2015年10月

2015年10月21日に放送されたニコ生で、山田太郎議員が、同人文化に打撃を与える可能性がある『TPPによる著作権侵害の非親告罪化』の問題について話し合われたアニメ・マンガ・ゲーム議員連盟のヒアリングの舞台裏を語ってくれました。ヒアリングの議長を務めた山田太郎議員は、ヒアリングを通じて二次創作が守られるように色々と便宜を図ってくれたそうです。山田議員の実際の発言を文字起こししたので公開します。

長いので重要そうな部分については文字に色付けするなどして強調していきますが、文脈で意味が変わってくる可能性もありますので、できるだけ一通り目を通していただきたいなと思います

文字起こしをする動画:
2時間SP! 著作権非親告罪、児ポ国連報告者アポ、欧州視察など【第184回】(10/21)
https://www.youtube.com/watch?v=3etGFsBfRCA&feature=youtu.be&t=26m47s
(上の動画の26分47秒付近から文字起こし)


以下、文字起こし


山田太郎議員
「じゃあ、えーと、次に行きたいと思いますけども。えー、次も表現の自由に関してですね、まつわる話で。まさにその、先ほど言ったNHKでも流れたというですね、TPPの著作権の非親告罪化に関してMANGA議連がですね、ちょっとこれを取り上げまして、えーこのあたりの話をですね少しいきたいというふうに思っています

【注:MANGA議連とは『マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟』のこと。『Manga ANime GAme』の大文字の部分を合わせると『MANGA』になるということで、『MANGA』はマンガ・アニメ・ゲームの3つを同時に指す言葉です】

山田議員
「で、あのー、今日ですね、あのー、この参議院の議員会館の方で、えー、3時からですねMANGA議連がですね、行われまして、臨時で開いたんですが。内容はですね、この著作権の非親告罪化に関するヒアリングということで、えー議論がされました参加者としてはですね、MANGA議連の会長の古屋衆議院議員他ですね、えー、まぁ議連としては幹事長でありますが、えー今回ですね文部科学大臣になりました馳浩衆議院議員以下、えーまぁ議員とですね政府関係者が多く集まりました

【注:馳浩文部科学大臣はMANGA議連の幹事長を務めています。文部科学省はTPPによる著作権侵害の非親告罪化によって改正を控えている、著作権法の担当省庁なので馳さんが文部科学大臣を務めることになったのは非常に大きいです】

山田議員
業界関係者も何人か来てもらうという事で、かなり盛況なですね、えー議連になりました超党派でありますが、まぁどちらかというと与党中心のですね、まぁ超党派。で、私自身は、ここの議連の、えー事務局長代行ということで、まぁ今回仕切りと司会を全部やったという事です。

実はこれ、えー前から仕掛けていまして、あのーこの番組でもさんざん言ったと思うんですけども、このMANGA議連というものがですね、漫画アニメゲーム議連というものが逆に漫画とかアニメとかゲームを規制する…あのーいわゆる組織になったらマズいというふうに思っていたという事と、著作権の非親告罪化の問題が出た場合には、しっかりこのMANGA議連としてですね、超党派でもって、えー要はコミケ等がですね、影響を受けないように二次創作の世界が影響を受けないようにということで、働きかけていこうと、まぁいうふうに、実は画策しておりまして

で、今回そういう意味ではですね、まぁ見事にそのタイミングが来たということなんですよね。そういう意味で、あの本来MANGA議連のですね、目的はどちらかというと漫画とアニメをですね、アーカイブするナショナルセンターを作ろうという事と。それから、あー、マンガアニメーター、つまりそれを造る人たちのですね、待遇が今悪いと。給料が非常に低かったりとか食っていけないという話があるので、なんとかしてですね、そういった、職場改善をして漫画アニメをきちっと推進する人っていうことを、まあ保護していこうじゃないか、これが二大目的で作られていて。

もともと、その著作権等に関しては、あーいわゆる範疇外ではあったんですが。やはり、まぁ二次創作というのは、今日あのーコミケの人たちも言ってましたけれども、えーエコシステムだと。要は、あー、二次創作が廃れればですね、いわゆる漫画アニメゲームも廃れてしまうと、まあいうようなことを…なったということで、えーまぁ無理くりというかですね、まあ今回ヒアリングという名のですね、大臣も含めたですね、関連文化庁に対してですね、説明をするというようなものを、えーやりました

で、効果としてはですね、まず文部科学大臣がですね、ストレートに出席していましたし、そこに文化庁の著作権課長も来てました。で、何がポイントかというと、今後、TPP(で著作権侵害)が非親告罪化されたので、えーこれが大筋合意という事なので、国内法の整備という事を、まぁ急いでこれからやっていく

スケジュール的にはたぶんなんですけども、1月の通常国会からですね、批准と共に著作権法のですね、見直しという事が行われる中で、えーこの二次創作に影響をするような形でもって著作権法が、あのーまぁ、作られると不味いと、直されると不味いという事で、それに関してはそういう事が無いようにという事を、まぁ議連を含めてですね、えー文科大臣もですね、まぁ認識して説明をする。まぁあのーこういう。…なんか止まったていうんですね。大丈夫ですか?」

(中略:ニコ生の映像が止まったかどうかという話題)

山田議員
「まず今日何があったかというと、TPPのですね渋谷審議官。えー…これはですね、あの実際にですねこの著作権等の中身を、えーいわゆるTPPの交渉現場、最後アトランタだったんですけども、に行ってですね詰めた張本人です。ということで、どういう意図で作って何を注意したのかってことに関しての、まぁしっかりした説明。

で、まぁ渋谷さんはですね、あのだいたいTPPのですね、あの、フロントの交渉官としては、トップは甘利大臣なんですが、次が大江首席審議官というのがいまして、まぁただそういうのは仕切り役なので、実際の中身について特に著作権等をやってたのは、まあ渋谷さんなんですね。

で、えーまぁ渋谷さんの方からは、随分以前から、まぁいろいろこうリークしてもらったりとかしながら、あのー、話は色々入れてもらってはいたんですけども。まあ、今回具体的にですね、どういう内容になったのかということに関しては、しっかりしたですね説明がまぁ行われたという事です。

で、えー、それ以外ですね、まぁ赤松さんですね、赤松健さん『ラブひな』赤松さん、が漫画協会を代表してですね。ただまぁ漫画協会としては、海賊版の防止という事はやっぱり立場としてありますので、その辺りのまぁ強調はしていたものの、やはり、まぁご自身もそうだと言ってましたが、二次創作あるいはコミケ、そういったものに育てられて、えーそういったものを、こう、えー、なんだったっけ…何かをまねて自分も始めたんで、そういうものが滅んじゃ困ると

荻野幸太郎氏(表現の自由のためのNPO「うぐいすリボン」理事)
セーラームーンの同人誌を、描いて修業したと仰ってました

山田議員
「言ってましたね、はい。それからあのコミケ準備会の安田さん。あのー私、(ヒアリングの)議長もやりましたので、実はあの、裏話をするとですね、えー(MANGA議連)会長の古屋さんが横で、『山田さんちょっとコミケの人の話が長いから切って切って』って、さんざん言われたんですが、実はコミケの、ええと安田さんの代わりに誰だっけ?

