2014年6月9日、二次元規制反対派の山田太郎議員が、コミケ等の二次創作文化に悪影響を与えるとされる『TPPによる著作権違反の非親告罪化』について、参議院の決算委員会で質問し、甘利TPP担当大臣と下村文科大臣から重要な答弁を引き出してくれました。そして、6月11日放送のニコ生の中で、非親告罪化についての質疑の内容と、非親告罪化問題への山田議員の今後の取組みについて語ってくれました。山田議員の実際の発言を文字起こししたので公開します。


文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
(上の動画の2分25秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されましたのでそちらをごらんください。
http://youtu.be/8ny2MEX6Q5Q?t=1m57s


【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党所属の参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。



山田議員
「今週は大変忙しくてですね。月曜日から、見られた方いらっしゃいますかね? テレビ、NHK入りで、40分間安倍総理に対して質疑をやりました。もちろん、児童ポルノ規制法改正案についても少しだけ触れましたが、特にですね、(TPPによる)著作権(侵害の)非親告罪化と、いうのに関して、質疑をしまして甘利TPP担当大臣と、それから下村文科大臣からですね、重要な答弁を一応引き出しましてあとゴリゴリそれをですね、まあ大臣が言ったということで、詰めていこうというふうに思ってます

で、あのー、著作権の非親告罪。分からない方もいらっしゃるといけないので、少し、簡単にだけ説明しときたいと思いますが。前回の放送でも少しやりましたけれども、日本はですね、著作権に関しては、親告罪ということで。ようはどういうことかと言うと、著作権を侵した人がいた時にはですね、侵された側の、著作物(の権利)を持ってる人が、まあ、訴えないと、警察等含めて、あのー、告発されないと。えー、まあ、裁判にならないと、いうことなんですよね。

ということで、実際は、日本はずっとこれまでですね、親告罪ということで来たんですが、それが(TPPによって)世界の常識みたいな形で非親告罪と。で、ようは、著作(権)を持ってる人が訴えようと訴えまいと、警察はですね、えー、いわゆる逮捕したり、えー、告発したりすることができると、いうことに、まあ、なるということで。なかなかこれはですね、日本になじまないんじゃないかと、まあいうような議論が前からされていまして。それで、そのことについてはですね、この児童ポルノ規制法改正案と、非常に、同じぐらい重要な問題ということで。もしこれがですね、簡単に通ってしまうと、結局、いろんなマンガとかをですね、えー、まあ写して使っていたり、または、パロディなんていうものもですね、実際には、問題になってしまうということもありますのでそのことについてですね、質疑をして確認をしてったということです」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「それで、実は下村文科大臣がですね、昔、民主党政権の時は自民党野党だったわけですけれども、その時にはですね、下村文科大臣は、あれは違法ダウンロードに関する法律かな? 著作権の一部改正案というのがありまして、その時にいわゆる非親告罪に絶対してはならんと、いうことを(野党時代の下村大臣が)自分で主張していましたんで、まさか文科大臣になったからといって、非親告罪を認めるわけじゃないよねと、まあいうことを(参議院決算委員会の質疑で)迫りまして。あのー、まあ、なんとなく玉虫色答弁になっちゃいましたけれども。ただ、いずれにしてもですね、この分野については非親告罪をそのまま受け入れるというのではなくて、精査しながら分けると。

で、甘利TPP担当大臣もですね、なかなか農林水産関係とか、関税の問題に関しては、ほとんど白状しないんですけど。本件に関してはかなり踏み込んで発言していまして。今このことについては共通のルールを作るとかで、えー、議論していると。えー、一律にみんな親告罪にしてしまえというような議論は良くないということから共通ルールにしていくということを交渉しているということを、まあ明言しました

(注:山田議員が行った、この非親告罪についての質疑の文字起こしによれば、甘利大臣の答弁は『一律にみんな非親告罪にしてしまえというというような議論はですね、あまり良くないなと、いうようなところからですね、共通ルールにしていくかということを今交渉している最中であります』というものでした。甘利大臣のこの発言については、私も参議院インターネット審議中継の動画を見て確かに言ったということを確認しております)

山田議員
「で、なかなか、こう大事なことをですね、実は、これは甘利大臣が発表しているんですが、なかなかマスコミで取り上げられない。だいたいマスコミはいつもですね、集団的自衛権に関してしか記事にならないと」

坂井秘書
「(苦笑)。そうですね」

山田議員
「…いうところでありまして、結構大事なところをですね、質疑として引き出したつもりだったんですけれども、一応ただ、まあ、議事録にも載っていますし、今後非常に重要な、事になるのかなあと、いうふうに思ってます。

で、非親告罪の問題に関しては、まあフェアユースというですね、アメリカでは裁判を通じてですね、えー、ケースを積み上げていく形で維持されてますし。また日本はですね、なかなか、アメリカっていうのは著作権に関しては争いながら獲得していくというところがあるんですが。日本はもう裁判を起こされただけ、あるいは起こしただけでですね、まあ罪人のような、あまりあのー、訴訟に慣れてない文化ですので、こういったものに関してはですね、必ずしも欧米のスタイルを取るべきではないというふうに思ってまして、その辺についてはですね、また、おってやっていきたいと。

で、ただ、気をつけなきゃいけないのはですね、条約が発効されてしまいますと、法律より上なんですね。で、けっこうコレ知られてなくてですね、法律が改正にならなければ大丈夫だろうというふうに思われちゃってるんですけれども、憲法のですね、何条だったったっけ? えー、の規定で、結局、国際的な約束は尊重しなければいけないという一文によってですね、法律よりも条約のほうが優先すると、いう構造になりますので」

坂井秘書
「(憲法の)98条」

山田議員
「98条ですね。TPPが条約として、もちろん、批准というのを国会ではやりますが、批准されると自動的にですね、この非親告罪っていうのは、著作権法を改正しなくても、または、たぶん、TPPを批准する時に著作権法を、まあいじることになると思うんですけれども。まあ一緒に改正されるということになりますので、えー、ちょっとこれはしっかりですね、慎重にやってかなきゃいけないということで。

TPPが通ったり、議論がですね始まってからでは遅い
ので、今からですね、この問題は、しっかりですね、変な形での非親告罪にならないように。まあできれば、日本の元々の親告罪の形で、変わることなくやってくのが一番いいと思ってますけれども。えー、少しですね、議論していきたいと、いうふうに思ってます

(中略:アメリカの著作権の保護期間のお話。ディズニー云々)

山田議員
「たぶん、総理に対して、この問題をやったのも私が初めてじゃないですか?」

坂井秘書
非親告罪ですか?」

山田議員
「うん。たぶん記録はないと思うんですけれども」

坂井秘書
「あんまりなかったですもんね」

山田議員
「えーと、いや、記録は、だから、だって、答弁で調べたのは下村さんのが出てきたぐらいで。えー、児ポ(児童ポルノ法)も安倍総理に対しては聞きましたけれども。一応これ(=TPPによる著作権違反の非親告罪化)を、きちっとTPP担当の大臣に対して質疑をしてますので、これをきっかけに、ちょっとジクジクとやろうと、いうふうに思ってます


文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法によるアニメ・マンガ規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。具体的には、参議院予算委員会で安倍総理と麻生副総理に児童ポルノ法について質問してくれました。その他にも色々と動いてくれていますが、それについてはこのブログの過去記事を参照して下さい。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法について取り上げて下さっています。



【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

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