2014年3月5日に放送されたニコ生で、表現規制反対派の山田太郎議員が、児童ポルノ法改正案についての公開要望書について、生意見募集をしました。後日、ツイッター等でも意見募集をするそうです。山田議員の実際の発言を文字起こししましたので、以下に公開します。


文字起こしをする動画:
みんなのさんちゃんねる(提供:参議院議員山田太郎事務所)
(この動画の48分10秒付近から文字起こし)

上の動画が見られない方は、同じ動画がyoutubeで公開されましたのでそちらをご覧ください。
http://youtu.be/eui9HhzkXH4?t=47m35s


【発言者紹介】
山田太郎氏:みんなの党副幹事長。参議院議員。児童ポルノ法や青少年健全育成基本法による表現規制に反対して、積極的に活動している。
 
坂井崇俊氏:山田太郎議員秘書。『エンターテイメント表現の自由の会』(AFEE)代表。



以下、文字起こし。




山田議員
「今、実は、平沢勝栄さんに対してやるかどうか分かりませんが、児童ポルノ規制法改正案に対する公開要望書っていうのを出そうというふうに思っておりまして。皆さんから幅広くですね、意見を求めてます。で、ただ、その前にいろいろ皆さんに、どうかというご意見をいただきたいなと思ってまして。どうしよう? これやる?」

坂井秘書
「これやりましょう」

山田議員
「で、論点がですね、1つあって、単純所持問題っていうのがあるんですね。で、これは何かというとですね。背景を少し説明しとかないといけないんですが、平沢勝栄さんには、まず(児童ポルノ法改正案のなかの)マンガとアニメの(規制につながる)『検討』部分を外して下さいってことは、口頭でも言ってるし、高市早苗(自民党政調会長)さんにも、まあ口頭では申し入れました。

で、その時に単純規制そのものは、どうなのか。単純規制、えー、所持、あ、ごめんなさい、単純所持っていうのは何かって言うと、児童ポルノの画像を持っている人がいて。で、今の児童ポルノ規制法だと、売り買いをした場合だとか頒布した場合には罪になるけど単純に持ってるだけだと捕まらないんで、被害に遭ってる撮られちゃった子の写真を、とにかくやめさせるってためには、単純所持までいわゆる罪にしましょうということなんですよ(※1)」


※1 単純所持に関する山田議員の発言は正確ではありません。自民、公明、維新の3党が提出した児童ポルノ法改正案には、児童ポルノの『単純所持の罰則なし禁止』(6条の2)と『性的好奇心目的所持の処罰』(7条1項)が記されています。よって、児童ポルノ法改正案がそのまま可決されたとしても、児童ポルノの単純所持によって刑罰を科せられることはありません。児童ポルノを性的好奇心目的で所持したと認定されてはじめて刑罰を科せられることになるのです。児童ポルノ法改正案における所持規制の問題について語る時、『単純所持の罰則なし禁止』と『性的好奇心目的所持の処罰』を区別せずに『単純所持』という言葉で一括りにして語られてしまうことが多々あります。山田太郎議員の『単純所持』という言葉も、『単純所持の罰則なし禁止』と『性的好奇心目的所持の処罰』を一括りにして『単純所持』と言っているのだと予想されます。しかし、正しい情報の共有という観点から言えば、『単純所持の罰則なし禁止』と『性的好奇心目的所持の処罰』は明確に区別して語られるべきです。誤った情報が広まれば、児童ポルノ法改悪反対運動に悪影響を与える危険性があります。(間違いがないように書いたつもりではありますが、管理人は法律の専門家ではありません。児童ポルノの所持規制についての正確な情報が知りたい方は、現役弁護士も認めたコチラのサイトで学ぶことを強くオススメしますhttps://twitter.com/kmuramatsu/status/410290988280578048


山田議員
「ただし、単純所持の場合の問題点というのは何かって言うと、3号ポルノっていう問題がありまして、非常にこの定義が曖昧でありますと。でどれぐらい曖昧かというと、まあ簡単に言っちゃうとですね、時間がないので簡単に言っちゃいますと、少し肌が見えていただけでも、それに興奮してしまったらばアウトなんじゃないかと、まあいうようなことで。

で、これが非常におおげさなのか、自主規制が進んでるのかということになりますが、あるオークションサイトなんかは、小学生のランドセルを背負った写真すら今ダメとか言う状況になってきてるということで。この3号ポルノそのものの定義をしっかり明確化すれば、もしかしたら単純所持に関しては認めてもいいんじゃないかということかどうか、ということを皆さんにちょっとこうネットの場でですね、ご意見も頂きたいなと。

ただ、もちろん、とは言え、冤罪が起こる可能性もあるので、もう1つ付けました。えっと、事前廃棄命令っていうのがあるんですね。これは何かというと、一応単純所持で警察なりが見つけた場合に、事前廃棄。「廃棄をしなさい」という命令を出す。それを無視したりした場合に、えー、いきなり捕まえちゃうんじゃなくて、廃棄命令をしたのに従わない場合は捕まえると。まあいうような二段構えにするというのはどうか

