この記事では2014年6月18日に放送されたニコ生を扱います。児童ポルノ法改正案の参議院法務委員会での質疑に立った山田太郎議員が、質疑の中で『政府として漫画・アニメと性被害の調査研究をする予定はない』という答弁を引き出してくれましたニコ生の中で、質疑の裏話等を語ってくれたので、文字起こししたものを公開します。


文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
(上の動画の35分12秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されましたのでそちらをごらんください。
http://www.youtube.com/watch?v=JDI_k_3rBZM&feature=youtu.be&t=29m49s



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党所属の参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。




山田議員
「あともうひとつ。本当はですね、あまり語られていないのですが、私のもうひとつの最大の今回のポイントは、とにかく漫画とアニメの議論をこれからも今後も、させないというのが、かなり、えー大きなポイントだったんですが、そこに気づいていただいた方がどれぐらいいるかということなんですけども。

まずですね、因果関係の研究というのは、これまでにやったことがあるのか、これからもやる予定があるのかっていうことに関しては、まぁ内閣副大臣の岡田さん。私実はなかよしで知り合いなんですけど。あの一緒に、福島の原発行ったときに、ずーっとバスの横で語り合った仲だったんですけどもね。まぁどうでもいいですけども」

坂井秘書
「はい」

山田議員
彼にですね、副大臣として、えー答えてもらったのは、これまでも今後も、えー研究するつもりはないと。それから法文の中に出てきたですね、社会保障審議会とか犯罪被害者等設置推進会議というのは、えー議論をしたうえで、えー政府等に対して、えー発議するみたいなことができると書いてあったので、こりゃまずいぞと思って

坂井秘書
「やばいぞ、と思って」

山田議員
「で、ここが別の隠れ蓑になって、漫画とアニメに対する因果関係とか相関関係をやるんじゃないかと、いう疑いはすごくあったので、この部分に関しても潰しました。ないと

坂井秘書
「これは、これは、たぶん規制派は絶対これでやろうとしてたんです。絶対やろうとしてた」

山田議員
「そう、そう。絶対やろうとしてた。絶対やろうとしてた」

坂井秘書
これ結構ちゃんと調べたんですよ。この、あのー社会保障設置会議とか犯罪被害者等施策推進会議の根拠法を調べて、根拠法に照らし合わせたら、絶対これはやらないよね?って、ぐちぐちぐちぐち言ったら、やらないってなったんで。じゃあ、国会で答えてもらおうと

山田議員
「そう。で、そうじゃないと、ここが因果関係で。いや実はだからあのー、別で検…えーと、だって簡単じゃない、隠れ蓑になってこういう会議体でもって、そこで語られちゃったとしたら、答申されちゃうんだから」

坂井秘書
「答申されて、答申されると、大臣は措置しないといけない」

山田議員
「措置しなきゃいけないって書いてある。措置しなきゃいけないって、法律上建前でここに書いてあるから、漫画とアニメはここからスタートして、取り締まられた可能性があるわけですよ。でも、あのいわゆる質疑・答弁で、あーはっきり副大臣が、副大臣ですからね?政府答弁として三役がしちゃいましたから、えーできない、できないです

坂井秘書
「できない。これは良かったですね」

山田議員
これはできない。で、えーと、いわゆる立法事実(注:立法事実とは→http://www.bengo4.com/saiban/d_3451/)がもうなくなっちゃったんですよつまり、規制派はいっつもですね、因果関係があるんじゃないかだとか、放置していいのかということは、そうとう衆議院段階でやった。

で、私が実は恐れていたのは、発議者もですねぇ、ふ、ふざけんなと思って私見ていたんですけども、いやたしかに検討する必要はあるかもしれませんねぇみたいなことが、次々と、ねぇ、質疑として相次いじゃったので、この法律の中身の建付けやられたらまずいなぁと、いう風に思ったので、ここについては潰しておかないといけないということで。何となく分からないように、スッと一番最後に、しかも人が良い岡田さん(笑)」

