2014年4月30日に放送されたニコ生で、二次元規制反対派の山田太郎議員が、コスプレイヤーの写真が児童ポルノと判定される危険性がある、というお話をしてくれました。山田議員の実際の発言を文字起こししたので、以下に公開します。



文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
(上の動画の2分27秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されましたのでそちらをごらんください。



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党副幹事長。参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。




山田議員
「じゃあ、AFEEから行きましょうかね。まず、AFEEはですね」

坂井秘書
「(ニコニコ超会議の)丸投げステージですね」

(注:坂井秘書が代表を務める『エンターテイメント表現の自由の会』はニコニコ超会議で表現規制問題についてのイベントを行った) 

山田議員
「2日目の11時半から12時までですね。そこでやりました。で、これがたくさん入っているようにみえる写真ですけれども、はっきり言ってAFEEはですね、企画倒れの(苦笑)、えー、でして、最初、5人しか居ないと、いうことですね。で、しかも全部AFEE関係者ということで、たった5人しか居なくてですね、『俺、途中で帰ろうかな』と」

(中略:山田議員からAFEEのイベントに対するダメ出し)

山田議員
「ただですね、奇跡は起こるものでして、最後終わる時には100人近く」

坂井秘書
「すごかったですね」

山田議員
「すごかった。で、じーっと聞いてて、特にコスプレーヤーも、(児童ポルノ法の)いわゆる単純所持で3号ポルノになるんじゃないかって言うことで、ヤバイんじゃないかということをみんなしきりに聞いて『うんうん』と『それは大変だ』と言って、直接会場からも質問が出ましたけれどもですね。どうしてこれですごい賑わいになったかというと理由がありまして、次の団体の待ちが来たと。で、次の団体は非常に人気があるらしくてですね、待ちが来てですね、終わりの15分ぐらいに、その待ちの人たちがですね、座りに来ちゃったというかですね、まあ立ちに来たというかですね、そういうことで、人がわんさわんさと集まってですね、一応それで形になったと」

坂井秘書
「よかったです」

山田議員
「まあいうことですよね」

(中略:山田議員から再びAFEEのイベントへのダメ出し)

(中略:ニコ超の各党のブースの紹介)

坂井秘書
「その、AFEEは、コスプレイヤーに対してもちょっと我々ちゃんとアプローチしなきゃいけないっていうのをその後話して。で、(AFEEがイベントや同人誌即売会で配っているチラシは)今マンガ・アニメ用のチラシなんですよ、どっちかって言うと。だから、それをもう少しコスプレを意識した」

山田議員
コスプレはだって、単純所持でもヤバイんじゃないの? 3号ポルノに当たる可能性があるでしょ?

坂井秘書
「そうです、そうです」

山田議員
「ちょっとやりますか? 最初に。これ大丈夫なの? これ3号ポルノで(児童ポルノ法に)抵触すると――」

坂井秘書
「一応、ホームページに載せたり、あとはこういうネットで放送しちゃうのは、児ポ法上の頒布にあたるんですよ」

山田議員
「ということは、これがもし児童ポルノに当たれば、このまま我々は逮捕?」

坂井秘書
「逮捕。・・・あ、山田さんだけ逮捕じゃない。まだ不逮捕特権があるから」

山田議員
「おお」

坂井秘書
「(笑い)」

山田議員
「国会議員はですね(注:国会議員には憲法で国会会期中の不逮捕特権が保障されています)。あ、ちなみにいろいろまずは言っておきましょう」

坂井秘書
「僕だけ逮捕ですか(苦笑)」

山田議員
「えーとですね、児童ポルノ規制法というまず、現法の法律がありまして。3号ポルノっていうのがあるんですね。これは何かって言うと、児童ポルノ規制法っていう今現存で通ってる法律があって、2条の3項の3っていうやつなんですけど。えーとですね、『衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの』(注:これは児童ポルノ法2条3項の3の条文)っていうのはダメですね。だから、18歳未満の、この、えー、例えば写真で、服の全部または一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させまたは刺激するものは、児童ポルノに当たると。(注:「児童」とは「18歳未満の男女」を意味します)で、児童ポルノを頒布した場合には?」

坂井秘書
「児童ポルノを不特定もしくは多数の者に提供し、または公然と陳列した者は、5年以下の懲役、または500万円以下の罰金。で、併科もあるんですね(注:併科とは、懲役と罰金が両方課されること)」

