2016年7月20日のニコ生にて、アニメ・漫画・ゲーム等を守ってくれる政治家として数々の実績があり、参院選の野党の比例代表候補の中で最多の29万票を獲得しながらも落選した山田太郎氏が、今後の活動について説明しました。

山田氏からは、選挙後に官邸に呼ばれて話をしに行ったという報告や、自身が代表を務める『表現の自由を守る党』のこれから、『ニューカルチャー総合研究所』(仮)構想、等についての発言がありました。

山田太郎氏の実際の発言を文字起こししたので公開します。

文字起こしをする動画:
ついに最終回!これからの表現の自由を山田が語る【第248回 参議院議員山田太郎のさんちゃんねる】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv270153990
(この動画の17分8秒付近から文字起こし)

さんちゃんねる


以下、文字起こし。



山田太郎氏
あまり詳しいことは言えないんですけど、昨日、官邸に行きました。あ、言っちゃいました。昨日、官邸にですね、ちょっといろいろ呼ばれて、行きましたので、はい。何かは、別に」

坂井秘書
「それは言わないんですか?」

山田太郎氏
「何かは言わないです。はい。官邸は、あいさつ回りで、私、別に官邸に行く用はありませんし。ので、まあ大臣でもないですけども。官邸に呼ばれたんで、官邸に行ってきましたんで。

ちなみに昨日、安倍ぴょんはずっと休暇だったんで。まあいいや、これぐらいちょっと振っとくと。昨日朝ですね、ちょっと官邸のほうに行って30分ぐらい話をしてきました。今後、いろんな事が明らかになると思います。

それから、MANGA議連(マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟)のほうも、今ちょっと具体的にはまだ詰めてないので、正確には言いにくいんですけども、今後MANGA議連もですね、議員では(なくなり)バッジがなくてもですね、手伝ってくということになりましたので。まあ、強くですね、MANGA議連の役員のほうから引き止めというかですね、『手伝って欲しい』と。

MANGA議連のほうは、もうこれ、外部に出てる分は(ここでしゃべっても)いいと思います。アーカイブセンターをいよいよ立ち上げるということになりまして、明治大学と京都精華大学と一緒になってやると。で、かなり大規模な企画で、今年ですね、麻生さんのほうに予算が取れればということで動き出しますので。そうなったときのプロジェクトを手伝って欲しいというようなことは申し入れられてますから」

(中略)

山田太郎氏
「いずれにしても、MANGA議連のほうの議員連中からは呼ばれているので、そこについてはちょっと尽力は今後もしていこうというふうに考えています

(注:MANGA議連は、同人文化、二次創作等に打撃を与える懸念があった『TPPによる著作権侵害の非親告罪化』の問題を乗り越えるのに重要な役割を果たしました。山田太郎氏は同議連の事務局長代行を務めており、この問題を軟着陸させるべく議連の枠組みも利用して頑張ってくれました。山田太郎氏がこの議連に残れるというのは、今後を考えてもすごく大きなことです。MANGA議連での山田太郎氏の活躍について、詳しくはこちらを参考にどうぞ→http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/47929120.html

坂井秘書
「でも、コメントで出てたんですど、『29万票は無駄ではなかった』って書いてあったんですけど。こういうのに呼ばれるのってやっぱりそうですよね

山田太郎氏
「そうそう」

坂井秘書
これが3万票や5万票だったらたぶん呼ばれないはずですので。アニメ・マンガ・ゲーム好きの人達からいろいろ支持を受けてるっていうバックボーンがあるから、たぶん、またもう一回、『MANGA議連も手伝ってくれ』みたいな、そういう話がある

山田太郎氏
「いやもう、これは僕の力というよりも、皆さんに背中を押してもらったと」

(中略)

山田太郎氏
「あと、各党からですね、ネット戦略について、いろいろアンダーで問い合わせが多くですね、それについても。あとは、官邸に行ったので少し言うと、安倍さんも、あとは閣議でもみんなが『すごいね』と。JA(≒農協)より(票を)取っちゃったみたいな。話題になっているという

坂井秘書
閣議で話題になるって相当ですよね

(中略)

坂井秘書
じゃあ、今後。今度どうするか。これ前回、皆さんにお話するって約束をしました

山田太郎氏
「(山田太郎氏と、同氏が党首を務める政治団体『表現の自由を守る党』が今後どうするべきかについての意見を募集していた、『表現の自由を守る党』のHP)掲示板なんかもですね、ずっと全部見させていただきました。『続けるしかない』とか『続けて下さい』とか『存続』とか、たくさん意見はいただいてますし。辛辣なものでは、『どっちでもいい』というか『もういいんじゃないの』っていう意見もあったりなんかしてですね、ふーんっていう感じなんですけれども。

えーと、まあ、何ていうんですかね、期待していただくのはいいんですが、一緒にやるっていうスタンスじゃないと、もう政治家じゃないので、国会議員でもないので、まあ立場上非常に難しいなあというのは正直あるんですよね。

えー、あのー、お金っていうか、そういうものでの維持。まあ、今までは税金の形で入っていたから、それをきちっと皆さんにも還元しなきゃということで、やってこれましたし。かつ、国会での質疑とか、権限があるから政府に対して(質問をして)そういうふうに(答弁を)引き出せたということだったと思うんですけど。そうじゃない立場になりますので。より皆さんに近い立場になると。

それから、『3年後、ほとんどの人なんかもう忘れてるよ』というような厳しい意見もすごくあったりしたんですけども。そういうのをいろいろ見させてはいただきました。

で、具体的にはですね、まずひとつ、『表現の自由を守る党』っていうのがあるんですが、『表現の自由を守る党』に関しては、『表現の自由を守る会』にして存続させたいなと思ってます。

正直ですね、僕は、選挙で負けて政治家を去る時に、あまり無理にいろんなものを残しておくよりも次の人が引き継いでいかなきゃいけないから、と思っていたし、しゃしゃり出るわけにもいかないと。あるいは、それがひとつの判断かなと、民意というかね。

だけど、やっぱり29万票をいただいたという重みはやっぱりあるんだな、というのは、終わった後ひしひしと

坂井秘書
「ホントですよね」

山田太郎氏
「ホントにひしひしとですね、感じてまして。で、これはあの、実は議員を目指してる人達の間からも、『一緒にやらないか』とか。いうのもあれば、現職の人達の間でもあったりとか、そういうことをですね、すごく声もかけられまして。

党って意味ではもう国会議員じゃないので。ただ、自分が代表をやる形で『表現の自由を守る会』に名前をちょっと変えて、ぜひですね、サポーターとして登録した人は逆に私からお願いなんですが、維持していただきたいなと。

もちろん会になっちゃうんであれば、政治家が代表もやってないような政治団体――団体も政治団体として残そうと思ってますけれども――ではパワーが無いから知らんという方は退会していただきたいと思ってるんですけど。

今、登録されてる方は残っていただきたいし、唯一、私と皆さんとをつなぐ具体的な架け橋は、そのサポーター登録なので、ぜひサポーター登録をですね、これまで以上にしていただきたいなと思ってるんですね。

で、それで、『表現の自由を守る政治連盟』っていうの? そういう形で、出来る限りいろんな人に参加してもらって、勢力として維持はしていきたいなと。この2万人をまずは減らさないということと、増やしていく。

で、僕は、戦略的には、その、まあ議員にはなれませんでしたが、票というか力を、支持を集めるという意味では、『表現の自由を守る党』っていうのを作って。で、2ヶ月で2万人を超えたという事は非常に大きかったと思うんですね。この2万人がコアになって、非常に大きな広がりを持ったということも事実ですから。

ただ、この2万人を、例えば、5万人とか、10万人という構造はできないかもしれないけれども、そうなってくればですね、議員であるとかないとかに関わらず、やっぱり『表現の自由を守る』という勢力としては大きいと思うんですよね。と思ってますので、『表現の自由を守る会』としてですね。

一応、ハンドルネームでも参加できるようにしますが、郵便番号だけ欲しいんですね。何故かと言うと、住所を特に知りたいんじゃなくて、地域のバランスを見たいんですよ。で、実は、『表現の自由を守る党』の一部、2割ぐらいの人は住所を書いてくれてるんですね。それで分析すると、今回票を取ったバランスとほとんど一緒。

だから、僕らが全国で今後なにかやってくにしても、どの部分がなかなか知られてないのかとか、温度差っていうのはそこである程度分かってくるので。決して(住所を)つきとめたいとか、個人情報を預かりたいということじゃなくて、せめて郵便番号とか、まあ都道府県ぐらいでもいいんだけど、それがあると全国的にどういう展開があるのかと、思うので。

ぜひ架け橋としてですね、『表現の自由を守る党』改め『表現の自由を守る会』を維持しつつ、そこにサポーターという形で登録を。今までの(サポーター登録してくれた)人には、こちらからその方々にメールを出して、そのまま維持してもらいたいっていう事を訴えますが、それ以外(のかた)は、ぜひ新たにですね、どんどん登録していただきたいとお願いしたいと思ってます。

それからもうひとつはですね。私のほうで、今回もうひとつ思ったというか、すごく問題だなと思ったのは、サブカルチャーがいよいよカルチャーになっちゃったっていう中で、やっぱり表現の自由が制限されたり。特に為政者にとってみるとコントロールしたいっていうか怖いというか、そういう概念がすごく強かったのかなって思うんですね。

で、確かにそうなんですよ。『サブカルチャーでいいのに』っていうのは事実で。僕も、コミケがTPPの著作権の問題があった時に、準備会は『サブカルチャーの集まりだからほっとけ』っていう(態度をとったほうがよかったのではないかという考えも山田太郎氏の中にはあった)。だけど、結局、政治的に大きくなってきちゃったから、対応せざるを得なくなったってことだと思うんだけど。サブカルがもうサブカルでいられなくなっちゃったというところに、ひとつ問題はあるので。

ここの架け橋は単に表現の自由を守るということじゃなくて、サブカルチャーが、ある種『ニューカルチャー』なんですよね。ニューカルチャーを守るっていうか育ててくというスタンスをもうちょっと取ってもいいんじゃないかなと。

で、そういう意味では、ちょっと今悩んではいるんですが、一種の消費者団体というか。さっき言った『表現の自由を守る会』というのは、あくまでも政治団体というか政治連盟としての政治団体の登録をして、権利を主張していったりとか、そういう戦いをしていきますけれども。一種の消費者団体としては『ニューカルチャー総研』と勝手に名前をつけた。『ニューカルチャー総合研究所』、総研と、いうことで一種の消費者団体を作りたいなと。

で、なんでこんなものが必要なのかというとですね、10代とか20代の消費者動向っていうのは、もうぜんぜん変わってるんだよね。例えば、車に乗らない、免許を取らない、家も買わない、結婚もしなくていいよ、とまあそういうこと。

だけど、オールドカルチャーというか、40後半から50以上の人達は、考え方としては、ちゃんと車を買ってそれでデート、もちろん免許を持ってるのは当たり前。で、家も買わなきゃいけないよ、結婚するのも当たり前と。まあこういうことを概念として持っていて、そこは価値観が大きく違うんですよ。