坂井秘書
「(笑)」

山田議員
副大臣、に質疑させたということで、えーこれはもう政府の方から出せません。つまり、漫画とアニメを規制しようとすると、閣法は出せないんですよ。もう議員立法でやれるならやるっていうことで、えー次の戦いはですね青少年健全育成基本法に変わってきたと」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「あとでちょっと、青少年健全育成基本法の話もやりたいと思うんですけど、閣法で出されると大変なんですよ。政府はいろんな大きな組織を持っていますから、そこの中で検討を始めることが可能になっちゃうんですけども、基本的に、えーこの質疑で潰しましたんで、漫画アニメの検討は基本的にできない

坂井秘書
「これたぶん、あの厚労省も内閣府も、なんで呼ばれて、大臣がわざわざ呼ばれて」

山田議員
「知らなかったと思う」

坂井秘書
「答えたか、いまだにわかってないと思う」

山田議員
「これ、聞かなかったね。実は、じ…事前の、あのー質疑の中で、漫画アニメについては、微妙に隠しておいて。スッと、スッとやった」

坂井秘書
「ちゃんとこれ聞きましたよ」

山田議員
「聞いたっけ?スッとやったんだよ。あ、じゃあ呼ばれた側が分かってなかったんだね」

坂井秘書
「呼ばれた側はたぶん、いやなんか、あ、じゃあ…たぶん規制してほしいと思っていたんですね」

山田議員
「あー」

坂井秘書
「そう答えないって、答えればいいんですか?みたいなそういうすごい問い合わせが、そんな簡単でいいんですか?みたいなそういう感じでしたよ」

山田議員
「そうなんですよ」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「ということで、えーまぁなんとかですね質疑は細かい所いろんなものを仕掛けていったんですが、あのー表面的にはなかなか言えなかった」



文字起こしは以上です。以下、この文字起こしで話題になっている参議院法務委員会の議事録(アニメ・マンガと性被害との因果関係の調査に関する部分)の引用を掲載します。
児童ポルノ禁止法の法務委員会における議事録(未定稿)(http://taroyamada.jp/?p=5710)より引用させていただきます。(色や太字等の編集はブログ主によるものです)


引用ここから。


○山田太郎君
「さて、もう一つ先に進んでいきたいと思いますが、漫画、アニメに対する規制につながる可能性があるかどうかということについても少し確認をしたいと思っております

社会保障審議会、犯罪被害者等施策推進会議というのがこの中で定義付けられております。それぞれの会議体において、漫画、アニメ等が、性的被害との因果関係、相関関係について研究が行われる可能性があるのかどうか、さらに、付け加えて質問させていただきますと、政府全体としても、漫画、アニメと性被害の調査研究について今までに実際に行ったことがあるのかどうか、また今後行う予定があるのかどうか、内閣府、厚労省、それぞれお答えいただけますでしょうか」

○副大臣(岡田広君)
「お答えいたします。犯罪被害者等の施策推進会議は、平成十六年十二月に成立いたしました犯罪被害者等基本法に基づき内閣府に特別の機関として置かれた会議であり、犯罪被害者等のための施策の実務を推進し、並びにその実施の状況を検証し、評価し、及び監視することとされております。被害に遭わないための取組については、基本的には同会議の検証対象とはならないものと考えております

○副大臣(佐藤茂樹君)
「山田委員の御質問にお答えいたします。今般の改正案では、社会保障審議会は、被害児童の保護施策について定期的に検証及び評価を行うものとされておりまして、今御指摘の漫画、アニメの検証、評価については、この規定上、社会保障審議会の事務として想定されていないと考えております」

○山田太郎君
「これ、内閣府の方なのか官房の方なのか分からないですけれども、政府全体として、漫画とアニメの性被害の調査について今までに行った事実があるのか、今後も行う予定があるのか、この辺り、内閣府だと思いますが、お答えください」

○副大臣(岡田広君)
「お答えいたします。児童ポルノの蔓延防止を食い止め、排除を進めていくため、現行法に基づいた総合的な対策として、昨年の五月に第二次児童ポルノ排除総合対策を策定し、国民、事業者、関係団体等の連携の下、各府省において施策を推進しているところでありますけれども、この第二次児童ポルノ排除総合対策に係る関係省庁の施策として、山田委員御指摘のような調査研究が実施されたとは承知をしておりません

また、現時点において、関係省庁において御指摘の調査研究を実施する予定があるとは承知しておりません。以上です」


引用ここまで。


【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino