2014年4月9日に放送されたニコ生の中で、フィギュア・イラストブログを児童ポルノ扱いして運営会社が閉鎖通告を出したため、運営会社に抗議署名(賛同者1118人)が提出された件』について、署名提出に同行した山田太郎参議院議員がいろいろと語ってくれました。山田議員の実際の発言を文字起こししたので以下に公開します。

文字起こしをする動画:
山田太郎のみんなのさんちゃんねる
(上の動画の20分30秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画が山田議員のYouTubeチャンネルで公開されたので、そちらをご覧ください。



【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党副幹事長。参議院議員。コミケ街頭演説で有名。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。元俳優の山本太郎議員とは別人です。

坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。AFEE代表として抗議署名提出に同行。



以下、文字起こし。


山田太郎議員
「今のですね、児童ポルノ禁止法改正というのは、まあ実際はですね、衆議院に吊るしになったまま、(法案の文言が)変えられてませんので。そのまま発議されてしまいますと、マンガ事項についても、検討されてしまうと。

で、あのー、いろんな説があってですね、自民党の中ではマンガ規制に関しては外すような議論はされてるっていうことも伝わっては来ていますが。

であれば一旦ですね、法案をですね、吊しから降ろしてもらいたいなと、まあいうふうに思ってまして。常にいつでも法案はですね、出せる状態にセットされちゃってますので。議院運営委員会の方でですね、法務委員会があいてくると、まあ審議の対象になる可能性があるということで、まあちょっと緊張状態にあるのは事実ですね。というふうに思ってます」

(中略:GMOへの署名提出の様子などを説明してくれた箇所です。この辺りの事実関係は、署名発起人の廣田恵介氏による記事や、署名提出に同行した『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)の記事を参照して下さい)

山田議員
「で、一応、GMOの方々は丁寧には対応していただきまして、謝罪というかですね、『分かりにくことをしました』ということで。つまり、児童ポルノに当たるわけでもないですし、当然我々が主張しているように、今確かに法案等が議論されているというか…、国会ではまだ審議に入ってませんけれども、えー、もちろん担当者は随分研究して、分かってまして、ちょっと実在の少女のものでもないのに行き過ぎであると。

で、今回のGMOがですね、えー、要は問題にしたのは、アレ出ないんですか? フィギュアのその、画像が。何が、これがいわゆる問題だということで引っかかった、えー、サイトの絵があるんですけれども」

坂井秘書
「ちょっと待って下さいね」

山田議員
「で、まず外部機関っていうのは何ですか?っていうことで、非常に気になったんで、えー、これは『広告主だ』と。まあいうことになりまして、まあ広告主からの依頼。まあ、広告収入でやってるブログサイトですから」

坂井秘書
「無料ブログですからね」

山田議員
「うん。そういう意味では、広告主の意向っていうのは大きい。ただ、もちろん広告主が誰なのか? という。(ここでGMOから閉鎖通告を受けたブログが画面に映しだされる)ちょっとこれ見ていただきたいんですけど、この程度でって言ったらあれですけど、これが引っかかっちゃったと。『うさPハウス』ね」

坂井秘書
「『うさPハウス』のブログの人が喜んでましたよ。国会議員がうさPハウス、うさPハウスって言ってたって(笑い)」

山田議員
「宣伝してくれたって?(笑い) いやいや、これで児童ポルノだってことで閉鎖の憂き目に遭いましたんで。ちょっとこれは行き過ぎだろうと。まあ、肌の露出っていうのは肩とちょっとお尻の一部が出てると。AKBだってこれぐらいの格好、今してるよね」

坂井秘書
「まあ、水着のグラビアなんか完全にこんなもんですね」

山田議員
「そうだよね、完全にこんなもんですけども。それのフィギュアでこれがですね、もう、ダメだと、いうふうに引っかかったということでちょっとこれは相当行き過ぎだろうと。

そうなんですよ。アニメ等、フィギュア等を含めた全部アウトになっちゃいますから。(ブログに掲載された組み立て前のフィギュアの写真を見ながら)このバラバラがいけなかったんじゃないの? このバラバラ殺人事件みたいな(笑い)」

