2014年5月7日に放送されたニコ生で、二次元規制反対派の山田太郎議員が、いよいよ動き出した児童ポルノ法改正案の動向について語ってくれました。山田議員の実際の発言を文字起こししたので、公開します。



文字起こしをする動画:
児童ポルノ禁止法改正案進捗など(提供:参議院議員山田太郎事務所)
(上の動画の1分20秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されましたのでそちらをごらんください。



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党所属の参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。



山田太郎議員
「明日ですね、いよいよ衆議院のほうで13時から、法務委員会のですね、理事懇談会っていうのが開かれまして、いよいよ児童ポルノ規制法改正案に関してですね、まあ、審議というかですね、その準備段階が始まるということです。

ちょっと仕組みをですね、お話ししときたいんですが、まず国会で審議をするためには、議院運営委員会というのがありまして、まあそこに法律が提出されてるというのが重要なんですが。で、議院運営委員会の方で吊るしと言うんですけれども、その法律がいわゆる委員会等含めて審査するべきというふうになりますと、委員会にかけられます。

ただ、委員会は直接すぐかける前に、委員長を中心とした理事会というのがあるんですね。で、理事会の前に理事懇談会というのがありまして、理事プラス各野党のですね理事を出せないんだけど、まあ一人会派とかいますから、そういう人たちが各政党から集まって、理事プラスオブザーバーの懇談会っていうのをやります。

で、理事会よりもこの理事懇談会が重要でありまして、その理事懇談会でそれぞれの法案を、まあどういうふうに審議していくのか、それから各党のですね、質問時間をどうするのか、まあこういったことをですね、決めてくということになります。

まあそういう意味で、明日ですね、13時から、午後1時からですね、衆議院の法務委員会の理事懇談会が、この児童ポルノ規制法改正案に関して開かれるということが、決まりましたので、明日からですね、実質の議論が開始されるということです。で、我々としてはですね、党の、一応あのー、部門会で承認をもらいまして、修正案を提出するというところまで行きました

実は、自公…、維がちょっとどうなったかよく知らないんだけれども、えー、いわゆる改正案の改正、つまりマンガとアニメのいわゆる附則部分を落とした、まあ単純所持を中心とした法案で、共同提出を、実は、自民党サイドが求めてきたんですが、我が党はそれに乗らずにですね、まあ基本的に審議をしようということと。

私が今中心となってですね、児童ポルノ規制法改正案に関する修正案を、まあ提出するという形で、まあ審議をしてもらいたいという申し入れをすることになっています。で、ちょっとこれはですね、あとで詳しくやりたいというふうに思っています」

(中略:山田議員が警察官から職務質問を受けた話)

山田議員
今日の朝いち、日弁連とのミーティングがありまして

坂井秘書
「誰が来たんですか?」

山田議員
「えーとですね、日弁連の会長さんから副会長全員来まして、これがお写真なんですけれども(注:写真を映して)、日本弁護士連合会ですね、日弁連。今、村越進さんがですね、会長をやられてますが、副会長はじめとしてですね、前日弁連の会長、副会長、事務総長と面談をしました。

で、これは何かって言うとですね、まあいろんなちょっと日弁連も、政治的に、例えば、いくつかやりたい、捜査の可視化とかですね、そういうことがあるので、法律として前にですね、法案進めて欲しいというようなことを、えー、まあ打ち合わせをするミーティングなんですけど。我が党からはですね、浅尾代表以下3名の役員と、まあ私と一部の議員ということで参加をしてですね、まあ日弁連と意見交換をですね、まあ一時間半ぐらいにわたってやると。結構長くていろんな話をしましたが。

その中で一応、児童ポルノ規制法改正案に関しましては出しまして、えーと、日弁連もですね、2010年の3月18日に、この児童ポルノ規制法改正案についての、まあ事実上反対意見ですね、意見書を出してます

で、意見書を出しているので、『最近日弁連としてはどうですか?』って言ったら『知らない』って言われちゃってですね、えー!? 日弁連意見書出してるんでしょ、と。しかも、我々が出してる以上に厳しい。つまり、3号ポルノに対する定義が、非常に曖昧であるとかですね、単純所持は、即、えー、要は、冤罪につながるとかっていうことで、捜査権の濫用をもたらすとかってことで、特にまあ、人権擁護の観点からですね、見直しは許さんみたいな。で、民主党等の――」

坂井秘書
「あのー、民主党の単独案じゃないですか?」

山田議員
「そうそうそうそう。に関してもやっぱりこれではまだ甘すぎると、まあいうような内容の話が出ていたんですが、えー」

坂井秘書
「『知らない』と(苦笑)」

山田議員
「それで、なんかみんなが下向いちゃってですね、『山田先生、ぜひ今度すぐ行きますので、会長以下、教えてください』と。『えー!? ここにいる中で私が一番詳しいんですか!?』みたいにみんな笑いが起こってましたけどね。笑ってる場合じゃねえだろうと、いうふうに思ってましたけど、今度日弁連にきちっと説明をしたいというふうに思ってます

坂井秘書
「そうですね、はい。味方が多いのはいいことですから」

(中略)

山田議員
児童ポルノ規制法改正案の中でも、ちょっとじゃあ本丸の、何の改正をしようとしてるかっていうことで、修正要望書を明日、どういうものを出してですね、前に進めてこうとしてるかって話をちょっと具体的にやっておきたいというふうに思っています」

(中略:ニコ生のコメントへの応答)