荻野幸太郎氏
「里見さん」

山田議員
「ああ里見さんだ。里見さんが話して、ちょっと想いもあって長くなっちゃったんだよね。で、30分以上実はやっていたんですが、あのー今回の主役は、私はコミケのメンバーだと思っていたので、絶対に最後までしゃべらせてやろうと。そう。ここで彼らが喋れなくて、まぁ外野がああでもないこうでもないって言ったって、やっぱり二次創作としてはコミケがまず中心だろうという思いもあって、今回開いていたので。えー、コミケはですね、文章もいろいろ用意してきましたけれども、想いも一生懸命伝えて、えー話してました

で、それからあの福井さん(注:福井健策弁護士ですね。えーまあ、弁護士で一番あのー、まぁ鋭いというかですね、えーまぁ厳しい形でも言ってたんですが。えーただその福井さんとそれから、えー東京大学の玉井教授明治大学の金子教授、非常にまぁ建設的なですね、なるほどと思った意見を言っておりまして、今回のケースはとにかく海賊版というものに絞るべきだと。

で、えーとですねデッドコピー、いわゆるそのままのコピーをですね、して販売をするという事は当然これはまぁ、著作権法違反だし、えーそう言ったものを取り締まるという事は当然なんだろうけれども。えー二次創作という観点で、えーどんどんどんどん取り締まるという事はよろしくないという事で。

で、おもしろい、えーと、例えばですね…えーと…誰でしたっけ…あ、福井さんが言っていたのかな? えー(TPPの)条文の中に、『Piracy』という言葉があって、それがいわゆるその英語でいうと、えー要はそのー何というのかな、侵害というか、えー著作権侵害みたいな形、著作権侵害等みたいな形で書かれたと。

で、何がちょっとポイントになったかっていうと。本当はこれも文章があった方が良かったのですが。今回ですね、えーと…文章として著作権、今回どういう風にTPP合意内容になったのかっていうことの配られた内容で、ちょっと読みますけども。まぁ画面が見れる人はですね、本当は知財条項のところで見ていただきたいです。色つけてもらいたかったですけど。大事なのは『故意による商業的規模の著作物の違法な複製等を非親告罪とする。ただし、市場における原著作物等の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではない』と。こういうふうになったんですね。

で、これが非常にですね、問題で、まず『故意』とは何か。『商業的規模』とはなにか。『違法な複製等』とは何か。『収益性』とは何か。『大きな影響』とは何かということで。もしこれが拡大解釈されると、ちょっとした真似でも駄目ということになっちゃうわけでして、私もこの点をですね、まず、大事だったのは立法意志というのがありますから、条約でも渋谷さんの方にといたということでもありますし。これが変にまたですね、解釈され、文化庁の方でもですね、へんちくりんな著作権法を作られたら困るので、このあたりをしっかり捉えようということだったんですが。

さすが、えーとえー…福井さんですね、えーその実は、えー事前にですね、あのー(TPP条文のリークを行ってきた)WikiLeaksとかでいろいろ出ているものなんかの英文を引きながらですね、『違法な複製等』の『複製等』と言う言葉が『Piracy』という言葉になっていると。で、『Piracy』ていうのは基本的に言うと『海賊版』と。『海賊』という、まぁ『Pirate(パイレーツ)』の『Piracy』だよね。ということなので、『海賊』というところにのみ、えー、この条文の内容はあるんだ、というふうにきっちし詰めていけば、大きな問題はないであろうと

で、いろいろ実は、あー、ヒヤリングの中でも意見が出たんですが、『商業的規模』だとかですね、『収益性』、つまり渋谷審議官の方はどちらかというと、売り上げが上がっていないような、まあいわゆる小さなサークル的なものについては対象外という、自分は考えで交渉してきてまとめたんだというふうに、言ってたんだけども。これはですね、例えばですね、えー玉井さんにしても金子さんにしても、いやそうは言うものの、実際にですね、これ…これは金子さんが随分、あの強く言っていたのかな。

えー、過去ですね、侵害であるかとか、そうでないかだとか、商業上であるとか、ないだとか言ったとしてもですね、一円も稼いでなくてもですね。結局、対外的第三者に、えー、そういった著作物の二次創作ブンを売れば、真似た、と取られるという判例等ケースもあるんだよと。そんな単純に考えて法文は作れないと。まぁこういうことを強く主張されまして。まぁそれもなるほどなと。

つまり、えーと、すごく儲けてるのが駄目で、あんまり儲かってないものは大丈夫だぐらいな曖昧な事にしといても、最後は、さされ…ささればですね、あのーいわゆる独り歩きをする可能性があると。

で、今回いわゆる、私もちょっと、この番組で言ったんですけども、失敗したなぁと思ったのは、えーと、例のあのあれですよ、あのー、えー単純…児童ポルノの単純所持罪もまさかですね、携帯電話を調べてすっと出てきたものに対して、そのまんま捜査されて逮捕されるというようなケースがこんなに相次ぐと思っていなかったので、そこはちょっときちっと穴埋めしておけばよかったなと思ったんですけども。

何が言いたいかと言うと、あのー当初は警察もですね、おっかなびっくり捜査はするんだけど、ヒトタビですね、こう、いわゆる、洪水の堰があふれるとですね、どんどんどんどん捕まえたりとか調べたりとかですね、拡大解釈をしてしまうという可能性は行政としてあるので。やっぱりそこはしっかり押さえておくべきだという事で、『何々はOKだ』っていうふうにするんじゃなくて、もうこの法律の目的は海賊版を取り締まるという一点において作られたんだっていう形に、まぁ追い込んでおくっていうんですかね。えーで、いわゆる拡大解釈ができないようにしておく必要はあるという事をまぁ指摘されまして、まぁなるほどそうだよねと、まぁいうことだったと思います

で、これをですね、あのーまぁ大臣等、同席のもと行われた議連でもって、しかもこれから条文を作らなければいけない担当課長や文化庁の責任者がみんな来ている前でやりましたので、この効果は滅茶苦茶大きいです