山田議員
「で、そこで、まず、コレです。(注:コスプレイヤーの写真を映す。被写体の顔が分からないように、目の部分が黒塗りされている。胸の谷間が結構な面積で見えている写真。管理人はあまり詳しくないのですが、たぶん不知火舞というキャラクターのコスプレ)これは、児童ポルノかどうかと」

坂井秘書
「何歳ですかね? この子ね」

山田議員
「いや、たぶん18才未満じゃないですか? これは何かって言うとですね、あのー、ホームページに載っている、コスプレイヤーですね」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「たぶんコミケかですね、ニコ超かどっかちょっと分からないですけれども。それで、ことさらですね、こんな感じで、この方(またコスプレイヤーの写真を映して。胸の谷間やおしりの近くが露出した写真。上の写真と同じく、目の部分が黒塗されている)」

(中略:この写真を写したのは秋葉原じゃないか、という話題)

山田議員
「これは(=この写真は)どうなんですかね」

坂井秘書
「みんなこれ、キャッシュ入っちゃったじゃないか」

山田&坂井
「(爆笑)」

(注:児童ポルノ法に所持規制を導入すると冤罪を招くという意見がある。その中のひとつに、意図せずPCの中に児童ポルノのキャッシュを取り込んでしまった場合、児童ポルノの所持になってしまうのではないか、という指摘がある)

山田議員
「笑い事じゃないよねぇ。これはあのー、かなりヤバイんではないかなと思いますね。で、次、これはどうかと(注:別のコスプレイヤーの写真を映す)。この方。この方はどうでしょう、これは。あ、持ってよ(と言って、坂井秘書にコスプレイヤーの写真を渡す。露出の程度としては、まあ、ビキニの水着ぐらいかなあと思います)。あーあ、持った」

山田&坂井
「(笑い)」

坂井秘書
「僕、だから、不逮捕特権ないから、逮捕されちゃう(苦笑)」

山田議員
「アウトっぽい?」

坂井秘書
「はい」

山田議員
「じゃあ、次はこの方はどうでしょう(別のコスプレイヤーの写真を渡す。お尻のあたりがセクシーな写真)」

坂井秘書
「この方はどうでしょう。・・・これ、(ニコ生のコメントで)『アウトっぽい』って」

山田議員
「ああー・・・。残念ですね、じゃあ、坂井さん。せっかく政治家秘書にもなったのに」

坂井秘書
「どうしよう、逮捕されたら」

(注:逮捕うんぬんの下りは、お二方のジョークです。ただ、絶対に100%ジョークだと言い切れないところが怖いところではありますが……)

山田議員
「私も不逮捕特権で、6月22日までは国会がありますので、えーと、不逮捕特権がありますけれども。あの、普通にこれ、ホームページで、あの、皆さん、コスプレで見る。で、大量の少年少女達が、撮ってますからね。写真を。はい、そうなんですよ

で、あとで、児童ポルノ法の話はやりたいと思いますけれども。まあ、いずれにしてもですね、単純所持の話であったとしてもですね、これがですね、3号ポルノに当たるんではないかという議論がありまして。えー、ちょっと今日はですね、しっかりその辺の話を時間が許す限りやってこうかと。今日は、児ポ(法)特集」


(注:私の知る限り、コスプレイヤーの写真が児童ポルノ法で摘発されたという事例は無かったはずです。ただ、児童ポルノ法の曖昧な条文のせいで、18才未満のコスプレイヤーの写真が児童ポルノと判定されかねない危険がある、ということは事実だと思います。そして、児童ポルノ法の改正によって、児童ポルノの性的好奇心目的所持の処罰が導入されると、18才未満のコスプレイヤーの写真を撮る人、公開する人だけではなくて、写真を見て楽しむ人にも危険性が拡大するかもしれません。また、改正法によって児童ポルノの単純所持が規制されると、業界の自主規制が進み、性的な要素の認められる18才未満のコスプレイヤーの写真は公開できなくなる、という事態も予測できるかもしれません)


 文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法によるアニメ・マンガ規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。具体的には、参議院予算委員会で安倍総理と麻生副総理に児童ポルノ法について質問してくれました。その他にも色々と動いてくれていますが、それについてはこのブログの過去記事を参照して下さい。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法について取り上げて下さっています。



【参考リンク】
『児童ポルノではなく【児童性虐待記録物】と呼んでください』署名キャンペーン
(↑児童ポルノ法についてのWeb署名です。既に児童ポルノ法関係議員への提出実績あり。ぜひ協力を!) 
 
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

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