それならそれでいいんだけど、これがちょっと厄介だなと思うのは、その価値観の差から、たぶん圧力は今後も続いていくだろうということを思っていまして。

これは何かというと、例えば自動車会社からすれば、トヨタならトヨタからすると、『けしからん』ですよ。つまり、今までは、ちゃんと一人前になるってことは、ちゃんと免許を取って、車を買うことだったんだけど、『別にそんなのいらないよ』と。『レンタルでもいいし、だいたい車なくたっていいよ』となっちゃうと既存の産業からは、やっぱり車買わせようとするし、持たせようとするし。

そうなると、そういう秩序を維持したいという圧力というか圧迫は必ず出てくる。それが日本の今の歪んだ構造の中で、特に10代、20代に対して、『こうでなければならぬ』という価値観は、これは単に政治的なイシューだけじゃなくて、経済的な問題からも出てくると思っているんですね。

で、そういう10代、20代の子達や、例えばオタクといわれる人達が、ぜんぜん金を使わないかというと、自分の趣味や納得したものには徹底的に金を使ったりもすると。例えば、そういう女の子(注:「そういう女の子」というのは「コスプレイヤーの女の子」の意味かなと)を撮るために、すごい一眼レフのカメラ、30万とか、ヘタすると100万近くお金をかけて持ってる子もいるんですよ。

で、ゆさめぐさん(注:山田太郎氏のニコ生に出演している声優のかた)にも、さっきちょっと『マジック・ザ・ギャザリング』を教えてもらっていたんですが、ビックリしたんですけれども、詳しいのと同時に、そういうものにある程度お金をかける。趣味というか、自分のものにはね。

というふうに、昔と違う消費者動向っていうの? それは常にあるわけで、そういったこをとやっぱり企業なら企業にもちゃんと教えてくというか、誘導してくんじゃないけど、その辺は必要だなと。

で、例えば50以上のおじさん。僕も49ですから、だいたいそこにアバウト入っちゃいますけれども、知らないもんね。さっきやっててさ、一言も分かんなかったしさ(笑い)」

坂井秘書
「僕でもやっぱり理解は…、たぶんだから、違うんですよ。カードゲームっていうのちっちゃい頃なかった」

山田太郎氏
「ないないないない。あ、あったんだけど、もっと進化してるというか、難しいよ。一枚一枚全部覚えて、ターンが、なんだっけ?」

遊佐めぐみさん
「アンタップ」

山田太郎氏
「『それなんだか分かんないよ、何がアンタップだよ』みたいな形で。でも、それをやっぱり理解していかないと。だって、あのカードゲームで、日本でも人口は2、300万人ぐらい楽しんでいるらしいと。ある種勢力だよね」

遊佐めぐみさん
「そうですね」

山田太郎氏
「で、『マジック・ザ・ギャザリング』はともかく、今、コンプガチャの問題なんかもあって。『賭博性が高いんじゃないか』とか。今は業界自主規制で済んでるけれども、なんか警察が動いてるんじゃないかという話もあったりとか。

あるいはですね、ポケモンGOの問題にしても、日本だけなかなかできないんですよ(注:この放送の時点では、ポケモンGOは日本でスタートしていませんでした)。で、たぶん下手をするとポケモンGOで探して撮ってたら、迷惑防止条例みたいのに引っかかっちゃうというような案件も、実際ちょっとそれが話題というか、議論になってたりもする。

一方で、イスラエルの首相は自分の首相公邸でポケモンがいたりとか、設定しちゃったりとかさ。それで、リオのオリンピックじゃ、次のリオのオリンピックのキャラをポケモンの代わりでってことを真剣に任天堂に申し込んでたりとか。

あと、ヴァーチャルリアリティ(VR)も、今ちょっと大変なことになってて。必ずああいうものの出発点っていうのはエロが引っ張るのは事実なんですよ。ゲームでも、僕らが子供の頃エロゲームから

坂井秘書
「だって、ネットだって広まったのはエロですもんね」

山田太郎氏
良い悪いは置いておいたとしても。で、たぶんVRは、規制される、けど、それでいいの? という話はやっぱりあるわけで。そうなってくると、消費者のほうからどこまで運営のルールを作るかと同時に、政治的な介入を受けないための枠組みっていうのは重要だなと思っていまして。

そういうあたりの一種の消費者団体というか、『ニューカルチャー総研』と勝手に今日は仮名をつけてるんですけど、そういったものの立ち上げは、政治団体としての『表現の自由を守る会』とは、また別に必要なんだろうなと思っているんですね。

で、そこが、今後ちょっといろんな情報を配信する形で、この『さんちゃんねる』(注:『さんちゃんねる』は山田太郎氏のニコ生のこと)も月に1回ぐらいは維持してやったりとか。あ、言っちゃった。

『さんちゃんねる』はどうするかって話なんですけど。なに? 『ニコ生有料配信がある』、なに? それは何?」

坂井秘書
「『さんちゃんねる』は分からない」

山田太郎氏
『さんちゃんねる』はどうするか。有料にするか、無料にするか?

坂井秘書
考えなきゃいけない

山田太郎氏
「ちょっと考えなきゃいけないと」

坂井秘書
「はい。でも、いずれにしても、」

山田太郎氏
月1ぐらいでは配信は続けていきたいなと思ってまして。で、やっぱり情報発信はネットでリアルでやってかなきゃいけないけど、回数が毎週というわけにはちょっといかないかなと。

ただ、内容は、今まで政治マターが強かったんだけれども、どちらかというと今言ったような、ニューカルチャーを紹介しながら、それと政治だったり経済との関わり。もっと言うと、各経済団体であり企業が、そういうニューカルチャーに対してどう考えてるのかっていうことだったり、そういったことももうちょっと深くですね。

で、実際それを表のメディアはやってないので。たぶんどうやったって、新聞社、朝日新聞でも毎日新聞でも読売でもいいけどできないよ。で、放送局も、当然、NHKだって、割とNHK頑張ってるほうだと僕は思うんだけどね、番組作ってたりとか。だけど、できないと思っているので。まあ、『自分もできるのか?』って話もあるんだけど」

(中略:声優の遊佐めぐみさんと、配信担当のきくちさんも『さんちゃんねる』に残ることが発表。ふたりとも20代で、ニューカルチャーを扱う上で必要な人員であると)

山田太郎氏
「だから、思ったんですよ。20代というか若い子達っていうと怒られちゃうかもしれないけど、何に集中してるか。で、しかも今までと違って、僕らの世代以上っていうのは、『これが常識だ』とか、みんな結構同じことやってるんだよね。結構金に物言わせてたりしたけれども、今はぶっちゃけ金を持ってるのが偉いだけじゃないから。別に自分の趣味でこういうものができたり、ここに時間を使ってってもいいんじゃないっていうのが当然で。でも、それはちょっと普及してかないと分からないんだよ」

坂井秘書
「そうですね。昔はテレビしかなかったですからね。何かカルチャーを創りだすものっていうのは。テレビも12チャンネルまでしかなかったですからね」

山田太郎氏
「永田町の世界で坂井さんがさ『結婚しなくていいんだよ』とかさ『結婚なんてコスパ悪い』とか言っても全く受け入れられないじゃん」

山田&坂井
「(笑い)」

坂井秘書
「それは一般的にも受け入れられないですけどね(苦笑)」

山田太郎氏
「でも、そういう世代なんだよね。そこで、政府が希望出生率1.8だと言っても、僕は空虚だと思っていて。どこから始まんなきゃいけないのかっていうのも、ちょっと多様性っていうのかね、そういった所から議論していかないと、始まらないんだけど。そこのジェネレーションギャップっていうの? 世代間のズレっていうのは、すごく大きいと思っているから」

坂井秘書
「なんかその、ホントに『結婚したら幸せになる』って思ってるんですよね。『結婚しないと不幸せ』っていう価値観があるんですよ。そもそもの前提に」

山田太郎氏
「だけど、結婚した人達のいろんなね、離婚話とか、結婚よりも離婚のほうが大変だよとか、いろんな話もこれ事実なんだよ、たぶんね。ということも踏まえて、真剣に議論をしてかなきゃいけないんだけれども、たぶん50代以上の人は分からない。そこ(=50代以上の人達)が政治的にも経済的にもパワーを持っているから、そこに対する働きかけっていうのは。

オタクの味方とかってよくネットで言われたり(するんだけど)。そうじゃなくて、30代前半から20代以下の人達の価値観をどういうふうに経済界や政治に、中間40歳(代)としての仕事としては、やってくかっていうのは重要なんだろうなとすごく思ってですね。

で、今であれば、29万票っていうのは、仮にの話だけれども、その支持された人達の声をですね、伝えるというのは、それがひとつ重要なんじゃないかなと。

で、僕も表現の自由ということだけを訴えてはきたけれども、表現の自由という権利闘争だけでは新しい価値観は生まれないので。もちろんその権利を守ってくってことも、やんなきゃいけないんだけどね。

ということで、整理すると、『表現の自由を守る党』は『表現の自由を守る会』に。ぜひサポーター登録、今日からお願いしたいと。で、これ、数字が増えなければ維持できないので。

それから『ニューカルチャー総研』なるものを、ひとつの会社体として、株式会社の形式にするかもしれませんが、作りたいと思っていて、それは何をやるのかっていうのは今言ったような話をやります。まあ、どうお金にするかっていうのはちょっと考えていますけれども。

それから『さんちゃんねる』は、有料・無料はまだ検討の余地があるけれども、毎月1回はやりたいと思ってます。

あと、メルマガも配信をしようと思ってまして。たぶんメルマガ配信は有料になると思いますけれども、そこで『(表現の自由を)守る会』の存続費用を捻出させようかなと思ってますけれども。

ホントに1週間、かなり真剣に悩みました。だけど、いろんな皆さんの声を受け入れて、僕もここまで来れたので。そういう意味で29万票に対する僕の恩返しは、ある程度それをやってく。

もちろん、数字が伸びなければ、それは厳しい世界ですから、支持されなかったんだなという事で、続けられなくなるけど。これが少しずつ増えていくんであれば、やるべきだと思いましたので、はい、考えてます

(中略)

山田太郎氏
よくですね、『3年後に選挙出るか出ないか』って言われるんで、それは言っておきますと、私も今回3年半議員はやりましたんで、議員に対する未練はないです。ただ、議員っていうのは僕は、なった時もそうだったんですけど『なにがなんでもなりたくて』というクチじゃなかったんですね、正直言うと。

でも、何ていうかな、世の中というか、要請で『やれ』というタイミングっていうのがあると思うんですね。そうであればやるけど、そうでないんだったら、こういう会(=表現の自由を守る会)を作ってですね、他にやりたいヤツがいれば、その人を、僕なんかよりもよっぽど能力ある人もいるだろうから、そういう人達が『死にものぐるいで議員やりたい』って言うんなら応援をしたりとか。

ある程度そういう『ニューカルチャー総研』で作った資金を、例えばその人達に提供するとか、いろんなやり方があると思うんですよ。

だから何が何でもこれは、僕は最初のスタートになるから言っておきたいんだけど、自分が議員の再選を目指すということではなく。まあ、要請があればね、その時々で判断をするけど。そうじゃない、今は別に要請があるわけじゃないですから、そういう意味では、他人が出てもいいし、要所要所の各地方・地域選挙に対するサポートっていうやり方もありだと思うし。

今回の都議選(注:文脈から「都知事選」のことか?)なんかもまさにそうで、小池さんであれ、鳥越さんであれ、増田さんであれ、少なくとも価値観が合うような発言やアプローチがあれば、それはナンボでも、世の中を良くするために応援をしていきたいと思うんで。

いずれにしても、『表現の自由を守る会』の中で、今後議員になりたい人がいれば、どんどん申し込んでくれれば、そういうサポートをしたいというふうに思いますので。全然、これは自分の3年間、別に再選を目指すための活動ではないということだけは、間違えないようにですね」



文字起こしは以上です。

山田太郎さんは、『表現の自由を守る会』と『ニューカルチャー総研』(仮)という形で、民間での活動の継続を宣言しつつ、3年後の参院選を目指すための活動ではないという発言もありました(ただ、『要請があれば、その時々で判断する』という発言もあり議員としての可能性も残っている形です)。

また、山田太郎さんは『表現の自由を守る会』へのサポーター登録を改めて呼びかけていました。山田さんは「数字が伸びなければ、それは厳しい世界ですから、支持されなかったんだなという事で、続けられなくなるけど。これが少しずつ増えていくんであれば、やるべきだと思いました」 とも発言していましたので、山田さんにアニメ・漫画・ゲーム等を守る活動を続けて欲しいと願っている方は、まずはサポーター登録のほうをよろしくお願いします。


表現の自由を守る会へのサポーター登録はこちら
https://hyogen.jp/?page_id=19


そして、メルマガ等、有料コンテンツについての言及もありました。お金の話をすると引いてしまう人もいるだろうとは思うのですが、政治活動を続けるには、人を雇うなりなんなり、お金はどうしても必要です。例えば、自分が「無償で政治活動をやってね」と依頼されたらどう感じるかを想像すれば、大抵の人は「無理でしょ」という結論になると思うのです。ですから、山田さんにアニメ・漫画・ゲーム等を守る活動を続けて欲しいと願っている方は、有料メルマガなり、ニコ生の有料配信などに登録して、資金面でも山田さんを支援してあげてほしいと思っています。

今後も山田さんの活動を応援するべく、みんなで頑張っていきましょう!



【参考リンク】
【文字起こし】日本漫画家協会理事の赤松健先生は山田太郎議員を漫画の守り手としてどう評価しているのか - 二次元規制問題の備忘録
http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/47929120.html
 
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2015年6月、二次元規制反対派の中心的な団体であり、その活動を大手新聞の新聞記事でも取り上げられた事があるコンテンツ文化研究会を金銭的に支援するための勝手連的な取り組みを開始しました。

取り組みの詳細については、リンク先の記事に詳しく書いたので、詳細についてはそちらを参照して下さい(→二次元規制反対派の中心的な団体であるコンテンツ文化研究会を金銭的に支援する為の勝手連的な呼びかけ

この記事は、取り組み開始以来の毎月の寄付報告者の数を集計して公開するものです。

2015年6月の寄付報告者→15人

2015年7月の寄付報告者→21人

2015年8月の寄付報告者→21人

2015年9月の寄付報告者→25人

2015年10月の寄付報告者→26人

2015年11月の寄付報告者→28人

2015年12月の寄付報告者→22人

2016年1月の寄付報告者→32人

2016年2月の寄付報告者→28人

2016年3月の寄付報告者→24人


2016年4月の寄付報告者→27人

2016年5月の寄付報告者→27人

2016年6月の寄付報告者→26人

2016年7月の寄付報告者→32人

(2016年7月の管理人コメント)
山田太郎議員の落選でコンテンツ文化研究会の活動を支える重要性は増したと言えると思います。新規の方のご参加も大歓迎です。今後ともよろしくお願いします。


実際の寄付報告者の寄付報告ツイートはコチラで確認できます。

※念の為に書いておきますが、この取り組みの呼びかけ人である私、虹乃ユウキはコンテンツ文化研究会とは無関係な人間であり、この取り組みはあくまで勝手連的な活動です。

二次元規制問題の備忘録管理人:虹乃ユウキ 
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2016年6月30日に放送された山田太郎議員のニコ生に、漫画家で日本漫画家協会理事の赤松健先生が出演しました。赤松先生は日本漫画家協会理事として与野党含めて政界とも接点があります。

そんな赤松先生は放送の中で、漫画・同人を守る政治家として山田太郎議員を非常に高く評価しました。一部の発言を抜き出すと、


赤松健先生
私も一応漫画家協会の理事会を通して動かないと正式には動けないので間に合わないし。あと、気づいてちょっとどうかなって考えてる時間とかあるんですけど、そういう時にだいたい山田先生がね、やってくれるので。その『便利だ』っていうのをね、『もっと認識したほうがいいですよ』っていうのは、今回私が言いたいことなの。こういう便利な人がいなくなると困るんですよ


赤松健先生
私、今日、どうしようかなと思ったんだけど、今日、これ聞いて、だいたい皆さんね、山田先生がいかに便利か、分かったと思うんですよね。で、投票用紙ね、1枚目は地域の、まあ自民でも共産でも、好きなのあれしていいと思うんですけど、2枚目にね、山田太郎って書いて、便利なまま使ってくっていうのが。商業作家と同人作家はそうして欲しいと思いますね


赤松健先生
(便利な議員だ)と思いますけどね、ホントに。特に、商業作家の人達はもう少し知ってほしい。こういうことがあったってことをね。今、好き勝手描けてるのはいろんな人の努力があった。(山田議員を示しながら)特にこの人とか、の努力があって、ということですよね、はい」


と、赤松健先生からはこのような発言がありました。当日の放送を文字起こししたので、以下に公開します。非常に長い文字起こしなので、「長いのはちょっと…」という方は、赤字の部分だけでも読んでいただければ、赤松先生が山田議員を高く評価していることが理解できると思います。

また、選挙期間中なので、本来なら「山田太郎候補」と書くのが正しいと思いますが、「山田太郎議員」と書くほうが通りが良いと思いますので、この記事の中では便宜上「山田太郎議員」とさせていただきます。ご了承下さい。
 


文字起こしをする動画:
マンガ家・赤松健先生と表現規制問題について語る、オリンピックに向けてなど【第236回 参議院議員山田太郎のさんちゃんねる-秋葉原事務所から公開生放送!連続18日目】
https://www.youtube.com/watch?v=JwYFslubQAA&feature=youtu.be&t=4m52s
(この動画の4分52秒付近から文字起こし)


赤松健先生生出演



以下文字起こし



山田太郎議員
JAniCA(日本アニメーター・演出協会)さんですね。日本アニメーター・演出協会からの、実は今回推薦をいただきましして

 

赤松健先生
「おお」

坂井秘書
「ありがとうございます」

山田太郎議員
「特にですね、アニメーター協会のほうは、表現の自由っていうのもあるんですが、いわゆる給与問題とかですね。このままではアニメーション業界が持たないよねと。で、JAniCAさんが、文科省の予算をもらって(実態調査を行い)、実際に動画の人の年収が111万円。これでは食べていけないよと。月に10万も行かないんですよね。

この問題、実はMANGA議連(マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟)でも扱っていまして。MANGA議連の私自身も役員やっていますので(注:山田議員はMANGA議連の事務局長代行)。

実はこれはですね、エヴァンゲリオンの庵野監督にもさんざん言われてですね、『山田さん、アニメ業界、このままじゃ10年、いや5年持たない』と。で、『特にアニメは大変なんだよ』と。あとで、ちょっと漫画とアニメの違いなんかもですね、赤松先生におうかがいしたいんですが。

漫画以上にアニメがですね、とっても大変だということで、そういう意味でも今回JAniCAからの推薦いただきましたんで、頑張ってやっていきたいと思っています


(注:山田太郎議員はアニメーターの低賃金の問題を国会で取り上げています→最低賃金以下の労働環境…山田太郎議員がアニメーターの低賃金の問題を内閣委員会で取り上げる - 二次元規制問題の備忘録 http://nijigenkisei.ldblog.jp/archives/47653817.html 


赤松先生
これ、もう少し早く言ってもらえれば、漫画家協会も推薦取れたんじゃないのかな。ちばてつや理事長がまた、次の2年もやることになられて」

山田議員
「あっ、そうですか。ちばてつや先生にも私言われました。『山田さん、エロも愛も暴力もないような漫画は漫画じゃない』と言われて、名言を言われましたんでね、そのとおりだなと思って」

赤松先生
坂井さん、言ってくればよかったのに

坂井秘書
「ごめん…」

(一同笑い)

山田議員
「ちょっと、すみません。私の事務方の段取りが悪くてですね、はい」

坂井秘書
「じゃあ、6年後、またお願いしますので」

山田議員
「そういうことで、今日はじゃあ特集に、さっそく入りたいと思いますが、なんかこうやって私が仕切っちゃってどうかなあと思うんですけど、しゃべりません、このあとね」

赤松先生
「えー(笑い)」

山田議員
振りますんで。えーと、まあ2つあると思うんですね。これまでの、私、任期が3年半やってきたんですけども、表現の自由を巡ってですね、いろんな事がありましたと。その振り返りをすると

赤松先生
「いろいろありましたねー」

坂井秘書
まず、この本です。この本の帯を書いていただいたんですよね


(注:山田太郎議員の著書『「表現の自由」の守り方』には「君は知っているか? コミケを救った英雄を」という赤松先生の帯メッセージが大きく書かれています



赤松先生
あー、はいはいはい

山田議員
ありがとうございます。そうなんですよ、大変評判が良くてですね、一部からはですね『それは言い過ぎだろう』と

(一同笑い)

山田議員
批判もくらいましたけれども

赤松先生
いやいや、やっていただきましたよ、はい

山田議員
「ありがとうございます。そのあたりをですね、第三者的に言っていただいたほうが、手前でなかなか守ったと言うとですね、説得力がないので、どの辺がですね、私も議員やってて良かったのかなあということを、赤松先生にもお話いただきたいと思いますが

赤松先生
「はい」

山田議員
その3年半を振り返りと、現職ですのでそこは問われると。あとですね、今後ですよね。今後、青健法(青少年健全育成基本法)をはじめとしてですね、漫画・アニメ・ゲームの表現の自由、どうなっていくのかなあというあたり、ちょっとやっていきたいと思いますので、最初は振り返りから行きたいと思ってますけれども

赤松先生
「はい」

(中略:雑談的な話題に入ったので中略)

山田議員
大きくは実は4つあって、1つは児ポ法の時ですね、附則の2条。それからTPPの著作権の非親告罪化。それからですね、軽減税率を巡る有害図書指定

赤松先生
「ありましたねー」

山田議員
それから、国連からの勧告でブキッキオさんと

赤松先生
「ああ、これね」

山田議員
「本当に半年にいっぺんぐらいですね、いろんな事があったんですが」

赤松先生
商業漫画家的には、児ポ法です。児ポ法改正案。これが一番でかい。TPPは商業漫画家はあんまり関係ないですよね

山田議員
「なるほどね。どちらかというと、著作権の問題。中には『やっぱりきちっと強化するべきだ』と人もいると思うんですよ。じゃあ、児ポ法のあたりから行きましょうかね

赤松先生
「はい。これ表現規制のやつですよね。坂井さんが漫画家協会にね、来てくださったんですよね

坂井秘書
「あれが確か、山田さんが受かった何ヶ月か後だと思うんですよ。たぶん春の、なんか僕花粉症でマスクをして行った覚えがあって」

(中略:坂井秘書の花粉症の話に移ったので中略)

赤松先生
それで、都条例のあとの話だったんで、これが来たってことは、私はあまり詳しく知らなくて。で、お聞きしたら、『あ、結構マズいな』ということになったんです。それがだいたい始まりですよね、我々の付き合いのね

坂井秘書
そうですよね、はい

山田議員
「そうなんですよ。だから、ある意味で、赤松さん達にもって言うと怒られますけど、最初アラームというかね、ウチがなんとなく持ってったという所では、良いスタートが」

赤松先生
それがね、日本の漫画の絵柄だと、ぶっちゃけその、そんなに画力ない人が(苦笑)。お母さんキャラでも、少女キャラでも、もう同じですよ(笑い)。ぶっちゃけあんまり描き分けられないです、下手だから。みんなそんな感じ、みたいなのがあると、見た目でね、判断されちゃうとみんな幼女ってことになっちゃう。

もしくは、相当有名な作家さんの作品でも、昔のね、江戸時代とかの話を描いた時に、少女が犯されるみたいな事のエピソードが出てくるとこれが、すごくいい作品なのに引っかかっちゃうとか。なんかちょっと良く分かんないふうになっちゃうんだよっていうことをね、割と分かってきたっていうことですよね

(中略:雑談的な話題に移ったので中略)

山田議員
しかもヒドいんですよ、この(児童ポルノ法改正案の)附則の2条はあたかもですね、性犯罪、児ポ法ですから、基本的には性虐待を防止しようと言う法律なんですが、あたかもそれが漫画・アニメ・ゲームに、いわゆる原因があるんだ、と

坂井秘書
実際の犯罪に結びつく

山田議員
そういうのを前提として作られていた附則の2条なんですよね」

赤松先生
「はい」

山田議員
これは、それはないだろうと。実際このまま附則の2条が進んでしまえば、当然そういう文脈でもってストーリーが作られてしまいますから

赤松先生
一応でも、この案は、マンガとか創作物が実際の児童の性虐待に影響するのかどうかを調べ始めるみたいなことを言ってたんですけど、やっぱりそれが入っちゃうと事実上何年か後には入るって感じですか?

山田議員
あのね、それともう一つ問題だったのは、『必要な措置を講じるものとする』って書いてあった

赤松先生
ああー、なるほどねぇ

山田議員
これが条文で、重要なのはここなんですよ。『検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする』っていう

赤松先生
「そうか」

山田議員
「オートマティカリーにできちゃう。明らかにこれはいろんな人とも議論したんだけれども、もうあるストーリーがあって、マンガ・アニメ・ゲームを制限していきたい。このスタートを切りたいっていうのは明らかだった

赤松先生
なるほどね

山田議員
「で、特に僕はこれやっててですね、恐ろしさを感じたのは、もうハッキリ言っちゃいますけれども、高市早苗さんがですね、自ら。当時、みんなの党って所に僕はいたんですが、政調会に乗り込んできて、説明に来たんですよ。

で、なにがスゴいって、当時、(高市早苗議員は)自民党の政調会長ですよ。与党の三役の政調会長がわざわざ少数政党の政調会まで来て一生懸命述べるなんて、安保法制だってしなかった」

赤松先生
「ああー」

山田議員
「秘密保護法も安保法制(の時)だってやらなかったのに、もうどんだけやりたいんだと。いうことで、まさか僕に反撃をくらうとは思わなかったんですけど、ボロカス言ってね、ちょっと大喧嘩状態になったんですよ」

赤松先生
「ええー! それ聞いてない!」

山田議員
「あの場で」

赤松先生
「マジっすか?(苦笑)」

山田議員
「それでやっぱりいろいろ、自民党も若手が動いた。いろいろな事がこれはあって、公明党も動きました、実はね。で、それでもって、見直しが入って、もう一回来たんですよ。あれ、1年後ぐらいだっけ」

坂井秘書
「たぶんでも、その間、裏で赤松さんが相当動いていただいたんじゃないですか? あれは」

赤松先生
「ああー」

坂井秘書
「あまりたぶん、どこに行ったっていうのは言えないと思いますけど」

赤松先生
「ううーん」

坂井秘書
「相当回ってきたんじゃないですか?」

赤松先生
「ううーん。(笑い)」

坂井秘書
「それすらも言えない(笑い)」

山田議員
「それで、いきなり高市さんが僕の所に来て、何て言ったかっていうと、『山田さん、私はこの条項(≒漫画等が関わる部分)を取るのに頑張ったのよ』と」

赤松先生
「え、これ削除するのに?」

山田議員
「そうそう。それで、『一生懸命尽くしたんだから、本体についてはマルっと認めて』と、いうようなことも言いに来た」

赤松先生
「へえー」

山田議員
「で、本体もこれ、もちろんすごい問題がある法律でありまして、」

赤松先生
「確かに」

山田議員
「ようは性虐待をされたとしても、ポルノじゃなきゃ捕まらない」

赤松先生
「そうなんですよね。ちょっと良くないですね」

山田議員
「これが本物の参議院の法務委員会で実際に使われた、これね、ウチ(=旧みんなの党)の行田さん。今、無所属になってますけど、行田さんが法務委員会のオブザーバー理事だったんで、代わりに読んでもらっちゃったんですよ、これ。いや、女性議員には申し訳ない。これはね、『ポルノに該当しないもの』っていう、このキワモノを、ひとつひとつ確認をしてったっていうですね。なんかエログロ委員会みたいになっちゃったんですけども。

児童ポルノに該当しないもの
 

で、全部これは、結局その通りということで、実際に虐待されていても…。つまり、虐待をされたものを流布されるのがダメだということで取り締まるはずの法律だったのに、簡単に言うとポルノ、つまり裸じゃなきゃいいっていう」

赤松先生
「そうなっちゃってますね、はい」

山田議員
「逆に言うと、いわゆる虐待されていなくても裸だと捕まりやすい。で、これがマンガ・アニメ・ゲームにまで適用しようというような、なんかこう意味不明な話になっちゃった」

赤松先生
「ですね。ちょっと、非常に創作するほうとしては怖い

坂井秘書
これは赤松さん、もしかしたらさんちゃんねる(注:「さんちゃんねる」は山田太郎議員のニコ生の題名)でご存知かもしれないですけど、韓国はアチョン法(注:アチョン法は韓国版児童ポルノ法のようなもの)で2000人、日本のマンガを持ってるからって逮捕されちゃったっていう

山田議員
日本のマンガを持ってる(という)理由ですよ

赤松先生
これはね、私、活動してて分かってきたんですけど、マンガ家の人達がですね、意外と知らないですよ、この件についてもね。こういうのっていうのをね、どんどん創作家の間でも広めてかないと、何もできなくなっちゃうぞっていう感じはしてます、はい

山田議員
僕もアチョン法を巡ってはですね、実は去年の秋に韓国に行ったんですが、向こうのアニメとか漫画協会、もうほとんど崩壊状態と。ちょっとでもそういう暴力とか、エログロをやるとしょっぴかれる。しかも向こうのアチョン法すごいんですよね。実は強姦罪よりも厳しい

赤松先生
「ああー、なんか書いてありましたね、うん」

山田議員
「しかもすごいんですよ。製造すると」

坂井秘書
絵を描くと

山田議員
なんとですね、懲役5年以上無期懲役以下

赤松先生
「(笑い)」

山田議員
「なんだそれはっていう。すごいな」

坂井秘書
それは流石にちょっと絵を描くのを考えちゃい…

赤松先生
いや、危ないからやらないですよ。それはもう

山田議員
しかも10年間の政府の監視付き

赤松先生
「ああー、すごいな」

山田議員
「だから、これで捕まりそうな人が『別の法律で捕まえてくれ』って言ったらしい」

赤松先生
「(苦笑)」

山田議員
それぐらい極端。しかも、本当の子供を、いわゆる実在のね、実在の子供に対するものも、マンガ・アニメも同等なんですよ

赤松先生
「すごい」

山田議員
「すごいでしょう」

坂井秘書
「『マンガ描くな』と一緒なんですよ」

山田議員
「これはちょっとやり過ぎだろうということで、韓国最高裁でも争われたんだけど負けちゃったんですよね、4対5でね。というね、隣の国がこれで、もうちょっと踏み込んだ表現をすると、やばいというので、もうマンガ・アニメ壊滅的です、と」

赤松先生
「なるほど。怖いですね」

坂井秘書
「スラムダンクの桜木花道の制服のここのオリの所も、モザイクがかかる」

赤松先生
「な、なんで?」

坂井秘書
「日本の軍国時代を想起させるから」

赤松先生
「ああー」

坂井秘書
「ナイフもモザイクかかるし、タバコもモザイクかかるし」

赤松先生
「(苦笑)」

山田議員
「いやらしいんだよ、かえって。モザイクだらけですよ」

坂井秘書
いやでも、それ笑ってられますけど、僕びっくりしたのは、韓国の人に聞いたらそれが普通なんですよ。だから、それを『おかしい』と思わなくなっちゃってるんですよ。タバコにモザイクがかかることについて

山田議員
小さい時からもうそうなっちゃってる

坂井秘書
だから、表現規制ってそういうのを、どんどんどんどん侵されていくと、それが普通になっちゃうっていう、その怖さがあるなっていうのは、すごい韓国に行って思いました

赤松先生
確かにね、なるほど

山田議員
「だから、描く側はビビってるみたいですよ、やっぱりね」

赤松先生
そういう観点から言うと、(児童ポルノ法改正案の)附則第二条で調査を始めるぐらいの感じのやつでも潰しといて良かったって感じですね

山田議員
うです。いや、これはね、かなり厳しかったと思いますね。あとはまあ、なんとか附帯決議を付けました

赤松先生
これ大活躍でしたね

山田議員
「もう全会一致で、取りつけるの大変でね。私も作って読みましたけどね」

赤松先生
附帯決議に関しては、これは…。私が前回(山田議員のニコ生に出演した時に)聞いたのは、『付帯返し』というね、かっこいい(笑い)

山田議員
附帯は何のために付けたかって言うと2つの理由があったんです。ひとつは、『マンガ・アニメ・ゲーム、それでも規制したいんで今後調査させろ』という附帯が出てくるんじゃないかって話があった。それは、衆議院の法務委員会で相当そういう議論してたから。『(児童ポルノ法改正案の漫画に関係する部分を)なんで外したんだ』と

赤松先生
衆議院ですごかったですよね。それは、でも、私はその話知らなくて、あらかじめ自民の先生方に、『これは今回マンガを守るために、まあ取ってあげるよ』みたいなことは、はじまってから決まってたので。衆議院で袋叩きにあって、そういう附帯みたいなので入ってくるっていうのを全然予想してなくて。そこらへんはすごい助けていただいた

山田議員
ヤバかったんですよ。そういう動きがあったんで、じゃあ自分も附帯を出せば、どっちが先かみたいのもあるし、附帯に絡めるから話ができる。

あともうひとつは、この法律は議員立法なんだけど、本文の条文に私一切関わってないんですよ。でも、附帯に関われば、もしこの条文で、何か、例えば警察とかが扱った時に、自分も附帯を付けた当事者として、立法意思としての一員に入れる。これ大きいんですよね。

というのは、例えば、判決とかになった時に、私が声明出せるんですよ。あの時の当事者。この附帯まで付けた当事者として、どういう趣旨でこの法律は、我々立法府としては作ったんだということは声明できると。これは実は裁判にも影響があると言われてるので。そういう意味で、附帯をなんとしてでも自分で作りたかった

赤松先生
「これ、もし自民のほうが附帯出してきてて、山田先生が出さなかったら、これは読める? 読めないんですか? 附帯のアイデアみたいなのは、事前には。どっちも出したから、すり合せするんでしょう?」

山田議員
「そうです」

赤松先生
これ、結構危なかったんじゃないですか?

山田議員
危なかったです、危なかったです。先にもう手を挙げて、『附帯は出します』と。実はこの付帯ももっと多かったんだよね

坂井秘書
『マンガ・アニメは関係ない』とかいうのも入ってたんですよ、実は。削られて、最終的にはこういう所で。まあ、それはもう削られるの分かってて入れた感じですよね

赤松先生
すごいテクニカルですね

山田議員
そうなんです。かなりね、すごいスレスレな所で毎日やってましたからね

赤松先生
これはね、白い紙にね、何か絵を描いて、それが銃とか麻薬とかと同じく、持っちゃいけないみたいな事っていうのは、ホントにね、恐ろしいことで。別に銃作ったり麻薬栽培してたわけじゃなくて、紙に何か描いて、それがもうダメっていうのはホントに恐ろしい世界ですよね

山田議員
まあでも、その延長上になるような第一歩だったので

赤松先生
「はい」

山田議員
これは阻止できたっていうのは、非常に大きかった

赤松先生
これは商業作家的には一番大きかったです、はい。で、次に、同人作家的に

山田議員
「そうなんですよ。なんかいろいろ起こりますよね。TPPの著作権の非親告罪化

(中略:雑談的な話題に移ったので中略)

赤松先生
それで、TPPに関しては、逆に私の方からリークしてったのかな」

坂井秘書
そうですね、はい。これは特に、法定損害賠償については、我々知らなかったというか、あまりケアしてなかったんですけれども、そこは『さんちゃんねる』の時に教えていただいたのかな?

山田議員
「あとですね、赤松さんに教えてもらったというか、強く主張されてたのは例のサークル同士の刺し合い」

赤松先生
「あー、はいはい」

山田議員
「ようはね、これは単純に言うと――」

坂井秘書
「そこは山田さん、しゃべっちゃいけないところです」

山田議員
「あ、そうなんですか」

坂井秘書
「赤松さんが(聞き取れず)」

(一同笑い)

赤松先生
現場的に言うとね、コミケのほうもカップリングがね、逆のやつを隣に置かないとかって、いろんなケアをしてるんですよ。みたいなのがあって、みんなが仲良いとは限らないと。あのサークルが憎いみたいなのもあるので。だったら奴らを落としてやるみたいなことを始める可能性がある、みたいなことを私が言い始めたんですけど。そういうのって言うのは現場にいなくちゃちょっと分かんないですよね。と言うか、私ももう引退して随分経ってますけど。

法定損害賠償もそうなんですけど、基本的には著作権侵害の非親告罪化ですよね、あとね。それで他のサークルをはめてやろうっていうのがちょっと怖い、とは思ってました。はい」

坂井秘書
「いやでも、ホントにそれを言ったらやっぱり、現場の人はみんな確かにそれはあるなっていうのは言ってましたよね」

赤松先生
「でも、TPPに関してはね、ほら山田先生が司会をやったあの会とか、出版社もそうですけど、『コミケはね、商業作家の、いわゆる揺りかごみたいなものである』みたいな形で言ってくれたりとか



坂井秘書
「審議会かな?」

赤松先生
あの人達がみんな揃って、じゃあやっぱりコミケは守っていこうよって事を安倍首相まで言い始めちゃって。すごく気持ちのいい会でしたよ

山田議員
まずですね、やり過ぎぐらいやったかなって感はあるの。というのは国会で二次創作とかコミケっていうのが一般用語になったっていう。で、実はこの著作権の非親告罪はビジネスの世界なんかにはもっと大きな影響があったんですよ

赤松先生
「ありましたね」

山田議員
なのに、その話が全部すっ飛ばして、毎回毎回参議院の予算委員会とかでやるもんだから、もういい加減安倍さんも1回珍事があったの。僕の顔見て、実はその時は(著作権侵害の非親告罪化による二次創作への影響についての)質疑をやってなかったのに、『表現の自由』とか『二次創作を守ります』って、僕の顔を見て言っちゃったっていう。質問してないのに

赤松先生
「ありましたね」

山田議員
で、あとからあの人は結構質問は失敗したり(せず)、そつないんだけど、しない人なんだけど、失敗をね。その時だけはじめて(失敗を)して、ニコニコしながらこっち来て、『山田さんの顔見ると(表現の自由と)書いてあるんで、しゃべっちゃいました』と言われて、びっくりしましたけれどもね」

赤松先生
「(笑い)」

山田議員
「話題になりましたけれども」

赤松先生
これに関してはその、与野党、議連を中心としてね、MANGA議連を中心として与野党がまとまって、コミケを守ったっていう、私はすごい美談として今も、ホントに良かったみたいな、温かい気持ちになるんですよ、だから」

山田議員
「あのー、これはですね、実は政府というか当局は、エログロ暴力は取り締まりたいんですよ。だけど、コピーに関してはどうして良いか分かんなかったわけよ」

赤松先生
「なるほど」

山田議員
「実は、これは早い段階でもう今だから言えますけれども、コピーに関しては海賊版、piracyをどうするかっていう議論があって、そこに抑えこもうと。で、結局そのpiracy、完全海賊版のものだけ非親告罪という形にできないだろうかっていうのは、実はですね(TPP交渉の)担当官と前から話してたんですよ」

赤松先生
「はい」

山田議員
「これはホントに偶然なんだけど、実はTPPのフロントで交渉やってるこれの担当官、渋谷さん、あ、言っちゃった、高校の先輩なんです」

赤松先生
「(笑い)」

山田議員
「そして、某弁護士の彼、は僕の後輩なんですよ」

(注:『某弁護士の彼』というのは、MANGA議連に関わっている某弁護士のことでしょう)

赤松先生
「麻布組ね」

山田議員
「そうそうそう。というやっぱり何か運みたいなものもあって」

赤松先生
でも、みんなまとまってね、コミケ守ってくれたっていうのは、私事実だと思ってる

山田議員
みんなで知恵を出し合って

赤松先生
だからこう言ったんですよ(注:「君は知っているか? コミケを救った英雄を」という赤松先生による帯メッセージを示しながら

山田議員
「ありがとうございます。で、どれぐらい影響があるかもみんな分かってなかったんですよ。僕は1年前びびってたのは、経産大臣に質疑をしたときには、実は(経産大臣が)『コミケに影響ある』って言ったんですよ」

赤松先生
「ああー、はいはい」

山田議員
「その時は軽微なものでも、いわゆる二次創作類であったとしても、ちょっとでも真似てるものは当然ね、権利は侵してるんだから、グレーは黒だ、と。こういうような解釈だったんだけど。

もうさんざんそのあと、ようは『学ぶより慣れろ、慣れるより盗め』みたいな感じで、かなり説得をして、『そりゃそうだよね』と。で、やっぱりMANGA議連はある意味ですごく大きな影響というか。で、しかも馳さんがまさか文科大臣になるとは思ってなかった。

(注:馳浩文部科学大臣はMANGA議連幹事長)

山田議員
「で、馳さんと古屋さん(注:古屋圭司議員。MANGA議連会長)に対しては僕も、実はマンガ・アニメ・ゲーム展っていうのがあった時に、教育をしたんですよ。えーと、確か『なのは』だったっけな? か、なんか。同人でゲームから上がってったじゃない

(注:『同人でゲームから上がってった』という発言と、以前の山田議員の発言から想像するに、『なのは』ではなく『ひぐらし』と言いたかったのかもしれません。まあ『なのは』もルーツを考えるといろいろと興味深いですが)

山田議員
昔はジャンプみたいなものが大賞を決めてルートだったんだけど、同人を大切にしなければ。真似てるけど、みんな大作家、赤松先生だって、たぶん少しずつ真似ながら――

赤松先生
そう、セーラームーンとかエヴァンゲリオンね

山田議員
――出てきたわけで、どこかしら似てたりするのを全部取り締まっちゃったらば、もうおかしくなるよと。クールジャパンって政府は言っといて大丈夫? って言ったら『なるほど』って話になってったのね。だから、相当な時間教育が、まあいろんな人達からもあったというのは大きかったですよね」

赤松先生
「なるほど」

坂井秘書
「でも、最後極めつけは、赤松さんにも来ていただいた、MANGA議連の(ヒアリング)

山田議員
MANGA議連の僕が司会やったやつね。仕切っちゃったやつね。古屋(MANGA議連)会長から『山田さん、コミケの準備会とかいう人、話長いから切れ』って言ったんだけど、僕は抵抗したの、司会として、特権として

赤松先生
あれもう、馳先生、文科大臣でしたよ

山田議員
「そう文科大臣だった」

坂井秘書
「ちょうど文科大臣になって初回の会か何かだったんですよね」

(注:著作権法は文部科学省の領分なので、MANGA議連幹事長の馳浩議員が文部科学大臣に就任したのは大きかったと言えます

山田議員
それで、話ずっと聞いてて、アバウトに、著作権課長に、森課長に(馳文部科学大臣が)『聞いた通り、ちゃんとマンガ・アニメ・ゲーム守れよ』と

赤松先生
言っちゃった

山田議員
言っちゃった。命令しちゃった

赤松先生
命令しちゃった

山田議員
文科大臣が著作権課長に命令をしたと。もう(著作権課長としては)どうしようもないよね、目の前で。しかも僕ね、ちゃんとマスコミを入れといたんですよ

赤松先生
おおー

山田議員
「あれがブラックボックスにしないように、呼んだんですよ」

赤松先生
「なんかいると思ったら、NHKとか」

山田議員
NHKとかも全部呼んだの、呼んどいたの。それでコミケにとにかくしゃべらせる。コミケにしゃべらせなきゃいけないと思って、里見さんが30分ぶちまけまくったのを、隣で古谷会長は『とにかく切れ』って言ったんだけど、『いや、今回はコミケのために開いてるんですから、思う存分しゃべらせて下さい』って言って、やらせたんですよ。そしたら、横で聞いてた馳文科大臣が『分かっただろ?』って言って。『ちゃんと守れよ』とか言って

赤松先生
コミケ守る、みたいな

山田議員
『守れ』言っちゃった。文科大臣の命令が目の前から課長に対してあったらもうどうしようもないね。しかもメディア入ってるし。これで決まったの。その後ね、著作権課の担当官が僕らの所に嬉しい顔して持ってきたよね、『条文ができたんです』と。法律の一応案ができたんで、先生に見てもらいたいって。『基本的には海賊版以外は親告罪(のまま)です』と。よくやった、って感じで」

(一同笑い)

赤松先生
素晴らしい

坂井秘書
「でもたぶん、あの彼とか『ネギま』とか読んでたんじゃないですか? たぶん」

赤松先生
「誰ですか?」

坂井秘書
「文科省の担当官」

赤松先生
「ああ、いや、あの代はね、『ラブひな』ですよ。なんか内閣府とか行くとね、担当官がなんか最後に『読んでました』とかいう代になってきたんです、そろそろ」

坂井秘書
「なるほど、そうですよね。それはでも大きいですよね」

山田議員
「あとね、面白いんだよ。『コミケに行きましたか?』っていうのは結構ギロチンで、『行ってない』って言ったら大変なことになるんで、『コミケには行ったことがあります』と、一度でも、みたいな。結構そんな雰囲気でしたよね」

赤松先生
「多いですよね、はい」

坂井秘書
「だいぶみんな見に行くようになってますよね。官僚の人達も」

山田議員
「やっぱりクールジャパンとか言っといて、二次創作とかサブカルとかコミケ知らないっていうのは、もう話にならないっていう雰囲気にはなった」

赤松先生
「確かに」

山田議員
「ただね、これが僕、よかったかどうか。つまり、サブカルだったのに、ある種カルチャー化してきちゃった。だから、政治的に圧力が加えられちゃうんだよね」

赤松先生
「まあその可能性もありますよね」

山田議員
「だから僕はよく、この番組でもちょっとディスされれるのアレで言うと、(コミケ)準備会がね、あの時に声明を出したのがよかったかどうか僕は分からないんですよ」

赤松先生
「なるほど」

山田議員
「これはね、『知らない』っていうふうに言っといたほうが良かったかもしれない。勝手に現場がやってるんであって、準備会としては著作権を侵してるか侵してないかは、なるべく頑張るけど知らんって言っておけばよかったのに、先頭立っちゃったっていうことは」

赤松先生
「それはね、なんかでもいろいろ迷ったらしいですよ。でも、いつまでもそういうことはできないっていう決断があったらしいですよ、やっぱり」

山田議員
「そうそう。だから、一皮も二皮もむけて、コミケはですね、サブカルからカルチャーになったところなのかなあと」

赤松先生
「確かに」

山田議員
「まあこんなことがあってですね、なんとかこれも戦い第二編、勝った、かろうじて勝ったというかですね」

赤松先生
「まあ、うーんと、単純所持はこっち」

坂井秘書
「単純所持は児ポ法ですね」

赤松先生
「商業的にはまあ単純所持は入っちゃったから、完勝ではなかったけど、まあ附則第二条取れたんで良かったと。で、TPPのほうも、著作権侵害の非親告罪化は、(制度的な変更は)海賊版だけってことになってこれも良かったと。で、ずっと勝ち続けているっていう感じで来たんですよね」

山田議員
「そうなんです。それで有害図書指定ですよ。軽減税率の――

赤松先生
「これ最近の話ですよね、割と」

坂井秘書
「これ最近、年末ですかね」

山田議員
これはね、びっくりした。菅官房長官が、これ公明党の影響も受けて、出版物も軽減税率、とこういう話になったんですね。で、いやー、これはね、流石にやばいなと。いわゆる権力のNo.2が、プライドをかけて言っちゃった、記者会見、それからBSの番組でも。

そこで、どうしようかなあと。で、これね、何に繋がっているかというと、やっぱり青少年健全育成条例とか青少年健全育成基本法」

赤松先生
ちょっとまず、これ詳しくない人に対してちょっと説明したほうがいいんじゃないですか? 軽減税率、『本とかはね、(消費税の税率を)軽くしてよ』みたいなの。まあ、諸外国でもやってるので。でも、『ちょっとエロいやつっていうのはどうなの』とか

坂井秘書
簡単に言うとエロ本を税金安くするのはいかがなものかと

赤松先生
うん、ていうこと。で、みたいなのがあって、(菅官房)長官が出版社側にボール投げちゃったんですよね。で、出版社側も『ぜひやりたい』みたいな言って、こう

山田議員
「本当なんだよ、もう。これ誰のための戦いなんだって、あのね(聞き取れず)を見た時は怒ったよね。小学館ですか? はい。あのねー、参ったよねーと思いながら、だけどこれは確実に青少年健全育成基本法につながってくもの。

これはなぜかというと、税率を決めるのに何が有害か、何が有害じゃないかっていうのを決める必要があるんだけど、税制からは来ないんですよ、そんなものは。となると、一番手っ取り早いのが、今ある青少年健全育成条例なんだけど、条例のレベルじゃアカンということで、これセットになるはずだったんです。

そういう議論もしてたらしいんですね。で、これはやばいと。しかも、青少年健全育成条例や青少年健全育成基本法は本来区分陳列の話なのに、これ有害図書指定してしまうってことは、成人のものについても10%か8%かっていうことで、図書そのもの全体がですね、エログロ暴力モノについては、事実上こう発禁じゃないんだけど――」

坂井秘書
「良いものと悪いものに分けられちゃうってことなんですね(注:国家が良い本と悪い本を選別することに対する懸念を仰っているのでしょう)」

赤松先生
結構このコウ重要で、これに関しては漫画家協会は動けなかったのと、出版業界はむしろ協力しちゃったので、これ事実上、先生が1人でやったようなもんじゃないですかコレ

山田議員
これはね、孤独な戦いでした。超孤独な戦い

赤松先生
私は動けなかったんですよ、これ。これね、もっとみんな評価すべきだと思うんだけどね

山田議員
ありがとうございます

赤松先生
すいませんでした。協力できなくて

山田議員
「それで、何を持ちだしたかというと、これ私流のやり方なんですけれども、自分たちでこの法律を作ったらどうなるかって研究を始めたんですよ。わざわざ参議院の法制局だったりとか、内閣法制局だったりとか、法制局を使って法律を作ってみると、租税法律主義って話が出てきた。

つまり、税金というのは勝手に民間が『こいつは有害である』とか『こいつは有害でない』っていうことで、民間が税率を決められない。っていうことは、財務省を始めとして、公的なものが税率を決めるっていうことは、中身で事前に見とかなきゃいけない。

で、もうひとつ知っといてもらいたいのが、有害図書指定かどうかっていうのは二種類あって、一律指定っていうやり方もあるんだけど『これは何ページ以上がエロいのが載ってる』とか。一方では、毎月毎月審査会があって、本屋さんに行って見てきて、あとから指定される。でも、あとから突然8%で売ってたのに税率が10%になるっていうことはダメじゃないですか。

ということはこれは、安倍総理に対して『検閲に当たるんじゃないか』と。事前に全部見なきゃいけないと、チェックして。『事前検閲ということは憲法で禁止されてるのをやるんですか?』って言ったら、安倍さんはね、検閲とかって言葉ね、嫌いなんですよ。好きかもしれないんだけど、もうね、極端に反応するの。それで、『検閲は死んでもやりません』って言った瞬間に飛んだんです」

赤松先生
「おおー」

山田議員
「だけど、今だから言いますが、ちょっとはめちゃった所がありまして、もう言っちゃいましょう。検閲かどうかは税率だけでは検閲にならないですね。差し止めたらはじめて検閲なので

坂井秘書
出版禁止は検閲なんです

山田議員
そうそう。必ずしも検閲かどうかってことは分からなかったんだけど、『これはやりませんって言っちゃった』。総理が『やりません』って目の前で言っちゃったの。それで飛んだんです

赤松先生
すごいじゃないですか

山田議員
これはね、国会の質疑で勝ったの

赤松先生
素晴らしい。これ、よく1人でやりましたね。ホント協力できなくて申し訳ない

山田議員
「いやいやいや。3月10日ですよ、今でも覚えてます。やりました。かなり辛かったですよ、これは」

赤松先生
これね、もしこれ行ってて、アレだったら、エロマンガなんかはすごい影響受けてたんだけど、エロマンガ家の人達はあまり知らないと思う

山田議員
「そうなんですよ。言ってくださいよー」

(一同笑い)

坂井秘書
「言って下さい、これはもうホントに」

山田議員
「『オレがやったんだよ』って自分は言いにくいから、これは赤松先生言って下さい。いや、これね、ホントに、分かりやすい規制になっちゃうんですよ。今頃を考えて下さい、想像して。有害図書指定っていうのを、今頃軽減税率でもし認められてたら、作業入ってますよ」

赤松先生
「ああー」

山田議員
「もうどういうものが、有害か。そしたらエログロ暴力の範疇をみんなでこぞって決めてるよ、今頃」

赤松先生
「これ消費税のやつですよね」

坂井秘書
「消費税ですよ、はい」

赤松先生
「消費税だったら、(増税が)延期になったから、今はいいんじゃないですか?」

山田議員
「その前に、消費税通る前に、準備するでしょ? その前に決めなきゃいけないから。つまり、これは規制派の人達からすれば、すごい口実なんですよ」

赤松先生
「あともう一個。TPPがなんかアメリカの方で、もう結構、どうかなって感じ。我々が頑張ったけど、なんかどうなんのかなみたいな」

(注:TPPは発効しないのではないかという観測も有力になってきていますね)

山田議員
「取り越し苦労だった? だけど、でも、一定の解釈が決まったから、今回」

赤松先生
「うん」

坂井秘書
「まあ次の交渉はこれがベースになりますから」

赤松先生
「もっとヒドくはなんないのでそれはよかったかなって感じがしますかね、はい」

山田議員
「というのは、これ実はTPPに入んなくても、著作権の非親告罪化っていうのは流れだったから。(親告罪なのは)ベトナムと日本だけだったりとか」

赤松先生
「確かにね、うん。今回上手くやったのは、じゃあ良かったですね、はい」

山田議員
「と思って下さい」

赤松先生
「はい。コミケやってる人達は知ってるんですかね?」

坂井秘書
「TPPはわりとコミケの人達には有名になったのかな――」

山田議員
「ThinkTPPの側も一生懸命やってからから。津田大介さんたちもね」

坂井秘書
コミケも最終日かなんかにシンポジウムを

山田議員
「そうなんですよ、呼んでくれて」

赤松先生
「あー、はいはい」

山田議員
コミケの最後の、コミケの準備会の人達が100人ぐらいで、地べたに座って、やるじゃない。その時に呼んでいただいてね、あれ嬉しかったですよね

坂井秘書
あ、反省会の時

山田議員
反省会で、大拍手で

坂井秘書
反省会は嬉しかったですよね、あれ

山田議員
「嬉しかったですよ。で、そのあとみんなでツイートが流れてきて、嬉しかったですよ、あれはね、ホントにね。手応えというか、やってて良かったなと思いますよね、政治家も」

赤松先生
あの場の人達だけでも、まあ感謝はしてるのではないかなと

坂井秘書
「どちらかというと準備会の方たちっていうか、スタッフの方たちって、あそこで演説やってるの知らないじゃないですか。まあ知ってるかもしれないですけど――」

赤松先生
「いや、知ってるんじゃないですか?」

坂井秘書
「あの、見てはないじゃないですか」

赤松先生
「見てはいない(苦笑)」

坂井秘書
「だから、1回も見たことないし聞いたこともないっていうような、のにあそこまでこう、拍手で迎えてくれたっていうのが――」

赤松先生
「シンポジウムで松先生、解説がいたんだけど亡くなられて…」

山田議員
「そうなんですよ。残念でした…。…で、次がですね、いろいろありました、国連の

赤松先生
これね、これもねー、漫画家協会、全く協力できなくてホント申し訳ない

山田議員
「頼みますよー。これは、もう何度もこの番組ではやってるんですけれども、まずブキッキオさんをこんなに有名人にしたのは私です

赤松先生
「そうでしょう」

山田議員
普通、国連の報告官なんていう人が来日してることも知らないし、その人が外国人記者クラブで英語でなんかしゃべって帰るなんていうことも知らないんで、ニュースにもならずに終わるはずだったんですよ。

でも、人権委員会と女子差別撤廃委員会では、実はかなりエグい、日本のマンガ・アニメ・ゲームを禁止すべきだと。『extreme』としか書いてないから、『極端』の定義がないんだけど、基本的に言うと、もう日本のマンガ・アニメ・ゲームはエロ輸出だみたいな、レッテルが貼られていて

赤松先生
個人的な見解として、やっぱマンガ規制したいってことを言ってらしたんですよね

山田議員
「それで、援交13%ならびに30%発言っていうのが話題になった。あれも」

赤松先生
「なんですかね、あれね」

山田議員
「で、実はそれ以上に、問題だったのは、ブキッキオさんは、まさにマンガ・アニメ・ゲームを規制するということで、3月にある勧告のための事前の調査として報告官として日本に来てたんですよ。

で、結局予定通りそういうような内容が出たんだけど、我々も分かっていたのは、日本は2つの条約に入っていると。で、ひとつはですね、えーと」

坂井秘書
”児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書”かな?」

山田議員
というものと、あとサイバー条約っていうのがあるんですよ。で、その中には明らかにマンガ・アニメ・ゲームを規制するような内容があるんだけど、日本政府はですね、それを批准するときに留保または除外してるんですね。

これをきちっと質問主意書でもって、事前に閣議決定させておいたと。そうでないと、バーって言われると、外務官僚もね、『あ、そうですか』みたいな。結構そういう話があるので。だからあれはね、すごくタイミングを見て質問主意書を出したんですよ。

早めに出し過ぎると向こうの勧告が変えられる。だから、向こうの勧告が出てるだろうな、という頃に。質問主意書っていうのは帰ってくるのに1週間から2週間かかるんですよ。そのタイミングで出したんで、先に質問主意書で閣議決定がされたあとに、国連の勧告が来たのでマヌケって話なの

赤松先生
そういうね、与党だとか、外圧だとかっていうものに関して、何か来た時に、『あ、ヤバイ』って我々が言ってる時に、もう動いてるのがこの山田先生なんですよ

山田議員
ありがとうございます

赤松先生
だからね、便利なの

(一同笑い)

山田議員
使って下さーい

赤松先生
便利で

坂井秘書
「でも実は、我々もここにいらっしゃる皆さんから事前に教えていただいてる」

山田議員
「そうなんですよ」

坂井秘書
「そういういろんな情報が集まって、当然自分たちでする所もありますけど――」

赤松先生
「ネタが、ネタが集まってくる」

坂井秘書
「ネットとかでみんなから教えてもらったり実際に教えてもらったりっていうのもありますしね」

赤松先生
それでね、私も一応漫画家協会の理事会を通して動かないと正式には動けないので間に合わないし。あと、気づいてちょっとどうかなって考えてる時間とかあるんですけど、そういう時にだいたい山田先生がね、やってくれるので。

その『便利だ』っていうのをね、『もっと認識したほうがいいですよ』っていうのは、今回私が言いたいことなの。こういう便利な人がいなくなると困るんですよ

山田議員
「あのね、これはひとつ僕は自負してるんです。表現の自由を規制するのは反対っていう人はそれなりにいるんですよ。だけど、実効力を持ってどのタイミングで動くかっていうことは、今回3年半議員やってきて、すごく大事。これは遅すぎても早すぎても。

特に、遅すぎちゃ全然意味が無い。例えば、TPPだって、3ヶ月タームが遅れれば、変な形で決まってたかもしれないし」

赤松先生
「確かにね、うん」

山田議員
「児ポ法の時だってそうですよ」

赤松先生
「もうギリギリでしたけどね、うん」

山田議員
有害図書指定だって、菅さんが言った直後に、みんな簡単に予算委員会に出て発言してるように思うんだけど、あのポジション取るのも大変なんです。あんまり言っちゃうとあれなんですけど、前もって表現規制やるよって言うと、党からも嫌われるんですよ。

『お前のことばっかやるなよ』って言われかねないので、何となく経済のことをやるような雰囲気を見せといて」

赤松先生
「そういう微妙なパワーバランスがあるんですね」

山田議員
「あるあるある」

赤松先生
「なんか好き勝手やってるんじゃないんですね」

(一同笑い)

山田議員
「それはみんなNHKテレビ入りで総理入りの15分とか20分の枠の中に、それは出たいんですよ、みんな。だから、僕もカードっていうのは早めに切らないんですよ。だから、ちゃんと考えていて、この時にはこれは聞いてもタイミングが悪いから、『他の先生、どうぞどうぞどうぞ』って言っといて、『そろそろ私も順番だと思うんですけど』って、きちっとあそこの席に座って質疑をするっていうのは毎回できるわけじゃないから」

(中略:タイミングよく質疑の機会を確保するための頑張りについて)

山田議員
あともうひとつは、いきなり質疑してるんじゃなく、1ヶ月ぐらいやってるんです、あれ」

赤松先生
「へえー」

山田議員
事前に、詰めを、ねえ?」

坂井秘書
はい。実はそれはやってます

山田議員
で、実は、あれね、最初はみんなノーなんですよ。そんな向こうはイエスなんて言ったら政府じゃないから。だから、それはすかしながらね、こう脅しながらね、こういろんなこと言いながら、『でもね』って言って、いろいろ引き出しながらやって。で、ヤバイ時にはあれ質疑してないの。何回か飛ばしてるんですよ、実は

赤松先生
「へえー」

山田議員
「質疑書としてはたてたんだけど」

坂井秘書
「3分の1ぐらいしか質問にならないんです、実は」

山田議員
「質疑書は飛ばしてるの。このタイミングで言っちゃったらマトモな回答が得られないなと思うときは振ってるんですよ。そうじゃないと確定しちゃうから、変な答弁されると」

赤松先生
「なるほど」

山田議員
「で、答弁は、確実に官僚が書くから、『こう書いてね』って言って」

(中略:一度だけ山田議員の念押し通りに答弁してくれなかったケースの話題。表現規制関連の話題ではないので中略)

赤松先生
そういういろいろ駆け引きあるんですね。私はなんか山田先生がバーって言って、『コミケ、コミケ』みたいなこと言って、『イエーイ』みたいなこと言ってるのかと思ったら、割と味方の中でさえいろいろあると

山田議員
「それはだって、そんなことやったらただの野党になっちゃうもん。僕はそこは民間の会社の出身で営業だったってことですよ。やっぱり営業の難しさっていうのは、フロントで交渉してるだけじゃなくて、向こうの役員会にも通さなきゃいけないじゃん。予算とか」

赤松先生
「はい」

山田議員
「だいたいエネミーだらけなのよ。そこに対して、どうやってアプローチをしていって、そういう人達まで、この自分の味方を通じて変えさせて答弁取ってくるかっていうのは、そんな簡単じゃない」

赤松先生
「なるほど」

坂井秘書
「前の日、事前に答弁を送ってもらって、『ダメ』とか『良い』とか『もうちょっとこうして』とか、そういうのを話す」

山田議員
「ギリギリ朝まで徹夜になって、1時間前に決まってものもあるからね」

赤松先生
「これで私ね、この4つをなぞってきて思ったのはね、どれも勝っちゃったでしょう? だから、逆に『え? 普通に生活してれば守られるんじゃないの』って」

山田議員
「いやいやいやいや」

赤松先生
「特に商業漫画家は、別に今でも普通に暴力もエロも描いてるし、このあともどんどん描けるんじゃないのって」

(中略:ネタ的な話題に入ったので中略)

赤松先生
もしね、この中の、例えば児ポ法が、調査検討を開始しちゃってて、それで我々萎縮して、変わってたらば、『ああー』っていよいよ自分でね、『変えていかなきゃ』みたいなのが、商業漫画家に芽生えたかもしれないけど、結構そういうので連続して山田先生が勝っちゃってるので。みんなこう――

山田議員
「当たり前だと」

赤松先生
当たり前になってきちゃってるんじゃないですかね

山田議員
いやでも、これ1回でも負けてたら取り戻せないからね

赤松先生
まあ、それはそうなんだよなあ

山田議員
「このね、本にも、そういう意味で、最初に小説みたいなの書いたんですよ。もし1個でも負けていればどういうことになっていたか。

で、確かに韓国はアチョン法でやられ、次は米韓FTAでやられ、もうムチャクチャですよ。で、僕はひとつこれは経験になったのは、ダンス禁止法を経験してるから。ダンス禁止法は数年前に六本木で麻薬だとか暴力事件があって、12時以降ダンスが出来なくなっちゃったの。

で、これ盆踊りも出来なくなっちゃったってことで、やりすぎっていうことで、緩和というか元に戻そうとしたんだけど、なかなか戻らない。それは何故かと言うと、あの法律で捜査されたり、起訴されたり、逮捕されたり、罪になった人もいるのに、途中からオチャメですというわけには、やっぱり警察もいかないから。ものすごい抵抗があったんですよ。

で、最近になってやっと施行されて、12時以降できるようになったけど、まだいくつかのことは本質的に変わってないんだよね。もう論調もヒドくて、あれオッケーになったって言ってるんだけど、何ルクス以上がどうだこうだってものすごい細かく決まっているから。実を言うとあれでもって解禁とはちょっと言いがたい状況なんですよね、実を言うと。

もうホントに明るくしなきゃ無理っていう。それじゃこれダンスホールじゃないだろうっていう、実際はね、こういう状態になってるんですけど、あんまりそういうことは報道の人達っていうのは関心ないから、伝えてないんだけど。

だからね、僕はあれを見ていて、一度法律が作られて、オンしちゃうと、そんな簡単に変わらない、戻らない」

赤松先生
「そうかあ、なるほどね、うーん」

山田議員
「だから、負けるわけにはいかないんです」

赤松先生
負けるわけにはいかないのかあ、うーん。ちょっと少しひどい目に遭うと危機感出るから、と思ったんですけどダメですか?(冗談めかして)

山田議員
僕的には、それは支持ももらえるかもしれないけど、負けるつもりがなくてやってきたし

赤松先生
うん、それはでも感謝してますよ。ありがとうございます

山田議員
「ありがとうございます。そして次。ここまではこれで来たんだけど、やっぱり青少年健全育成基本法。これはね、大物ですよと、いうことで。あれ、ちょっと条文は? これは負けるわけいかないと。これがですね、青少年健全育成基本法の原文ですけれども、2年前に参議院に出たんですね。

で、これ私、分かんなかったんですね。何でかって言うと、子ども若者育成支援推進法の一部を改正する法律案って出てたんで、まさかこれが青健法(=青少年健全育成基本法)って分からなかったんですよ。これが、ネットで皆さんに教えてもらったの」

赤松先生
「チクリね」

山田議員
「そう。いや、連絡(笑い)。で、『山田さん、スゴいのが出てるんですけど知ってますか』って言って、お恥ずかしながら同じ参議院に出てるのに知らなかったんですよ。でも、見てくださいよ、これ法律名も変えちゃってるんですよ。しかも目的が全部違うのよ。これ、線が引いてある所は、変わってるの」

坂井秘書
「1ページ目は全部変わってるんじゃないですか」

山田議員
「これ見てくださいこれ、線だらけです。線が入ってない所は変わってないの。つまりね、目的は変える。条文の半分以上は変わってるんです。こんなの見たことないよ。で、これはね、ズル」

赤松先生
「(笑い)。ズルって言っちゃった」

山田議員
「なんでこういうことをするかって言うと、やましいから」

赤松先生
「なるほど。まあそうでしょうね」

山田議員
「堂々と青少年健全育成基本法作るんだったら新法で出せばいいじゃない、ゼロで。だって、この法律はすごいよ。(子ども若者育成支援推進法は)何のために作ったかって言うと、子どもの権利条約を受けて非行だとか貧困に対して作った法律なの」

赤松先生
「はい」

山田議員
「なのに、それ全部消されたのよ。貧困も非行も消えたの。で、青少年の健全育成だって言ってるわけですよ」

赤松先生
「そう、うん」

山田議員
「もう全然違うだろうと。じゃあなんで新法にしなかったかと言うと、新法っていうのは立法事実っていうのが問われて、これぐらいの新法になると、たぶん衆議院で3回、参議院で3回、委員会で。で、本会議入れると4回以上かかるんですよ。

だけど、改正案だとヒドいとね、3時間ずつです。もっとヒドいと委員長提案で行っちゃう。ということは知らないと、これこのまま、いきなり委員会開かずに改正案で、ドン。そういうことを明らかに狙ってるとしか思えない。

これはね、やましいよね、ここまでくると。堂々とやればいいんだよ。で、もうひとつスゴいよ、これ」

赤松先生
これ、でも、前も言いましたけど、ここにちゃんと先生、ほら、これ

山田議員
問題の23条

赤松先生
うん。これ『言論、出版その他の表現の自由を妨げることがないよう配慮しなければならない』って書いてあるから、安全じゃないですか

山田議員
違うんです。禁止するとは書いてないんです。配慮すればいいんです。つまりこれは永田町用語では『やる』という意味なんです

坂井秘書
配慮しながらやればいいんです

山田議員
「配慮すればいいんです」

赤松先生
『やりたい』って書けばいいんじゃ(笑い)

山田議員
そうそう、そういうことなんです。つまり、わざわざ23条を立てたってことですよ

赤松先生
「うーん」

山田議員
「もしやる気ないなら23条入ってないんですよ」

赤松先生
「ああ、ああ」

山田議員
「23条は『やります』宣言なんです。これは永田町文学では」

赤松先生
「それはなー、分かんないわ」

山田議員
「しかもだって、これの、明らかな、青少年健全育成条例っていうのがあるわけでしょう? これの親法ですから」

赤松先生
「はい」

山田議員
「これが一番厳しいレベルになったらすごいことになるよ、長崎県とか」

赤松先生
「これ、議員先生で他にやってた人いないんですか?」

山田議員
「反対を?」

赤松先生
「山田先生みたいな活動を。これに関して、聞いたことないんですけど、他の先生に」

山田議員
「反対? ない、ないですね」

赤松先生
「ないですか」

坂井秘書
「あんまり聞かないですね。これ反対しづらいですもん」

山田議員
「確かに昔の非実在(=非実在青少年問題)の頃からの話は東京都青少年健全育成条例だから、その流れはあるんだけど。世代が様変わりしちゃった、ひとつはね」

赤松先生
「あー、なるほどね」

山田議員
それともうひとつは、確かに、この内容だけを見ると、条文等を見ると、反対しにくい。児ポ法も同じだった。僕、児ポ法についても『ポルノ議員』ってレッテル貼られたからね

赤松先生
(笑い)。かわいそうに

山田議員
「これだってさ、『山田さん、青少年を健全に育成することを反対するんですか? 貴方は』と」

赤松先生
「うーん」

坂井秘書
「これ、更に何にも書いてないから、これでも、本当に出てきたらどうするか迷いますよね」

山田議員
だから、僕はこれは、廃案にできないんだったらば、骨抜きにしなきゃダメなんですよ、また

赤松先生
「なるほど」

山田議員
骨抜きに。で、もうひとつね僕、すごいよ、今回。この法律がもしこのまま通る、または骨抜きにできなかったら、今回バッジつけたとしても僕辞任します。命かけます

赤松先生
これに命かけてる

山田議員
命かけてる。だって、これ通ったら山田太郎いらないもん。生でそのまま通っちゃったら、オレ何のためにいるか分からないもん

赤松先生
「でも、あれですよ。これ、議員立法?」

山田議員
議員立法。でも、すごいんですよ。190国会の、今回の6月1日の最後に、内閣委員会で『これを早く通すべきだ』って自民党議員からの請願も出たの。で、なんと、請願、僕が反対しなかったら通っちゃったかもしれない。そうなると、請願が通ったら、委員会は直ちに優先してこの議論をしなきゃいけなくなった。危なかったよー。危なかったんですよ、実を言うと

赤松先生
うーん、怖いですね

山田議員
「やる気満々、やる気満々」

赤松先生
『言論、出版』、出版って書いてあるからなあ。うーん、そうかあ。困りましたね

山田議員
「困ったんです、これは」

赤松先生
ちょっとぜひ便利な山田先生にもう一発やってもらうしかないですよね、これね

山田議員
僕、議員の職を、バッジをかけて戦いますから、これだけは

赤松先生
頑張ってください。頼りにしてます

山田議員
「ありがとうございます。でも、国会議員も717人もいる中で、こういうことをやらなかったら、あるいはこういうことになっちゃったら、辞めますっていうぐらい1つずつ言えば、717個、国は良くなるね。そうじゃないですか。6年間もウダウダとさ、国会議員やれるなんておかしいよね。そう思うよ。

1個ぐらい必要でしょう、やっぱり。そう思ったんですよ。だって、会社の社長。僕もずっと長くやってきましたけど、毎回いろいろあってね、潰しちゃったらクビっていうか、ダメでしょう。交代でしょう? そんなもの。同じですよ」

赤松先生
「自民から出てるんですよね。どこの部会か分からないけど、部会通って」

山田議員
「もう通ってます」

赤松先生
党議拘束かかったらどうするんですか? これ

山田議員
みんな、自民党賛成ですよ

赤松先生
その場合はどうするんですか? 戦法としては

山田議員
いろいろ手はあるよ。(山田議員、ここでニヤリと笑って)見て下さいよ、4回も勝ってきたんだよ

(一同笑い)

山田議員
全部党議拘束かかってるんだよ、これ。先生なら分かってもらえるでしょ、赤松さんなら。もうね、みんな簡単に考えてるけど、あの(国会の)半分以上(の議席を占める)何でもありの自民党の党議拘束かけながら来てるものを、あの手この手とやってきてますから

赤松先生
なるほど。スゴいですよね。改めて山田先生のスゴさを今日は思い知った感じがしますよ

坂井秘書
「でも、裏では『いろいろな漫画家の先生からもご意見いただいてます』とか言ってましたよ」

(一同笑い)

坂井秘書
「いろんな『漫画家の先生』が誰か分かんないですけど」

山田議員
「もちろん僕もね、自民党とは良い関係というか間合いで、僕は民進党だってどこだって今仲良くやっていますけれども。やっぱりその本意はね、政権だって若者に嫌われたくないっていうのもあるし、そういう所なんですよ。本当は何をしたいんですかってところからもう一度棚卸しをする。でもやっぱり、制限したい人って感情的だからね、すごく」

赤松先生
「分かった。これは、さっき都条例の親法になるみたいな話が出ましたけど、都条例は通っちゃったんです。あ、まあ1回、非実在で少し変わって、でも結局通っちゃって。その時に我々漫画家っていうのは結構ヒドい目に遭って怒ったりしている。それのせいで、都条例って刻まれてるんです、脳に」

山田議員
「それの親法ですよ」

赤松先生
「だから、これが通ったら、スゴい刻まれる」

(一同笑い)

山田議員
「通ってからじゃ遅いじゃん。通る前に、今回の選挙で応援して欲しいんですよ」

赤松先生
「そうか、なるほど」

山田議員
「これ、これですよ。これが決定版(注:おそらく青少年健全育成基本法の条文を指し示しながら)。すごいでしょう。これがそのまま通ったら、オレは辞めるって言ってるんですから。なかなか居ないよ、そういう人は」

赤松先生
「いないでしょう、はい」

坂井秘書
「確かに、でも、安保とか秘密保護法とか、あそこまで言ってたら辞めてもいいぐらいなのかもしれないですよね。みんな」

山田議員
「そうそうそう。そう思ってますけれどもね。だから、絶対これは、少なくとも骨抜き」

赤松先生
「なるほど、はい」

山田議員
「これを、マルっと全部体張って止めるんだったら、参議院の本会議場で焼身自殺するぐらいしないと無理、たぶん。だけど、そういうわけにもきっといかない。そんなことやったらまた変な反感食らうだろうから。であれば、骨抜きにするしかないかなとは思ってるんですよ」

赤松先生
なるほどね。私、今日、どうしようかなと思ったんだけど、今日、これ聞いて、だいたい皆さんね、山田先生がいかに便利か、分かったと思うんですよね。

で、投票用紙ね、1枚目は地域の、まあ自民でも共産でも、好きなのあれしていいと思うんですけど、2枚目にね、山田太郎って書いて、便利なまま使ってくっていうのが。商業作家と同人作家はそうして欲しいと思いますね

山田議員&坂井秘書
おお、ありがとうございます

山田議員
これは力強い

赤松先生
もし迷ってる人がいたらば、一番便利な選択だと思います、はい。表現の自由に関して、はい

坂井秘書
ありがとうございます。でも、赤松さんもいろいろあるから、ホントは大変なんじゃないんですか?

山田議員
立場があるから

赤松先生
いろいろあるんですよ

坂井秘書
この一言を言うためにも、実は。怒られちゃうかもしれない

赤松先生
いや、別に怒られないですよ、うん

坂井秘書
いや、でも、ありがとうございます

山田議員
ありがとうございます

坂井秘書
便利な選択で、じゃあ、山田太郎で

山田議員
便利な議員

赤松先生
と思いますけどね、ホントに。特に、商業作家の人達はもう少し知ってほしい。こういうことがあったってことをね。今、好き勝手描けてるのはいろんな人の努力があった。(山田議員を示しながら)特にこの人とか、の努力があって、ということですよね、はい

山田議員
「はい、ありがとうございます」

(中略:山田議員の活動の告知部分を中略)

坂井秘書
「なんかじゃあ、最後、感想を」

赤松先生
いやあ、今日改めてホントに、便利な人だって分かって。これは失うわけにはいかないというふうに思いましたね。特に、ほんとここ。軽減税率の時と国連の時。ホントお役に立てなくて申し訳ない。だから、私、なんかの会合でね、私はね、国連のあれからは、mangaをban(=禁止)するっていうのを、mangaをとにかく抜きたいっていうことを言ったのね。

あれだけ抜きたいんだって言って、じゃあオレが何か国連に言えよって感じなんだけど、それは許可無いからできないのがあって、頼んだんですけど、やってくれたんで、ホント感謝してる。というのがあって、情けないんですよね、私ね。ありがとうございます。というふうに、また改めて今日は思いました

山田議員&坂井秘書
「ありがとうございます」

(注:そして、番組の最後に赤松先生の一言があったので、締めとしてその部分だけ文字起こしさせていただきます)

赤松先生
特にね、商業漫画家と同人のかた、ちょっと迷ってるようだったらやっぱり山田(太郎)先生に入れといたほうが、お得です


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