通常こういう事はあり得ない。最後、官僚の人たちっていうのは法律を作るのに、最初に大臣に関与されると困っちゃうから。ねぇ、だって自分のトップですから。あのー、こうしろああしろって言われたくないので、当初はですねこそこそ作って、『はい、大臣こういうの持ってきて、もうすべて関係各位調整が終わってますので直せません』って言って持ってくるのがやり方なんですけど。

今回はですね、ちゃんとあの『二次創作や漫画・アニメ・ゲームに影響無いようにしろよ』という指示の元、しかも何がポイントなのかっていうことに関しては、実務者と関係者がみんな集まって、ああでもないこうでもないって言われてますので。で、しかもそれをしっかり議連としてもですね、『やれ』ということに、まぁ大臣(注:この大臣はおそらくMANGA議連幹事長で、著作権法を担当する文部科学省のトップである馳浩文部科学大臣を指すと思われます)のもとなったので、これは非常にですね、まぁ大きいと。

えー、ていうか仕掛けた通りにですね、行ったかなと。で、これはまぁ番組で少しリーク番組だから裏話をしますと、面白い、ちょっと関係もあって、桶田さん、僕の高校の後輩なんだよね」

荻野幸太郎氏
「麻布の」

山田議員
「そうそう。それで、渋谷審議官は僕の先輩なんだよね高校の」

荻野幸太郎氏
「やっぱり麻布なんですね」

山田議員
「(笑い)。どうでもいいちゃいいんですけど、結構妙なねぇ、こうシンパシーというかね、音叉(おんさ)みたいなのがあって。あのー、言わなくても。で、桶田さんっていうのはあんまり名前が出てこないですけど、まぁ優秀な弁護士なんですが、今回のマンガ・アニメ・ゲーム議連をまぁ実は古屋代表のもとでですね、会長のもとで仕切っている弁護士なんですね。で、まぁ彼とも細かく打ち合わせをして、彼自身が馳大臣のところにどうしていくかってことの、えー議連としての内容を詰めていく係でもありますので、まぁしっかり話し合いをしてありますので、まぁそういうですね、関係者。

えー…で、割とこう心が通じ合ってるかどうかってすごく重要で。えーまぁ渋谷さんも『実は僕も麻布なんだよねー』とか言って、言ってきたのは彼で。『なんだこのおやじ』とか思ったんですけども。まぁそういう事もですねひとつあったのかなぁというふうに思ってます。あのーまぁー時々感じることもあるんですけども、対政府、対法律ってやってたとしても、まぁ人間関係って結構重要で、あまりその対立をした枠組みの中だけで、いいものが生まれてくるか、問題が解決するかっていうと、すごい難しいんだよね。

あの安保法制なんかでも、すごく経験したんだけれども、まぁそう言った意味で、良く今日、あの、あれ? これはあのー、荻野さんに言われたんだっけ? 『議連ってこんな和やかな雰囲気でいくんですか?』って。荻野さんが言っていたんだっけ?」

荻野幸太郎氏
「たぶん他の人じゃないですか」

山田議員
「あれ、誰が言ったんだっけ? 誰かに言われたんだよね」

荻野幸太郎氏
「終わった後同窓会みたいですねって言ったのは私ですけど」

山田議員
「ああそうかそうか。誰かに言われたんだけど、実は議連とか、あのいわゆるその、ヒアリングとかって結構激しくぶつかることもあります。官僚が目の前に出てきて、今まで、例えばヒアリングってどういう事が起こるかっていうと、市民団体なんかが来て、官僚ヒアリングで、国会議員が入ると、市民団体は、その、官僚に無視されたケースが多いんだよ。で、よく食品の安全系だとかなんだとかそういうことがよく、僕も経験あるんだけれど、もう最初からけんか腰。そう。一応官僚も、国会議員がいるから、まぁ何となく付き合うんだけど、まぁ上の空みたいなところがあるので。

実は上手くいかせるためには、やっぱりですね、和やかな雰囲気をきちっと作っておいて、お互い同じ方向に向いてるいると。決して官僚側だって二次創作やコミケを潰したいと思っていないと。で、あるいはもちろん、当事者側だって何とかしたい。別に官僚に文句言ったりいじめたり悪口を言って自分に跳ね返ってくることを良しとしない。だから、あのー、まぁそういう意味で同じ方向向いているっていう事を演出する必要があるなと思っていて。僕は、そういう意味で、今回はちょっと仕掛けて(ヒアリングの)司会とかやったんですけども、そういう雰囲気を作ったというのは事実なんですよね。それによってちゃんと、まぁ課長たちも現実的には動くから

で、昨日の事前ヒアリングも、まぁちょっと聞いてて怒り狂いそうだったけども。というのは、まぁ文化庁の僕に対する説明もいい加減だったわけですよ。『いやまだ決まっていません』、『まだ言えません』、『プロセスはまだまだです、これからです』。いや細かく実は詰めていって今日にあたって、審議会これからどう開いていくのか、どんな人を人選するのか。で、そういう人たちを注意しないと、変な人が集まってくるとまた規制する入口になっちゃうから、そういうのを詰めていったんだけど。あまりやりすぎると、意地悪になっちゃうから向こうも。

ということで、なんとかですね、まぁ我々勝ち取りたいのは、別に官僚とか政治的な喧嘩じゃないので。あの結果として別に漫画とアニメとゲームが守れればそれでいいんだから、あのそういう形で進めていきましょうよ、ということで、極めて建設的にですね、まぁ進めていったという事と。

まぁ脅しとしてはやっぱり大臣(=馳文科大臣)抱えて、こっち側に味方としてとってるし、『なんかあったらただじゃすまないよ。でもそれは言わないけど』という形で、緊張感を持ってやったというのが今日の議連だったというふうに思っています。で、NHKとマスコミも呼んだんだよね、うちで

坂井秘書
「そうですね」

山田議員
「実は。『あれ、マスコミ来ているんだ』って言ってましたけど、いや…」

坂井秘書
「そうそう、8社か9社くらい…」

山田議員
8社か9社ぐらい来てます。で、なんでかというと。これマスコミにも、あの証言者として見といてもらわないと、あのー、あとで違っちゃった話になっちゃうといけないということと、やっぱり世論が注目してるってことになれば、政治家も官僚もでたらめができなくなるので、しっかりやるんですよね。みんな、基本的にはめんどくさいとも思っているから。『適当にやっとけ』。

で、適当にやっちゃうと何が起こっちゃうかというと、最後は官憲としてこれを取り締まる警察なんかが適当に動くようになるから、そういうことにならないようにということで。その、えーと要は証言者としてはオープンな場でやるっていう事がもう一つ重要で。あのーまぁ、そういう意味でマスコミはですね、テレビを含めて、えー複数社呼んでおいたと。