坂井秘書
「(笑い)。分かんないんですよ」

山田議員
「分かんないよね。ということで、とは言え――」

坂井秘書
「あ、これこれ。(ニコ生のコメントで)『アウトになったのをここに出していいの?』って言われたんですけど。こういうのが自主規制につながっちゃうんですよ

山田議員
「ああ、ああ。みんな気になっちゃって?」

坂井秘書
「うん。だって、ねえ、これアウトっていうのはこの一部の会社の自分たちの中でのルールがアウトって言っただけなのに」

山田議員
「そうそうそうそう。だから結局これが世の中、GMOがこういう基準だったら、世の中(全体で)ダメなんじゃないかと。だから、別に法律上なにも違反してるわけじゃないです。でもGMOでは実際これは今後やめるという判断はして。別に抗議に行ったからといってですね、『じゃあいいですよ』ってことになったわけじゃないんだと、まあいうことで。まあ実際自主規制なんですよね。ということが、どんどん足元で広がってきているという事です。

で、念のため、GMOさんのですね、名誉のためにも言っておきますと、『仮に警察が当局としていろいろ言ってきたとしても、やっぱり表現の自由ということについては非常に敏感な会社なので、令状がなければですね、要はユーザーの情報に対する開示だとか、そういうことはしません』と」

坂井秘書
「『協力しません』と」

山田議員
ただ、『広告主の言い分はしょうがない』と、こういう話。ただ、広告主がもし言ったとするんであれば、これも抗議したんですけれども。いわゆる使用規約、ユーザーの使用規約に対して、そういう事が事前に書いてあったわけじゃないし、いきなりもって閉鎖っていうのはどうかということで。

元々扱わないということであれば、それはそういう方針なんだろうから、いいんですけれども。いきなり児童ポルノ規制法改正の話だとか、いろんな社会情勢の変化ということ。それとそれによる広告主からの依頼ということで閉じていくようでは、自主規制が非常に広がりを見せるので、慎重になってもらいたいということと。ちゃんとガイドラインというものをきちんと作って今後対応しようっていうことと、これに関する、できれば声明を出してもらって、誤解を晴らしてもらわないと困るということをですね、要請をしておきました

ただもちろん、民間対民間の議論なので、なかなかね我々政治が。これ、行政とかいろんな当局が介入した事であれば、戦っているんですが。あくまでも民間の契約の中の話でもあるので、これ以上はですね、非常に難しいなと、まあいうことだと思います」

坂井秘書
「ちょっとAFEEのコラムに書こうと思ってるんですけど。まさに意味が分からないなっていうところ、こう書いてあるんですよ。『青少年保護の観点から18才未満の児童のイラストは削除しました』っていう」

山田議員
「これも間違いなんだよね」

坂井秘書
「この児童ポルノ(の議論)と青少年の健全育成(の議論)をすごいごっちゃにしてて。青少年保護だったら、18才以下に限ることなく、わいせつなものはやめましょうっていうのなら分かるんです」

山田議員
「そうそうそう」

坂井秘書
「ところが青少年を保護するために18才以下のイラストだけ見えないようにするっていうのはなんだかよく分からない」

山田議員
「ぐちゃぐちゃになってる。児童ポルノとグチャグチャになってるからね。ちょっとこれもあれした方がいいんじゃない? まず整理として、青少年保護条例といわれるものと、児童ポルノ規制法っていうのは全く違います。あと猥褻(わいせつ)ね」

坂井秘書
「それはちょっとAFEEのほうで1回記事をね、まとめてるので。ちょっとここらへんもコラムで書こうと思ってるので。よく間違える人がいるので」

山田議員
「表(ひょう)にして前回も出しましたけれども。しっかりですね、その辺については。これもうぐちゃぐちゃだからね。青少年以下はどんなポルノも見せるべきじゃないっていう議論だし、大人は見てもいいんですよ。今度は児童ポルノに関しては、18歳未満の青少年の裸に関しては、今の法律だと配布したり売買したりしたらいけませんと。

これは単純所持まで禁止するかどうかということを議論しているということであって。プラス改正法で今、問題になっているというのは、なんだかしらないけどアニメだとか、フィギュアもきっと入ってるんでしょうね。(国会に提出されている児童ポルノ法改正案の文言の中に)フィギュアってなかったよね。マンガとアニメだったよね、確か。CG、マンガ、アニメ、類、だから、類までどこまで入るか」

坂井秘書
「ゲームも入ってませんでしたっけ?」

山田議員
「ゲームは入ってないよ。入ってない、入ってない。ということで、議論がとにかくぐちゃぐちゃで、全部いっしょくたに『悪いもんだ』というふうに決めつけてしまっているところがですね、ちょっとどうなのかということで」