つまり、3号ポルノをきちっと明確化して、曖昧さを残さず条文を変えること。それから事前廃棄命令を整備することによって。そうしたら単純所持について、一応認めてもいいか、いやそれでも認められないか。ちょっとその辺をですね、少し皆さんとですね、議論をしたいと思ってまして。皆さんの意見をAかBかっていうのを投票によってですね、いただきたいんですけども。

えー、まず、3号ポルノが明確化されて、事前廃棄命令の整備がされれば、マンガとアニメ(の規制につながる附則)が外されてですよ? 単純所持については認められる、がA。それでも認められないというのがB。ちょっと是非、ご意見を(ニコ生でAかBかのアンケートが始まる)

坂井秘書
「けっこうやっぱり難しいみたいですね、これはね」

山田議員
「うん」

坂井秘書
「いや、我々も迷うんです」

山田議員
「で、世界的な流れとしては、まあロシアと日本ぐらいにこの単純所持についての規制がないと。OECDの先進国の中では、遅れてる野蛮な国だという批判がされてるというのがまあ、規制派の大きな声でもあると。じゃあ、いいですかね、そろそろ。はい、どうぞ(アンケートの結果が表示される。A:55.5%、B:44.5%)

山田議員
「おー、割れるんだね」

坂井秘書
「割れた」

山田議員
「ちょっと意見をネットで聞きたいんですが(注:おそらくニコ生のコメントで聞きたいという趣旨の発言)、それでも認められないっていうのは何故かっていうのを少し意見をいただいといたら、ちょっとそれはきっちし。『冤罪は消えないから』。他にはないですか? 単純所持禁止に反対な理由をあげてもらえれば。えー、是非ちょっと、放送が終わるまで書いといて下さい」

山田議員
「で、次。もう1件やりたいんですが、児童ポルノ規制法改正案に対する戦い方です。これも政治ですから、やっぱり実を取らなきゃいけないと思ってまして、例えばAパターン:50%の確率で廃案、50%の確率で原案が成立してしまうというところで、賭けて戦うか。つまりですね、妥協案だとか話し合いをせずに、とにかく反対だということで頑張るという作戦です。頑張ると、ただ。

で、B案は何かというと、マンガ・アニメの(規制につながる)附則を落として、単純所持のみは譲ろうと。えー、マンガ・アニメの附則部分を落としてくれれば、単純所持の部分だけを成立させるのであれば現実的に仕方がないと。ということでBをとってアニメ・マンガを守ろうとするのか。いやいや、そんなこと言ったって。『二次元、どうせ狙われるんじゃないか』とかいろいろありますけど、いろんな立場とかもうちょっとと細かくホントはあるのかもしれませんが、政治なので、戦い方です。

もうイチかバチかでとにかく原案に反対して、それを全部認めないという形で、力強く戦うか。いや、現実路線として、単純所持については譲って、マンガ・アニメの附則部分は落としてもらうということを取るか。まあ、どういう戦い方がいいか、ということを、少し皆さんに聞きたいんですけども。(画面にアンケートが表示される)

ご意見はあとで、全部記録しておきますので。全部参考にさせていただきますので。是非皆さん、ちょっとですね。そろそろいいですかね、はい。どん。(アンケートの結果が表示される。A:35%、B:65%)

現実的な線が65%と。50%の確率でも戦うというのが35ということですね。なるほど、分かりました。ただ、もちろんこの投票だけではなかなか決めがたいところもありますので、放送終わるまでにまあ5分位ですけど、コメントいただくか、あとAFEEかな? のほうにも、是非いろいろなですね、ご意見を送っていただきたいというふうに思ってます。

まあ、現実的に公開要望書を作っていくにあたっての作戦を立てなきゃいけないので。そうなんですよね、自民党が過半数で与党があるので、強引に通されてしまうということが、果たしていいのかどうかっていうことも、やっぱり考えなきゃいけないので。是非皆さんの具体的建設的な意見をですね、頂きたいということです」

(中略:エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)の紹介。坂井秘書が代表、山田議員が顧問を務める表現規制反対派の団体です。ウェブコンテンツが充実)

坂井秘書
「ちょっと今日の皆さんからもらった意見と。それから、今度これ、ちょっと、今の案をHP上に出そうと思うんですよ。で、サイト上に出して、で、山田さんに1時間位ツイッターの前に座っててもらって、ハッシュタグなんか1個決めて、それでやろうと思うんですよ



文字起こしは以上です。山田太郎議員は、児童ポルノ法によるアニメ・マンガ規制に反対の立場で、国会の内外で精力的に活動してくださっている議員さんです。具体的には、参議院予算委員会で安倍総理と麻生副総理に児童ポルノ法について質問してくれました。その他にも色々と動いてくれていますが、それについてはこのブログの過去記事を参照して下さい。山田議員のニコ生は毎週水曜日22時から放送されています。放送では頻繁に児童ポルノ法について取り上げて下さっています。


【参考リンク】
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)ツイッター


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