まぁいうことで、一応今日の会合はですね、まぁ私もいろいろ仕掛けていきましたけども、まぁわりと出来がいい(笑い)、あのー会議だったかなと

たまにあのー、ど失敗をする。例えば、あぁ馳さん来なくなっちゃったとか、今日馳さん来なくなっちゃったとか、渋谷さんがたぶん来なかったら、結構情報は出なかった。で、あのー昨日も実は荻野さんにも同席してもらったから、全然雰囲気が違った分かったでしょ? だから『渋谷さん呼んでおいて』って言って。渋谷さんじゃこれ話になんないと(「渋谷さんじゃこれ話になんない」を素直に読んでも意味が通じないので、文脈的には、『渋谷さんが来ないと話にならない』くらいの意味だと思われます)。

というのは、やっぱりフロント担当官だし、責任者だから、自分はある程度喋っても、誰にももう上司がいないわけ、甘利(TPP担当大臣)さんしか。そう。だけど、ずーっと下の官僚とか企画官程度が喋っちゃうと何が起こっちゃうかというと、『なんであそこで喋ったんだ』とか『適当な事を知りもしないのに言った』って言われちゃうので、そういう意味でやっぱり、その現場を知っている、その責任者っていうのかな。

で、割とそういう風に、別に方向が同じだったというのはあれだけど、フランクに話せる。人前でも結構ね。で、という割とリークしても大丈夫、分かっているという人…とやらないと、まずいなと思ったんで、渋谷さんをリクエストしたら、まぁ来ましたと。いうことで、役者も揃ってたし、まぁコミケも良かったんじゃないの?」

荻野幸太郎氏
「うん」

山田議員
「うん。やっぱり、あのーコミケ準備会の、僕は最初ちょっとこの番組でも言ったんだけど、本当はコミケ準備会が、何となくこの問題を大きく関わってしまったことによって、実は著作権を犯して、あのコミケが開かれているんだっていう事を認めちゃう立場はまずいから。あのーコミケを潰さないためにも、戦略作戦としては、本当は『事務局は知らん』と、『当事者が勝手にやってるんだ』っていうふうにした方が、コミケ全体を僕は最初守れると思っていたんですよ」

荻野幸太郎氏
「うん」

山田議員
「ただパンドラの箱を彼らも開けちゃったから。つまり声明文を出しちゃったということは、しかも自分たちの資料の中でも、4分の3が二次創作だっていう事を、彼ら自身が発表したという事は、結構危ない声明を出していたので。

ただ、それが今回は真正面から言って、そういう責任者と関係者の話をして。しかも、今日の雰囲気はすごかったね。漫画…さすが、マンガ・アニメ・ゲーム議連だったんだけれども、あのーなんとなく『コミケをみんなで守る』、みたいな。こう、なんかこう愛が溢れる(笑い)。となりで、古屋さんからだけはさ、あのー「いや、あの早く終わらせないと長すぎるよ、話が」って言われたんですけど、そう。愛で皆で守っていたという、感じだったと思うんですが」

荻野幸太郎氏
馳(文部科学大臣)さんは『いつでも俺に相談に来い』みたいなことをバシッと言ってましたね

山田議員
「そうそうそう…そうなんですよ。で、この番組はリーク番組だから少し言っちゃいますと、コミケがもうひとつ問題として抱えてるのは、オリンピック問題で。つまり、そのー、国際展示場が使えなくなっちゃう。ということで、幕張に行くのかどうかっていう議論があって。これもちょっと窮状を訴えていたんですが、えー、しっかりそれは伝わりました

で、今後どうするのか。知ってる人は知ってると思うけど、(コミケは)1回幕張追い出されてるっていう経緯もあったりするので。スムーズに幕張でやれるかどうか。幕張以外も、えー。実は展示場って、これ、実はコミケだけじゃないんだけど、日本って大型展示場が少ないって言われてて…、ていうか事実上無いって言われていて、すごい困ってんだよね。

ということで、実質ですね、この著作権の非親告罪化の問題だけじゃなくて、会場問題っていうのが出てくると。でもその会場使用に関しても、政治的な問題でもあるので、これに関しても文科大臣の方にしっかり届きましたから。あのー、まあ直接いってですね、やるかということだと思いますが。

いずれにしてもこのタイミングでですね、僕もマンガ・アニメ・ゲーム議連に入ってて良かったなあと、思ってますけれども。えー、まあ、著作権。とは言うものの、えー、最後は文化庁、審議会を多分開いて、国会の議論を経て、著作権法の見直しを行うと思うんですが。

あのー、ゴール、目的の戦略としては、えー、最後までですね、福井さんが言ったように、そのー、『piracy』かな? あのー、ようは、えー、『海賊版』について限るような仕組みに閉じ込めると、いう形に、えー、作りこんでくというのが、まあ策かなあというふうに思っています

まあ、もちろんそれ以外ですね、細かいこと言うと、今回の著作権法に関することに関しても、オンラインの著作権侵害の防止ということで、インセンティブを与えて、プロバイダーから通報させるような制度を作ろうっていうのが入っていたりだとか。

あとはですね、例の、えーと、法定損害賠償制度。これに追加的という、あのー、かなり、ちょっと内容が、あんまりハッキリしないような内容が、現れてたりするので。あのー、非親告罪以外の部分に関してもですね、えー、しっかり見ていってですね、変な方向にならないように、ということを頑張っていきたいと、いうふうに思っています、はい。

ということで、えー、一連の、まあ、裏とまでじゃないですけど、見てて、どうでした? 荻野さん」

荻野幸太郎氏(表現の自由のためのNPO「うぐいすリボン」理事)
「今日、面白かったのはね、実はあの、福井さんと玉井さんと、一番のネタがたぶん被っちゃってて、さっき山田さんがまさにおっしゃった『piracy』ですよ。あのー、『複製等』って日本語でわざわざ訳したんだけれども、条文は『piracy』なんですよ。で、『piracy』って、TPPの中で出てくる所って、確か4ヶ所しか無いと

山田議員
「3ヶ所って言ったかな?」

荻野幸太郎氏
3ヶ所って言ったかな? 他はね、全部あのー、著作権侵害行為みたいな形の、もうちょっと広い概念で書いてたんだけれども、非親告罪化(についての条文)は『piracy』で、ピシっとしてると。で、それたぶんあのー、(TPPの現場交渉官の)渋谷さんは、恐らくそれは、彼らの、功績なんでしょう」

山田議員
「そうそう」

荻野幸太郎氏
「ということはですよ、ということはですよ、彼らは、コミケというか二次創作等を守れるだけの余地のあるところを勝ち取ってきたので、後の仕事はまさに山田先生がこれから国内法の立法をね、どこまで頑張れるかと」

