかというと次の臨時国会で通したいんですよ。つまり、あのー法文…法律っていうのはですねぇ、内閣が出してくる閣法っていうのが沢山、法務委員会でかかるので、えーとようは、それを先に審議するって話にまぁなって、で、こういう議員立法。で、閣法は無理です、私が潰しましたから。

閣法がもし出てきたらば、私が前回質疑した中で、漫画とアニメの有害性に関して、政府はこれまでもこれからも検討するつもりもないし、立法事実はないじゃないか、立法事実がないものについては法律は作れないんですね。法律的な考え方で。

でも、議員立法は議員が出す自由な法律なので、だいたいこういう秩序系っていうのは議員立法がやるんですよ。ということで、これはそうとう通す気でいるなと。つまり優先順位を上げて、議員立法だけれども、すぐ審議がされるように準備をしといていると、いうのがまぁ見え見え。えーいうことでありまして、これを出すのとたぶん条件に、今回ですねぇ、児童ポルノ規制法の改正案の附則の漫画が落ちたんではないかという、まぁ疑念が高いと(注:山田議員はこう仰っていますが、この部分はあくまでも山田議員の想像だと思われますので、確定情報として抜き出して拡散するのはくれぐれもやめてください)。えーいうことでして、んー…仕事は終わらないと…(笑)」

坂井秘書
「(笑)」

山田議員
「まいっちゃうよねぇと。少しくらい休ませてくれと、いう風に思うんですけども」



 

文字起こしは以上です。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法や青少年健全育成基本法等の表現規制につながる可能性がある法律について取り上げて下さっています。






【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino