『ラブひな』や『ネギま!』の作者として有名で、児童ポルノ法によるマンガ規制に反対の立場で精力的に活動してきた、マンガ家の赤松健先生。児童ポルノ法を始めとした二次元規制立法に反対の立場で国会議員として活動し、アニメ・マンガ・ゲーム産業の振興を訴えてきた政治家のたるい良和氏。参院選に比例区から民主党公認で出馬するたるい良和氏と、赤松健氏の対談が、2013年5月5日にYouTubeで公開されました。その中でたるい氏が、児童ポルノ法について二次元規制反対の立場から意見表明をしている部分を文字起こししました。


文字起こしをする動画:
『児童ポルノ禁止法改正案に もの申す!』漫画家 赤松健×政治家 たるい良和対談
http://www.youtube.com/watch?v=n81MWqKDocs
(↑の動画の22分00秒付近から文字起こししています)



以下、文字起こし



赤松健
このあいだの民主党の会議(注:民主党が児童ポルノ法改正民主党案の内容を決めた会議)の、我々漫画家協会と雑誌協会とかをヒアリングしていただいて、その後も民主党として(児童ポルノ法の規制対象から)創作物を抜くと決めていただいた立役者!ですよね」

たるい良和
「(笑)」

赤松
非常に感謝しております

たるい
結局枝野さん(=枝野幸男元官房長官)自体がその方針でどんどん押してくれてたんで、すごい楽だったんです。で、あの江田五月さんも実はマンガ・アニメ・ゲームを規制すべきではないっていうほうで」

赤松
「江田先生でもなんか、『んー?』みたいな顔してらっしゃいましたけど(笑)」

たるい
「うん、『んー?』という顔はしてたんだけど、やっぱりね、小説とか絵画は良くて、マンガ・アニメ・ゲームがダメっていうのは筋が通らないんですね」

赤松
「確かにね」

たるい
「で、結構議論で『マンガ規制すべきだ』っていうのはあったんですけど。僕が言ったのは、マンガによって欲情して被害が増えてるんじゃないかっていう話があったんだけど、その証拠もなければ。で、結局ゲームが暴力性を助長するとかいったところで、ゲームがない時に戦国時代も戦争もあってですね

赤松
「確かに」

たるい
「で、インベーダーが流行ってからその後1回でも日本が戦争をしたのかっていうと、意外と人を殺したりしてるのは、そんなのは無い時代なんだから、増えてるわけじゃないんですよね」

赤松
「確かに科学的な根拠は無いです」

たるい
「で、むしろマンガによってある種の欲望みたいなのを少し満たすことによって、本物が被害に遭う部分をですね、抑えてる部分があるんじゃないかって僕は思ってるんですね」

赤松
「日本なんかではそうかもしれないです。犯罪率も減ってますしね」

たるい
「だから結局、質問主意書で『(創作物によって)犯罪がどれだけ増えたのか』っていうのを出してもね、別に増えたのか減ったのか関係ないんですよね。だから、ゲームができて、もしイジメとか増えたんだったら分かるけど、よく考えたらゲームが無いときのほうがよっぽど暴走族みたいなのは多かったですね

赤松
「その辺が、犯罪白書とかみてみるともう全然減ってるっていうのがあって、規制の賛成派推進派っていうのはだから、あんまり議論には出てこないですよね」

たるい
「そうですね」

赤松
「我々が勝ってしまうので」

たるい
「だから結局ピストルで撃ちまくるのが、ゲームだったらダメで、本物だったらいいのかというそんなバカな」

赤松
「(笑)」


たるい
「その真似する本物があっての話だからゲームのほうは。本物のほうが許されてるほうがおかしい話であって。で、本物のほうを例えば強化しようっていう政治をしてる人が、偽物の方はダメですよっていうのはおかしいですよね」

赤松
「ちょっとおかしいですよね(笑)。よく海外に合わせてとか、海外では児ポとかかなり(規制が)キツいのでっていうアレもありますけど。実際にはアメリカとかでも創作物の規制は違憲であると出てるし、EUなんかでも実写と創作物を分けるというのが主流なので、海外の風潮がそうだからっていうのも合ってないんですよ

たるい
「そうですね。だから、(児童ポルノの)単純所持(規制)なんかにしてみたら麻薬とか拳銃と同じ扱いでね、児童ポルノをやっちゃう(=規制しちゃう)と、そんなもんイギリスとかじゃあ奥さんが離婚したいから旦那の鞄の中に児童ポルノの写真を放り込んだみたいな」

赤松
「そうですね」

たるい
「そういうことになっちゃうんですよね」

赤松
「なんかもう、ただただ怖いだけの社会になっちゃうと嫌ですねえ」

たるい
「そうですそうです。で、パソコンなんか、誰かが上手いことハッカーみたいなので、(児童ポルノの)写真忍ばして警察に通報すればですね、十分そんな…罪にならないわけでもない。で、まして警察がなんかの犯罪で、パソコンを調べたい時に、児童ポルノの写真がひょっとしたらあるかもしれない、みたいなのでパソコンを持ってけるようになったりしたらですね、なんかそこで捜査権の濫用とかがあると思ってですね。だからそこはやるべきではないと思うんです」

たるい
「で、結局禁酒法と一緒だと思うんです」

赤松
「そうですね」

たるい
「お酒を飲まないほうがいいんじゃないかみたいなことを言って、禁酒法にしていいことありましたかっていうと、実はギャングが暗躍したりするだけで、もっと暴力性が激しくなってきた」

赤松
「なるほど」

たるい
結局まともなコンテンツすらね、ダメになるようなことになるだろうっていうのがね、容易に予想できるんで。何としても今回、立役者の赤松さんに」

赤松
「いえいえいえいえ(笑)。立役者は先生ですけど(笑)」

たるい
「(赤松さんに)応援いただいて、選挙戦を勝ち抜こうという(笑)

赤松
「なるほど(笑)」



文字起こしは以上です。たるい良和氏は、元ゲームショップ店長でファミ通に連載を持っていたこともある政治家さんです。児童ポルノ法などの二次元規制立法に反対し、今国会では、児童ポルノ法民主党案の作成に規制反対の立場から関わりました。また、創作物と性犯罪の発生件数に関連があるか否かを質問主意書で内閣に質問する、などの形で活動を続けて来ました。


動画の最後で赤松健氏はこのように語っています。

赤松健
たるい先生、非常に我々マンガ家の味方として、表現規制に関して反対を言っていただいているので非常に助かります。『(参院選の)二枚目(の比例区の投票用紙)はたるい』先生とお書きいただければ、ありがたいと思います


たるい良和議員ツイッター
https://twitter.com/tarui_yoshikazu


【対談:漫画家赤松健×民主党たるい良和】その1:たるい良和、都条例改正によって実際に起きたマンガ業界の萎縮を語る
http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/29259726.html

【対談:漫画家赤松健×民主党たるい良和】その3:たるい良和、マンガ家優遇のマンガ特区構想を語る
http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/29263893.html


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