山田議員
「それで、児童ポルノ規制法に関するポイントに関しては、3点ですね、やりたいと思ってましてまず、前から言ってますが、名称ですね。『児童ポルノ』っていう名称が、まあ良くないと、思ってまして『子どもの性的虐待の記録』等に変更しようじゃないかということで。これは署名運動なんかも

坂井秘書
「そうですね」

山田議員
「1万名署名(注:『1万名』は間違い。正しくは『2万名』署名)っていうのを一生懸命やってるんでしょ?」

坂井秘書
2万名署名で、今8000人超え

山田議員
「8000人を超えてきたんだ」

坂井秘書
「あとちょっとですね、誰か、たぶん書いてくれると思いますけれども、Change.orgのURLですね。これぜひ、署名してない人は署名してもらいたいなと

山田議員
ぜひぜひ

(注:山田議員も推奨しているこの署名のURLを紹介しておきます。『児童ポルノ』の名称変更は、アニメ・マンガ規制を遠ざける効果もありますので、署名がまだの方はぜひ協力をお願いします。→『児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください』署名キャンペーン

山田議員

これはなにかって言うとですね、英文でICPOがですね、書かれてるんですけれども。児童ポルノというふうに本件を捉えると、矮小化されるのでよろしくないよ、と。ぜひですね、性的虐待というものをしっかり捉えて下さい、と。だから、児童ポルノを規制するという観点ではなくて、性的虐待に関して問題を解決するという方向に向かってくれと。そうでないと、児童ポルノであるとかないとか、児童ポルノが氾濫するとか氾濫しないだとか、そういう矮小化されたものに問題がすり替わってしまいますと。むしろ子どもは虐待されてるんだと。で、虐待の形はポルノばかりじゃないだろうし、そういうことを含めて、きちっと議論をしてほしいっていうことが、実はICPO、インターポールのほうからもですね、あのー、しっかりですね、まあ出ているという重要な情報をいただきまして、なるほどなあというふうに思ってですね、適切な用語を使うようにというような国際的なアナウンスがされていると、まあいうことであります

まあ、こういうことも含めてですね、なんとなく児童ポルノというとですね、これがですね、いわゆる、これが児童ポルノであるとか、あれが児童ポルノであるだとか。で、だんだんこう拡大解釈になってっちゃってですね、前回の放送でも言ったんですけれども、相当その、まあ、子供達がもう、ちょっと写真を撮ったり、水浴びをしてたり、あるいはですね、ちょっとコスプレがヤバイと、えー、いうような、ことだというふうにも思ってますんで、まあ性的な虐待記録という形にすれば、まあ、余分なですね、解釈が生まれなくて済むだろうということで、まず名称をですね、しっかり捉える必要があるだろうとまあこういうふうに考えています。

それからですね、所持に関するですね、冤罪の問題というのもありますので、」

(中略:山田議員による児童ポルノ法改正案に対する修正要望についての話題。山田議員の修正要望は山田議員の公式HPで見ることができますので、そちらをご覧ください)

山田議員
「・・・これがですね、今回の3点(注:上のリンク先の修正要望書に目を通せば、『今回の3点』とは何かが分かります。修正要望書を読むことは、この文字起こしを読むことよりも重要なので、まだ読んでいない方はぜひ目を通してみてください)。急いで今やってますけども、修正案として明日以降、審議させたいというふうに思って意見表明をしています。で、この修正案が取り上げられるかどうかは、明日の理事懇次第でもありますし、実際のですね。

まず、明日一番大事なことは、委員会が開かれるかどうかと。どういうことかというと、委員長提案というのがあるんですが、委員長がですね、宣言して委員会を開かずに本会議でいきなり採決っていうふうに、まあやってしまうと。そこで、極端なことを言って、強引に通して理事会なんかでも多数を取ると、そのままですね、えー、本会議になっちゃうんですね。そうすると委員会が開かれず質疑されません。

で、質疑をするかどうかっていうのはすごく重要で、これどういうことかといいますと、質疑をすると、法案提出者がきちんとその(法案の)意図を説明する責務が発生するんですね。で、そうするとそれは記録にちゃんと議事録として残りますから、もし犯罪等で何かあって、本件があいまいだった時に、国会でこの法案がどういう過程に(仮定に?)基づいて、法案作成者が意図したのかっていうことが、記録に全部残るんですね。それは裁判等においても大きな影響を及ぼしますので、質疑をちゃんとするということが、今は重要だ、まあいうふうに思っています」


山田議員
「で、それからもうひとつはですね。もうひとつちょっと、質疑の中で不安視しているのが、附帯決議をするんじゃないかっていう議論がありまして附帯決議っていうのは何かって言うと、法案とは別に別途文章にしてですね、法律と別に、附帯決議。えー、附帯決議も一応国会の決定事項なんで、それなりのですね。まあ、強制力がどこまであるかっていうのはいつも議論になるんですけれども、その附帯決議の中に『マンガとアニメについても今後検討しろ』とそっちに入れてくるじゃないかと、いう議論があって、結構その意見強いんですね。ということで、いずれにしても、その附帯決議がそういう変な形でされないように、ちょっとしなきゃいけないと。

ただ、いずれにしてもですね、質疑を通じて本件の曖昧なものについて明確にするってことは、明日以降やる必要があるというふうに思ってますので、まずそのことをですね、しっかりこれから戦ってやっていくと、いうことを、いよいよ本ちゃんに入ってきたのかなあと」



文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法によるアニメ・マンガ規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。具体的には、参議院予算委員会で安倍総理と麻生副総理に児童ポルノ法について質問してくれました。その他にも色々と動いてくれていますが、それについてはこのブログの過去記事を参照して下さい。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法について取り上げて下さっています。



【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

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