山田議員
「国会議員の、これからは仕事なんですよ。これまではですね、担当官や、交渉官、それから、えーと、閣僚関係者に、とにかくこの問題を訴えるということで、理解してもらおうということで、これは一定の成功を。去年ぐらいからずーっと国会質問で、総理まで『守れ』ということを答弁せしめたということは大きかったと思うし、これからはもう立法に移ってくんで。

でも、ここが大事な瞬間ですから。ここに変な書き込みをされたら終わっちゃうので。そう、これあの、TPPどころか。だって法律で変な形になったら、それそのもので国内法厳しくなっちゃうので。ちょっとしっかりやらなきゃいけないな、と。

いずれにしても、日本の著作権法というのはですね。日本の法律の多くは、いわゆるその、英米法と言われる、曖昧に書いてあるものが、著作権法だけは大陸、いわゆるドイツ法を見習ってすごい細かいんだよね。

だから、非常に、このまま変更してしまうと厳しいものになりかねないので、そういうことも含めてですね、トータルに、まあ見ていく必要もあるかな。しかも、急ピッチにですね、えー、たぶん議論は批准とともに進むと思うので、この、まあ、半年ぐらいが勝負かな、というふうに思っています、はい」

(中略)

山田議員
ということで、ちょっと(コミケの)会場問題という新たな問題についても、少し、なんとかしてこう、サポートをしていきたいというふうに思っています

坂井秘書
「あれ、馳(文部科学相)さんは、でももう、オリンピックの担当じゃなくなっちゃったんですよね?」

山田議員
「まあ、オリンピック担当大臣がいるから、遠藤さんがいるからね」

坂井秘書
「遠藤さんがいるから、昔はそうだったけど」

山田議員
「(馳さんは)文科大臣になったからね」

坂井秘書
「今回はそうか。そこはじゃあ、まあ、でもちょっと横からは言えるかもしれないということですよね」

山田議員
「そう、同じ閣内だし、まあ、あのー、文科大臣の、オリンピックに関する影響度はおっきいはずなので、いいと思いますよ。それから、今回ね、MANGA議連に新藤(前総務大臣)さんが入ったっていうのも大きくて

坂井秘書
「すごいですよね」

荻野幸太郎氏
前の総務大臣ですからね

山田議員
前の総務大臣で、新藤さんは、あのー、かなり、まあ、自民党の中でも実力者なんですね。えー、ということで、MANGA議連、大物が次々と役員に入ってもらってますので、えー、まあ上手く、一緒にですね、とにかくマンガ・アニメ・ゲームを守っていきたいというふうに思っています


 文字起こしは以上です。


 【参考リンク】 
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

荻野幸太郎氏ツイッター
https://twitter.com/ogi_fuji_npo


記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino   
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アニメ・漫画等の規制に反対して精力的に活動している山田太郎議員が、『「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する国連特別報告者』であるマオド・ド・ブーア・ブキッキオさんと会談しました。2015年10月21日に放送されたニコ生の中で、山田太郎議員が会談の内容について語ってくれたので文字起こししたものを公開します。

文字起こしをする動画:
【第184回】2時間SP! TPP著作権非親告罪、児ポ国連特別報告者アポ、欧州視察報告など【参議院議員山田太郎のさんちゃんねる】 - 2015/10/21 22:00開始 - ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv239063575
(この動画の6分00秒付近から文字起こし)


以下、文字起こし


山田太郎議員
「今日は時間が足りないぐらいですね、(取り上げるべき話題が)たくさんあるんですが。えー、最初にですね、アジェンダ。あのー、内容をですね、一通り説明しておきたいというふうに思っています。えー、まず最初がですね、例の国連のブキッチオさんが来ました」

【注:ブキッチオさんとは、来日中の『「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する国連特別報告者』であるマオド・ド・ブーア・ブキッキオさんのことですね】

坂井秘書
「ブキッチオさん、来ましたね。・・・あれ、(ニコ生ゲスト出演者の)荻野さんの紹介は」

山田議員
「ん? あ、そうだ、今日は、ごめんなさい。ゲストで、普通に、普通にしているので(笑い)。うぐいすリボンの理事をやってらっしゃる荻野さんにも今日は来てもらいました」

荻野幸太郎氏(表現の自由のためのNPO「うぐいすリボン」理事)
「はい、よろしくお願いしまーす」

山田議員
「今日はですね、表現の自由系で非常に重要な動きもありましたので。えー、実はブキッチオさんとのですね、ミーティングにも、荻野さんには出ていただきました。えー、特にまあ、ブキッチオさんに対して荻野さんの方からはですね、いろんな質問と、韓国の状況ですよね。そういったものについてのですね、熱い要請をしたというところがありまして。これはあとでお話したいというふうに思っています」


【注:『韓国の状況』とはアチョン法(≒韓国における児童ポルノ規制の法律)のことですね。アチョン法ではアニメ・マンガも規制対象になっており、そのことで性暴力とは無縁な一般市民が大量に検挙される等の社会問題になったそうです。詳しくは荻野さんが理事を務める「うぐいすリボン」のHPに資料がありますので、そちらを参照してください→http://www.jfsribbon.org/2013/08/blog-post_22.html


山田議員
「それから女子差別撤廃委員会の話も気になりまして、国連関係なんですが。まあ、日本は非常に外圧に弱いというところもあってですね、国連サイドがですね、いろいろ、こう、動くと、日本も法的な規制が厳しくなるかもしれないというところがありまして。えー、まず今日は最初にですね、国連の話をしたいと思っています」



(中略:別の話題に移ったので割愛します)



山田議員
「昨日ですけども2時から、2時半まで予定。まあ、実際には夕方になったんですけれども、えー、私の事務所の方に来てですね、一応、国連のですね、えーと、担当の、えー、国際、児童買春、売買、特別報告者、ということで、えーとですね、この、国連のですね、あのー、国際機関で、まあ、重要な地位にいる人ですね。で、この人が国連に帰ってですね、文書をまとめて、日本に対する国連の勧告っていうことを作りますので、まあそういう意味では、このブキッチオさんがですね、変なことを日本で学んでですね、帰ると、外圧としてですね、大変なことになりますので、あのー、結構きちっとやる必要があったということです」


(中略:ニコ生の不調によりニコ生の映像が止まる)


山田議員
「その国連のですね、特別報告者のブキッチオさんが来まして、えー、特にですね日本の、その、性記録物というかですね、えーいわゆる、彼女は児童ポルノに対するですね、特にITとかオンラインにおけるですね、情報が、まあバラ撒かれていると。で、日本はですね、子どもの権利条約等を含めて、こういった問題にきちっと取り組んでいるのかと。まあいうことをですね」


(中略:ニコ生の不調により機材調整?のため放送を仕切りなおし。仕切り直し後も画質の悪さはどうにもなりませんでした)


山田議員
「そのブキッチオさんが来てですね、単刀直入にまず言われたのが、えーと、いきなり、『山田さんはどうして、児童ポルノ規制法に対して、貴方は反対したんだ?』っていうふうにいきなり言われまして、ビックリしまして。ほとんど喧嘩腰。誰からどういうふうに聞いたか分からないんですけども、僕がまるでですね、児童ポルノ愛好家のような言われようでですね、まず面談がスタートしたということで、なんとなくおっかないおばさんって感じでスタートしましたね。はい。

で、そのあとですね、あのー、まあ、とにかく問題が、法案としてはあるんだということと、えー、前回通った児童ポルノ規制法の、あのー、法案というのは、必ずしもあれでですね、児童の虐待を守れない、と、まあいう話をですね、さんざん説明しました。

で、特にですね、ちょっとホントはここで表を使って見せたかったんですけれども、たぶんもう、これだととてもじゃないけど映らないというふうに思いますので、音でやりたいと思いますが、あのー、子供の「child abuse」って言うんですけれども、虐待と、それからですね、ポルノ、いわゆる「わいせつ」っていうものは違うんだ、と。

で、ポルノも「わいせつ」と「ポルノ」っていうのに幅がありますので。いわゆる刑法175条で言うところの「わいせつ」と言ったものとは違うし、「わいせつ」といわゆる「児童虐待」というのは、全然、その、刑罰の体系としても違うんですよ、と。

「わいせつ」というのはどちらかと言うと、社会秩序、社会法益の問題であって、「child abuse」つまり「児童の虐待」というのは、その児童を守るという個人法益の問題なのであって、まず考え方が大きく違うっていうことを理解してくれ、ということからしっかり話を始めました。

で、もうひとつは「child abuse」つまり、児童の虐待の原因がですね、なんで最初から、マンガとアニメが、その、虐待をする人達に対して、影響を与えてるということを前提として議論するんだ、と。それはおかしいじゃないかと。

で、私も、実は、里親とかですね、児童養護。今日も実はドイツに行った理由、あるいはオランダ、イギリスに行った理由として、説明をしていきますが、その話もブキッチオさんのほうにはしたんですけれども。国会の中で最もですね、里親に関しても、児童養護に関しても、これ誰も議員がやってませんから。

そういうことをですね、子供の権利関係としては、私は誰よりもやってるつもりで。そういったものがですね、結局施設でどうなってるのか。えー、里親がないために、日本では今ですね、親のネグレクト含めてどうなってるのか。

まあ、こういうものにもメスを入れないで、マンガとアニメがですね、いわゆる、なんらか、その、愛好家によってですね、えーと、まあ、影響を与えてると、えー、いうのは、おかしいんじゃないか、という話をですね、やったんですね。

ということで、少しずつ、まあ、ブキッチオさんに対しては理解してもらえまして、まあ、誤解があったということについて。それから、あのー、まあ、決して、えーと、山田議員はですね、子供の児童虐待があってかまわないんだというような、ことについて、えー、まあ、あのー、あの法案をですね、反対したということではないということで、理解してもらえまして」

【注:日本語が分かりにくいですが、ニュアンスとしては、『児童虐待があってかまわないと思って児童ポルノ法改正案に反対したのではない、ということをブキッチオさんに理解してもらえた』くらいの意味だと思われます】

山田議員
「まあ、そういう意味で、あのー、まあよかったというふうには思っています。で、えー、このままですね、国連に帰って、日本の報告をまとめたら、一発でですね、マンガ・アニメ・ゲームについては、かなり厳しい状態になってただろうと。

なぜならば、実は質問状の中に既にですね、マンガとアニメとゲームが、例えば、児童虐待に関して、影響を与えてるっていうようなことが、質問事項としてもう書いてあったわけですね。これを見る限りにおいては、もうブキッチオさんの頭の中では、マンガとアニメとゲームがですね、あのー、ようは、えー、日本のですね、そのー、子供の性的虐待に、を、誘発していると、いうような、まあ価値観を持っていた、と、いうことは明らかなわけでありまして、えー、結構ですね、まあ、やばい状態だと(0.5秒ほど聞き取れず)。

で、はじめて、あのー・・・、マンガとアニメとゲーム? が、そういうものじゃないっていうようなこと。それから、えー、子供のですね、いわゆる侵害、権利の侵害と、それからですね、いわゆる「わいせつ」っていうものは違うっていうことの説明を初めて受けたということなんですよね。

ということで、まあなんとかですね、あのー、国連の方に関しては、そのブキッチオさん経由の、ことについては、ひとつ防げたんじゃないかなあと、いうふうにも思っています。

で、もうひとつですね、まあ、今日は荻野さんにも来ていただいてますけれども、荻野さんの方にもですね、特に、その、韓国の話を、力強く説明していただきまして。えー、韓国でもですね、似たような法律があって、何千人もの人がですね、調べられたりだとか、逮捕されたりというような状況があるということ。

それからあのー、しっかり荻野さんのほうはですね、えーと、文書を用意していただきまして、ブキッチオさんのほうにですね、しっかり、その、要望という形で、渡していただきました。特に、マンガとアニメ・ゲームが、あのー、こういった影響を与えるものではない、ということ。

それからですね、あのー、まあ、えーと、国際警察機構(注:国際刑事警察機構の間違いと思われます)が、えーと、ようは、児童ポルノっていう名称にするのはよろしくない、と。性虐待記録物の頒布とか、流通を防止するという形にしっかりするべきだと。そうでないと、児童ポルノというジャンルがですね、できてしまうというのは、まあおかしいじゃないかというような議論もありまして。まあ、そのあたりに関してもですね、まあしっかり、こちらのほうでは伝えたつもりです。あのー、ぜひ、荻野さんのほうからも」

荻野幸太郎氏(表現の自由のためのNPO「うぐいすリボン」理事)
「かなりあの、プロフェッショナルの方ですので、ヒアリングの時はほとんど自分の見解っていうのは、やっぱり述べなかったですよね。で、まあはっきりした形でどういう考えを持ってるかということは、最後までやっぱ、基本的にはおっしゃらなかったんですけれども。ただやっぱ、山田さんの方から、まあ、理路整然とですね、あのー、実在の児童の人権については力強く取り組んでいくんだというご説明と。

あと、まあ、それとは別に表現の自由は守っていく必要があるし、その観点から言えば、実在児童への虐待と関係のない、アニメやマンガが、そこの同じですね、規制の対象に入ってるというのはおかしいという話を聞いてですね。まあ、それはそれで筋は分かった、と。筋は理解できた、と。で、あと、検閲に対する懸念も理解できた、と。いうことを仰っていましたね。

で、ただ、あのー、ご本人の見解というのは恐らくそのー、えー、日本での中間報告。記者会見の時の中間報告まではですね、やっぱ取材をこう、純粋に行っていくという、技術的な、えー、理由から、えー、述べないという、ことを、恐らくは26日でしたっけ。そこまでは貫くんだろうな、と思ってます。

インターネットでは一部ですね、もうブキッチオさんがですね、あの、もう、初めからですね、規制をするんだということをあちこちで、こうメンションしたんだという、なんかどうもあのー、説も広まっているようですけど。やっぱあの、向こうも仕事ですのでね、そういうことは一切しないで、自分の意見はまあ、出さずにしっかり取材をして、山田さんの意見をしっかり聞いていったと。で、その後どうなるのかという。皆さんぜひ26日に注目していただければというところですかね」

山田議員
「でも、なんか怖かったよね、最初。いきなり」

荻野幸太郎氏
「かなり疲れてたと思いますね。あのー、結局、ほら、2時からの約束で6時になっちゃってて――」

山田議員
「6時になっちゃってて、忙しかったのはあるんだろうけど」

荻野幸太郎氏
「あとがすごい入っているらしいですね。もう30分刻みで。で、しかもね、ひとつひとつみんな熱く語る人達なので、どんどんどんどん――」

山田議員
「規制したい人も熱いだろうね、たぶん」

荻野幸太郎氏
「みんな熱いと思いますよ、どんな立場の人も」

山田議員
「いやー、最初はでもさー、びっくりしたよね。質問の通りにいくから、質問に対して回答してくるのかなあと思って、質問に対する回答も、用意してったんだけど。単刀直入にいきなり、『ところで山田議員は児童ポルノ規制法改正案についてどうして貴方は反対したんだ』って。いやいや、反対したんじゃなくて棄権したし、いわゆる附帯決議もきちっと付けたし、いわゆるマンガ・アニメの分析条項に関しても外すという努力もしたし、一生懸命この法律に対してはコミットメントして、一生懸命やったんですよっていう、まあ話を、まあ一生懸命。

で、なんで僕が反対したっていうことになってるのか。あるいは狙い撃ちに遭ったのかっていうのは、なんか聞いてるんだね」

荻野幸太郎氏
「事前にその、かなりネガティブな情報を入れられた上でいらっしゃったな、というのは――」

山田議員
「明らかでしたね」

荻野幸太郎氏
「うん」

山田議員
「ということで、最初からなんか喧嘩腰だったんで、まあびっくりしたんだけれども。あのー、まあ、そういうきちっとした意見もあるということと。まあ、どうまとめるかっていうことが重要だと思いますが、一応このブキッチオさんの件に関してはですね、まあなんとか、理解はしてもらったと思うし。まず論点整理をしっかりすれば、ロジ…、あの、いわゆる、まあ、オランダ人ですけれども、たぶんロジカルだと思いますから、大丈夫じゃないかな、という風には思ってます。はい。

で、さて、もうひとつ、とは言うものの、国連はいろんな機関がありまして、えー、女子差別撤廃委員会っていうのがもう1個あって、こっちのほうはちょっと深刻なんですよね。で、どういうことになってるのかっていうと、委員会のですね、最終見解ということで、文章が出ていまして」

坂井秘書
「6年前ですよね」

山田議員
「で、えーと、こちらのほうはですね、『(女性や女児への強姦,集団暴行,ストーカー行為,性的暴行などを内容とするわいせつな)テレビゲームや漫画の増加に表れている締約国における性暴力の常態化に懸念を有する』と。で、そういうことに関しては対処しなさいと。で、それから『委員会は,女性や女児に対する性暴力を常態化させ促進させるような,女性に対する強姦や性暴力を内容とするテレビゲームや漫画の販売を禁止することを締約国に強く要請する』と。まあこういう、ものが出ていまして、さて、これに関して日本政府もですね、対処を始めるのかどうかということが、まあポイントになると思いますが」


【注:山田議員のこの国連女子差別撤廃員会の勧告について解説は少々乱暴な感じがしますので、以前にこの勧告について詳しく説明されたニコ生の文字起こしから、一部を引用します。

引用ここから

荻野氏
「(この勧告は)6年前に出たので、これの次の審査が、また、あのー、来年の始めぐらいかな? にあるので、えー、またちょっと注目してく必要があると」

坂井秘書
「これ(=この勧告)ベースで、なんか日本でもいろいろ規制とかって強化されたんですよね、確かね、荻野さんね」

荻野氏
「これ(=この勧告)はあの、都条例とかの議論が始まるキッカケになって。あと、男女共同参画計画の中で、やっぱメディア規制みたいな話が出てきたのもこれから引いてきた、という経緯があったんですよね」

引用ここまで。

山田議員は、6年前のこの勧告は危険だというような口ぶりですが、既に勧告の影響は出てしまっているんです。どちらかというと、近々新しい勧告が出そうなので、その勧告がアニメ・漫画規制を求めるものにならないように頑張っていきましょう、という話だと思います。詳しくは引用元のこの記事を参照して下さい→http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/45236504.html


山田議員
「まあ、そういったことも含めて、今回のブキッチオさんの、えー、来日というのは、たぶんすごく大きくて。で、あいまって、国連に帰ってですね、国連のほうが、特に日本は、子どもの権利条約の履行等が遅れているというような勧告がですね、ダイレクトに出ると、相当な勢いでですね、取り締まられたと、いうふうに思っていますので、非常に、まあ懸念されてたんですが。

ただ、女子差別撤廃委員会の方では、かなり厳しい。マンガ・アニメをですね、狙い撃ちにするような、表現でもって、あのー、最終見解が出ていますので、これに関しても、誤解がないように何らかの形で働きかけていきたいな、と、いうふうには思ってます。で、これ荻野さんの方も、原文の方で文章見てるんですよね」

荻野幸太郎氏
「ええ」

山田議員
「特に強い形でもって書いてあるということで」

荻野幸太郎氏
「これあれですよね。あのー、えー、8月ぐらいでしたっけね、あのー、日本、主に日本のNGOなんかから、いろいろヒアリングをして。で、そのヒアリングを経た上で、日本政府のほうに、まああの、詳しい質問を求めるものを、えー、向こうから出してきたんですけれども。そのですね」

坂井秘書
「追加質問みたいなやつですね」

荻野幸太郎氏
「追加質問の7番にですね、やはりあのー、えー、まあ、ビデオゲームとかアニメで、えー、まあ販売の禁止を求めると。えー、それは内容はまあ、えー、性描写が、レイプとか性暴力を含むものに関してなんですけども。まあ、これについて、日本政府がどう考えているのかを、まあ詳しく説明をして下さい、というような話ですよね。

で、うーん・・・、これはねー、あれですね。やっぱ、向こうは基本的にマンガを使ってコミュニケーションをするということがあまり一般的ではないんでしょうね。で、あの、逆にその、アジアの国ではそういうことが非常に盛んに行われているので、その規制を行った場合のインパクトというのがやっぱちょっと違うというところが分かりにくいと思うんですよね。うーん・・・」

山田議員
「それとあとは、あのー、一応言ったんですが、文化として、あのー、まあ、なんて言うんだろう、まあ、マンガとかああいう絵とかアニメとかでも、その、どこがダメでどこがいいのかっていうのは線が違うので。で、ちょっとまあ、ブキッチオさんの前でも説明しましたけど、僕はヨーロッパ行って、胸がわりとあらわになっているものについては、日本はダメ。あのー、ようは、あの海女さんのマンガの件も、あったと思うんだけれども、島メグだったっけ。あれはやっぱ胸強調っていうのはたぶん大きな問題だったと思うんだよね。

で、一方で、日本はどっちかって言うと、パンチラの方はなんとなくかわいいっていう感じで。でも、(パンチラは)絶対ヨーロッパダメなんだって。そう、だから、実際サザエさんのワカメちゃんが向こうで流せないっていうような、まあことがあったりってこともあったらしいんだけれども。

あのー、いずれにしてもですね、そのー、文化としてどうなのかって言う側面も含めて、線引をどうするのかっていうのは非常に難しい。そもそも、えーと、どこにもですね、マンガとかアニメ・ゲームが、本当にですね、子供の虐待につながっているのかどうかっていうことについても、かなり仮説ベースと言うかですね。もうなんか、決め打ちっぽい。

あのー、で、マンガ・アニメ・ゲームの子供が可哀想、みたいな意味不明な。で、それを、えーと、やることが、なんか、そういう絵が流されることが。それは、ワイセツとか、社会秩序の問題(0.5秒ほど聞き取れず)、どんどん話がグチャグチャになってっちゃうっていうのかな。

で、本来目的だった、やっぱりそのー、子供、個人を守るっていう事柄からかけ離れた議論。マンガをどうするかっていう議論になってっちゃうっていう。で、これもね、僕は日本だけの論点っていうか、問題なのかなと思ったら、やっぱり海外でもそういうことがあるんだね。うん」

荻野幸太郎氏
「あのー、今回その、ブキッチオさんもそうなんですけど、やっぱ彼女も行政官でEUの、その、えー、公務員をやってた人で、法律家でもあるので、やっぱロジックな考え方をご本人は、恐らくはされる訓練を受けてるんですよね。で、えー、ヨーロッパの法律家もそう、アメリカの法律家もそうなんですけれども、その、ロジックで考えて、これは分離しなければいけないと。分けて考えなきゃいけないってことを分かっている専門家も、やっぱりその、世論の、何て言うんですかね、一般的な感情から完全に自由にはなれない。どうしても引きずられてしまうというところで、まあ、結構苦しんでいるんだろうな、というところは、やっぱ、はたから見てると感じますよね。

彼女も山田さんの説明聞いてて、筋として理解できるんだけれども、どこかこう、そこにその、なんて言うのかな、全面的にすぐに賛同できない、その、えー、やっぱり事情を抱えた環境で生きてるのかなあという感じはしましたね。はい」

山田議員
「ということで、まあ何とか、今回はですね、理解はしてもらったと思ってますが。まあ、国連に対しても働きかけなきゃだけど。あの、国内だけの問題でなくなってきちゃったなと、まあいうとこだというふうに思っています」

(中略:別の話題に移ったので割愛)

(注:ブキッチオさんの態度から想像するに、ブキッチオさんは、山田議員を最初「ポルノ議員」だと思っていたのではないかと感じた、という話題から、最後、こんな話に)

山田議員
「(ブキッチオさんは)最後すごい『安心した』って、ホントに、ホントに安心した顔して帰ったもんね」

荻野幸太郎氏
「いや、(ブキッチオさんが)『安心しました』って言った時、ホントに安心してそう言ってた感じでしたよね。『先生(=山田議員)がポルノ議員じゃないことはよく分かりました』って言ってて。安心しておっしゃってましたね」


文字起こしは以上です。

 【参考リンク】 
参議院議員・山田太郎 ニコニコチャンネル

山田太郎議員ツイッター

荻野幸太郎氏ツイッター
https://twitter.com/ogi_fuji_npo

表現の自由のためのNPOうぐいすリボン(寄付のページ)
http://www.jfsribbon.org/p/blog-page_5.html
(荻野氏が理事を務める「うぐいすリボン」は、山田議員とブキッチオ氏との会談のセッティングのために骨を折ってくれたそうです。こうした活動の継続にはどうしてもお金が必要になります。折衝のための海外への渡航費や通信費は結構な金額になるはずですしね…。資金を必要とする活動の継続のためにも、同団体への寄付を検討していただければと思います)

記事について何か問題等あれば、ブログ主のツイッターにご一報下さい→https://twitter.com/YuukiNijino   
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2015年6月5日より、二次元規制反対派の中心的な団体であり、その活動を大手新聞の新聞記事でも取り上げられた事があるコンテンツ文化研究会を金銭的に支援するための勝手連的な取り組みを開始しました。

取り組みの詳細については、リンク先の記事に詳しく書いたので、詳細についてはそちらを参照して下さい(→二次元規制反対派の中心的な団体であるコンテンツ文化研究会を金銭的に支援する為の勝手連的な呼びかけ

では、さっそくですが、今月の結果を発表します。

今月は25人の方が、Twitterハッシュタグ「#毎月5日はコン研支援」をつけてコンテンツ文化研究会への寄付報告ツイートをしてくれました。そして、1人の方から、コン研に寄付した旨を記したDMをいただきました。

合計すると、今月は26名の方が、コンテンツ文化研究会支援企画に参加してくれました。国会閉会中で油断しがちなこのタイミングでも、コツコツと支援を続けてくれる方々に大きな拍手をお願いします!

そういえば今日、コンテンツ文化研究会さんのTwitterアカウントが、Twitterハッシュタグ「#毎月5日はコン研支援」をつけた、コンテンツ文化研究会への寄付報告のツイートをたくさんRTしていました。この取り組みをコンテンツ文化研究会さんも好意的に見守ってくれているようです。

来月以降も自信を持って、コンテンツ文化研究会への支援を継続していきましょう!

※念の為に書いておきますが、この取り組みの呼びかけ人である私、虹乃ユウキはコンテンツ文化研究会とは無関係な人間であり、この取り組みはあくまで勝手連的な活動です。


二次元規制問題の備忘録管理人:虹乃ユウキ
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