坂井秘書
「今回AFEEの記事にも書いたんですけれども、我々この運動すごく大変だなと思ったのが1個あって、何かって言うと。いわゆる一般の会社の人たちが広告主に言われたからまあ、広告主の意向をある程度尊重してこういうことをやりましたというのって、今まで規制したいPTAとか、それこそユニセフとかが規制しろ規制しろって言ってたのとは、ちょっと全然違うフェイズの話なのかなと思ってるんです。

何かって言うと、世の中の空気が『児童ポルノよくないよね。だからそれは規制しなきゃいけないよね』と、そういう空気だから、いわゆる広告主も『じゃあこれはやめてよね』っていうような要請をしたと思うんですよ。って言うことを考えると、その空気を変えていかなきゃいけない。世の中のみんなが、一般の人達が思ってるそのなんとなくの空気っていうのをこれを変えていくってすごい大変

山田議員
「でもね、空気は逆に言うと非常に厳しい状態だよね」

坂井秘書
「うん、厳しいんですよ」

山田議員
「とにかく18才以下は触らぬ、触れず、だし。青少年に対しても何も提供せずだし。どんどん規制というか、自主規制でもって、キレイにするという名目のもとに、そういうエロの部分っていうことに関しては、浄化してる。まさに『浄化』っていった言葉が近いのかもしれないけど。そういう空気はですね、どんどん広がってると、まあいうことですよね」

坂井秘書
「ホントにちょっとAFEEの今回の記事の最後に書いたミニコラムみたいなやつ。ぜひみんなに読んでもらいたいですね」

山田議員
「うん」

坂井秘書
「ホントにだから今までとは全然フェイズが違う話なんですよね。これ広告主っていうのは、ぜんぜん一般の人ですから」

山田議員
「でも、それでもやっぱり民間企業に広告主の立場として、ある種の圧力だよね、を掛けると、自主規制されてしまうと。で、理由はなんだか分からないけどなんとなくヤバそうっていうこういう理由でどんどん進んでく。現実的にGMOぐらいの大手がそうなっちゃったということで、アメブロとかそういうものがもし伝播していくともっと大きなうねりになっちゃって、法律が通らなくてもですね、結果として大きな影響をもたらすんじゃないかと。

それでまあ、コメントを見ててすごく思うのは、これはダメなんですか? あれはダメなんですか? ってみんな分かんないままにビビっちゃってるから。そうなってくるとですね、非常に早いかなと思いますね。

よくコミケの危機なんていうのが言われててね。コミケ、前回も行って。コミケ自身も今自主規制を一生懸命、まあ潰さないために事務局は必死になって、ちょっと猥褻に抵触しちゃいそうなものに対する修正指示っていうのはかけてるようですけれども。例年の3倍ぐらい販売中止が続いたと。で、黒塗りをやっているなんていう話は出てたし。私もまあ見に行ったんですけども。結構ですね、しっかりやっていかないと、自主規制、この一年ぐらいで思ったよりは相当広がってきちゃってるかなあというふうに思ってます

(中略)

山田議員
「ちょっと今度ゲストを呼んでですね、エロとは何かっていうことを。いいエロ、悪いエロっていうのが正しい言い方か分からないですけども、エロとかが最初からダメだと。なんかいけないものなんだっていうような何らかの風潮がちょっと強いというかですね、なんかそんなとこもあるので。エロ漫画を研究している―」

坂井秘書
「永山さん」

山田議員
「うん、(永山さん)にちょっと今度来てもらってですね。エロの文化とか」

坂井秘書
「それをちょっと教えてもらおうと」

山田議員
「そうそうそうそう。エロ漫画等含めて、エロは良いもんだと(笑)。少しその辺。で、何がホントは論点なのかとか、ちょっとそういうのをしっかりですね、あんまり恐れることなくですね、語り合うというか、意見のですね、交換をした方がいい。

そこで少し、じゃあ仮にハミ出ちゃったとしても、マンガとかアニメですよ、所詮って言っちゃ悪いけど。それで多少ハミ出ちゃったところがあるからといって、突然警察に捕まって前科者になってしまうのかっていうのは、ちょっとですね、違うんじゃないの? っていうふうに思うんですけれども。その辺少しせっかくなんで」

坂井秘書
「やりましょうか」

山田議員
「ぜひぜひ」

坂井秘書
「エロ特集」

山田議員
「はい」



文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法によるアニメ・マンガ規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。具体的には、参議院予算委員会で安倍総理と麻生副総理に児童ポルノ法について質問してくれました。その他にも色々と動いてくれていますが、それについてはこのブログの過去記事を参照して下さい。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法について取り上げて下さっています。



【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター

記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino